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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

【プロットタイプ・言伝】依存輪廻

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

依存させる人ってね、見境ないんですよ。

本人ではなく、『周り』が。

傍に居るだけで皆、魅了されて、依存してしまう。

父と母と其れから私。その三人で暮らしている。それだけで言えば、普通の家族である。ただ当たり前な、理想とは異なる歪さがあるだけで。

今日はそんな歪さを私の友人に提供しようと思う。あの子、ネタ集めに飢えてるから。


ん、あぁ鏡花。久しぶり。……まだネタ集めてる? そ、じゃあ話してあげようかな。あぁ、話した事は好きにして良いよ。ネット小説のネタにするも良し、旦那と花咲かせるのも良し。他言無用って訳じゃないって事。

ウチ、ご存知の通り、三人家族なんだよ。父と母と私の三人暮らし。ただ最近変化があって、父が定年退職して、両親がずっと家にいる様になった。

父は読書が趣味で、仕事がない日は何時も家で本を読んでた。だから定年退職しても、同じ様に家に篭って本を読むのだと思ってた。

でもそうじゃなかった。『ワシも族』って知ってる? 定年退職を終えた夫が妻の行く先々に着いて回る様になる様子を指す言葉。

あれになった。ただ着いていくだけなら、まだ良かったんだけどさ、そうじゃなかった。今まで出された食事に対して文句の一つも言わずに手を付けていたのに、最近はやれ『塩辛い』、『味が濃い』、『これは嫌い』って言うようになった。

あと、そうね。もう一つ。母と私、叔父にストーカーされてんの。帰ってくる時間に鉢合わせられて、何処から買ってきたのかも分からない鞄やら服やらを、私に押し付けて来るの。

ん、断ったよ? 『要らない』って。でもそう言うとさ『何でだよ』『良いから貰えよ』って言って来るの。なんて言うかな。モラハラ気質なんだよね。此方が嫌がると、『逆らうなよ』みたいな高圧的な態度取ってくるの。

独身だからね。話し相手が欲しいんじゃない。前も親戚の家に上がり込んだって聞いたし。

何、関係のない二人の話じゃないよ。共通して寂しいんだろうって思っただけ。『ワシも族』する父もと『モラハラ』する叔父も。

其れで私は大丈夫だったけど、母、結構参っちゃったみたいでね。父や叔父から離れて、私と一緒に居る事が増えた。家庭内別居程じゃないけど、あんまり話さないし、買い物行く時も私を連れていく事が増えた。

『一人で、ご飯食べても仕方ないから、レトルト食べてた』『一緒じゃないとあの店入れなかった』『別にあの人は要らない』。

ここまで何が言いたいか分かる? 『寂しくて、辛くて誰かに依存する』。その連鎖は止まらないんだなって。そう思ったの。

心配してくれるの? 可愛いなぁ。私もこうならない様に気を付けるから、君も気を付けてね。

あぁ、大丈夫だよ。私は別に慣れてるからね。だからそんな心配そうな顔しないでよ。生々しい話も好きだって言ってたから、提供しただけだし。

ん……あぁ……そろそろ帰らないと、母が参っちゃうね。じゃあこれで。また会おうね。土日祝だったら、当日声掛けてくれても大丈夫だから。


何処にでもある話だと思った。珍しくない話だと思った。けれども物凄く歪で、気持ち悪い話だった。

「あのね、私の好きな子、居るじゃんか……。皆、友愛以上の感情持ってたって言ってたじゃんか……。あれ見境なくなるんだね。『その子が』じゃなくて『周りが』」

私だけじゃない。友人だけでもない。家族から依存されても、拒絶しない。否定しない。ただ日常会話でもする様に、あっけらかんと話す。

其れが心地好くて、泥沼にハマってしまう。

「怖いと思った。でも……やっぱりそんなところが好き……」

何を言っても、何をしても、何を頼っても、嫌な顔一つしないで受け入れてくれるから。

「魔性じゃねぇか。恐ろしいな」

血反吐吐くほど生々しく、そして何より気持ち悪い話。

よくある話ですよ。

趣味があっても家に居場所がないから着いて回る、ワシも族も。

独身で話し相手がいなくて、相手に突って、寂しさ埋めるモラハラも。

普通にある話。おかしくないんだよ。


メンヘラホイホイ兼メンヘラ製造機ってね、皆様が思っているよりも、めっちゃ怖い。

おかしい人ばかりが寄ってくる、そして周りが軒並みおかしくなっていく。

其れでも本人は何処吹く風。拒絶も否定もしない。

『寂しいんだよね』『可哀想だよね』で終わり。

それだけで何処までも甘やかせる。

だからこその悪循環。


女の子って、自分がどれだけ駄目でも、我儘でも、愚痴言っても、頼っても、『いいよ、いいよ。そのままで良いよ』って言ってくれる人が好きなので、もう特攻。


鏡花がギリギリ踏み留まって居られるのは、結婚した事、人格変えられる事が割と大きい。

あとお友達本人はメンヘラじゃないところ。我が身可愛さで、人を利用し倒さないところ。

だから此方が使用療法を間違えなければ、良い友好関係のまま行ける。

甘えなければ、甘やかされる事も無い( '-' )


鏡花は意識的にメンハラを封印して、鏡花の周りの女子達も、『女の子でも好きなの』って告らなかった。という事です。


恋人同士でなく、友人同士の関係なので、そこまでベタベタする事もなく、泥沼にならなかったというだけ。

まぁ片鱗は見せたと思うけど、友人だか覚醒まで行かなかった。


お前は生まれ変わってホストになれ( '-' )

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