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沈丁花は碧血を所望する〜神憑き文士の飼われあやかし〜

作者:壱単位
明治中期。
いまだ幕末の昏さを残す、帝都郊外。

瑞香は町外れの、小さな貸本屋のひとり娘。
生まれつき身体が弱い彼女は、店番をしながら少しずつ物語を綴り続けてきた。
あるとき、憧れの作家に送った原稿が文芸同人誌に掲載されることになった。
ああ、冬には、あの文士さまと、同じところに……。

だが、彼女は知っていた。
身体は秋までもたないと、医者が言っていることを。

生きたい。生きていたい。
はじめて心から願う彼女に、父親はある決断をした。

瓦斯灯がほのかに照らす明治の夜を。
巨大な月が運命を削りだす、激動の時代を。
そのあやかしは、生まれ出でて、跳んだ。

ねえ、あたしの喉を噛み切っておくれよ。
あんたの肝を喰ろうてやるからさぁ。

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