竜に続け
西崎の唐突極まりない質問に、その場に緊張が走る。
「なぁ、真面目に答えるとこか?」
「もちろん」
「ちょっ だから! なんで西崎さんはそう」
「犬はだまってろ!あとで残飯とかやっから」
「…ひでぇ」
間を置いて、猫塚は犬田を一瞥したあと西崎を見据えた。
「きらいだな、もう、顔見るだけでイラつくね」
猫塚は西崎の問いに力強く答えた、当然だと言わんばかりに。
「・・・・・・・・おい、どーせ聞いてんだろ? 俺がこいつ苛めてたとかそういう話。
何が悲しくてこんな質問されなきゃいけないんだ? カッハハ・・ はぁイラつく」
あきれた様子の猫塚が溜息交じりに西崎に問う。
それに対し西崎は至極真面目に答えた。
「あ? 好きな子はいじめるっていうでしょーが」
「「・・・・・・・・・・・???」」
西崎を覗く全員の頭上には
きれいに疑問符が並んでいた
「西崎、君がここまでバカだとは思わなかった、ありがとう」
「予想外だ、もはや尊敬に値する」
「犬田くんを嫌いだなんて、君のこと許さないよ・・・・(好きでも許さないけれど)」
「北見くんズレてるから、そこ怒るとこじゃないから」
「クッカハハハハハッ!!!!! さいこう、君、愉快すぎてもう俺的に カハハッ」
「なに笑ってんですか? こちとら真面目に」
「やめてくれ、これ以上笑わせるなッカッハハハハハハッ・・・ククク」
猫塚は腹を押さえて笑っている。
『いまだ…!!!!!!!』
「北見くん、南原くん、犬田くん… 逃げるよ」
「は!? あれ、西崎さんは…」
しめたとばかりに、東尾が階段を足早に降りていく
了解したと、南原が無言で犬田の襟首を掴んで 東尾に続き
南原に連れて行かれる犬田を見た北見は慌てて階段を降りてゆく。
「カッハハハハッいてぇ、いてぇもうやめてくれっハハハハハハッ」
「あ?てめぇ、もうなんも言ってねぇでしょーが!!!」
「ブッっハハハハ そのかおカァッハハハハ!!」
「んだ?わけわかんねぇ・・・ おい、犬、お前はどうしたいんですかって… あ」
「クククッッっハハハハ カーッハハハハ!!」
「チッ…」
狂ったように笑う猫塚を残し、西崎はその場を後にした。




