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詩全集

気が利かない

作者: 那須茄子

今日から夏休み

ちょっと背伸びして

友達なんかを誘っちゃおっか

洒落た喫茶店の前で

待ち合わせをするのも悪くない


かと思ったら

誰一人

そういえば

連絡先交換してなかったな

夏休みだと浮かれすぎて

すっかり後先のことを

考えてなかった


まぁいい

そのうち

運良ければ会えるだろ

なんせこんな狭い街だ

色々彷徨けば

ばたりと

ぶつかる


さぁせっせと準備

要るもの全部

手に提げる

あいつらと出会せば

遊べるようなもの持っとこ

俺ってば本当に

気が利くな


外はやけに暑い

だから日陰の多い

路地裏を歩く

湿っぽい程度が

心地よい


奥の更に奥に入る路地裏に

見知った顔がある

あいつらも

俺と同じように陽射し避けて

ここまで来てたのか


「おーい」

聞こえるだけの声量で叫ぶ

あいつらびくりと

肩震わせる


「えっマジか」

なんか妙に強張った顔を向けてくる

なんだよお化けでも見たみたい

そんなに驚くことないのに


「最悪」

「あり得ない」

「うざっ」

予期せぬ反応が溢れだす

あれあれ

嫌な感じ

もしかして

今の俺

....気が利かない人扱い?


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