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エピローグ
0章終了。
「さて、全員倒したな。戻っていいよリル」
銀色の剣は輝いて、そして人になる。
「簡単に終わりましたね。この調子では、
もう前の様なことが起こる心配はないですね」
俺はあれから、制御魔法を使っていない。
現在使わなくても、制御は出来るようになっている。
「まあな、あんなことはもうご免だ」
「ですね。さてここからどうするのですか、グレイ?」
「とりあえず、この場所から離れよう。
そして、外の世界に行こう」
今日、俺はここを出る。いろんな世界を見たい。
また、いろんな奴らと戦いたい。
「さて行くか!!」
グレイは外に出る道へと向かった。
一方、ある所で――――
ある男は玉座に座っている。
その周りにはそれぞれ色が違うローブを着た人がいる。
「やっと、高橋灰色が動きました」
深緑のローブをかぶった男がそう言う。
玉座に座った男はため息をつく。
「やっとか……、全くおせぇよ」
しかし、そう言いながらもその顔は笑っている。
そして、立ち上がりこう言う。
「さて始めようか、俺らの計画【アルカディア】を」
「おおせのままに……」