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林檎  作者: 詩恩
1/2

大丈夫だよ

ーーーーーー1942年ーーーーーーーー

日本に原爆が落とされる3年前


二人の幼い兄弟の悲しいお話です


ーーーーーーーーーーーーーーーーー

目の前には、焼け野原が広がっている

そして、たくさんの死体がころがっている


「兄ちゃん。ボク死にたくないよ。」

弟の、慶太は弱々しく兄に泣きすがる


「大丈夫。兄ちゃんが護ってやる。」

兄の寛太は慶太の手を左手で強く握りしめる


「でも・・・、兄ちゃん、腕が・・・。」

慶太は、寛太の無くなった右腕を見た


「心配すんなっ!腕の一本くらい無くても大丈夫だ!」

寛太は慶太を安心させるために笑いながら言った


「うん・・・。」

慶太は、頷き泣くのをやめた


だが、内心寛太は腕を無くした痛みで今にも狂いそうだった


「お母さん、何処行ったんだろ。」

俯きながら慶太は呟いた


「・・・・・・。」

黙って小さな慶太の手を見つめていた


(母さん・・・。どうして・・・。)

心の中で寛太は泣いていた



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