異世界初の街
遅くなってすいません
[スキルを獲得しました[気配察知][魔法技術【風】]]
(うおおおおお!!頭痛えええー!!あの時と一緒だ!)
海斗は気絶したときと同じような頭痛にまた気絶しそうになったが
今回は耐えた。
(ふううー、何とか無事に耐えたみたいだ。それにしても、また
スキルを獲得したな。・・・もしかしたら、モンスターを倒すと
手に入るのかもしれないぞ)
それに気が付いた海斗は夜になるまでひたすら森を歩きながら
モンスターを狩りまくった。
そのおかげで海斗は一日頭痛に悩まされた。
頭痛が治まった後、海斗は食事を気にしていた。
それもそうだろう、なんせ転移してから一回も食事をしていないから
だ。
ギュルルルル!!
(あ、そうだった。なんも食ってないから腹が減って
しょうがねえ・・・街・・・行くか)
そうして、海斗は森を抜け、街に到着した。
街に向かっている最中にモンスターに襲われそうになったが
多くの魔物を蹴散らして、沢山のスキルを手に入れた海斗は
余裕で切り刻んでいた。
そして、街に到着したのは良いものの、番人に止められてし
まった。
「ようこそ、リビカルへ。ここは最大級の都市です。・・・
おや?見たところ、何もないようですが・・・観光ではない
ですね」
物凄い疑いの目を向けられたが、海斗は全く動じなかった。
メンタル耐性付いたからである。
「すいません。実は、旅をしているものでして、不運な事に
盗賊に襲われてしまって、荷物がないです」
スキルの【騙し】を手に入れていた海斗は自分の弱点である、
コミュニケーション能力が低いところも克服していた。
「そうでしたか・・・それは、ホントに不運でしたね。
それでは、身分証もない場合、こちらでお作りします
がどうなさいますか」
「あ、お願いします」
身分証を作って貰うために必要事項を記入した。
「・・・出来ました。どうぞ」
「ありがとうございます」
貰った身分証に自分の職業を書かなくてはいけなかった
から、海斗は旅人と記入した。
その身分証の裏には注意点が書いてあった。
そこには、無くしたら再発行は銀貨1枚。また、犯罪
を犯した場合、この身分証にしたことを書かれる。
この中に貨幣を入れなくてはいけない。などということ
が書いてあった。
(なるほどね。日本で言う、クレジットカードとか履歴書
みたいなものか)
「では、改めて。ようこそ。リビカルへ」
(うをおおおおお!!すげえ。マジで異世界だああ
ヤバい。オタク心が擽られる。ホント中世みたいだ
な。小説の主人公ってこんな気持ちだったのか)
マンガやアニメでしか見たことのない景色に海斗は
興奮していたがあることに気が付いた。
この世界の言葉って日本語なんだ。と
「あれ?あそこ、この街の地図だな。・・・どれどれ。
・・・広っ!!」
そこは、とても大きな街だった。
流石、最大級はだてじゃない。
「あれ、これ・・・ギルドって書いてないか?
・・・ここ・・・行ってみるか」
しかし、ギルドに向かう途中、突然ポケットから
バイブレーションがした。
「うわっ!!・・・ビックリしたー・・・あ、忘れてた
なスマホの存在」
ポケットから取り出したスマホにはお知らせが来ていた。
ROKからだった。そこには
[只今、普段必要な魔石の半分でガチャ可能]
(あ、そう言えばガチャなんてあったな。でも、魔石
なんてない・・・し・・あれ、ある)
そこには、課金やクエスト報酬でしか手に入らないはずの
魔石があった、42個あった。
海斗はあることに気が付いた。
(あーーーー、なるほどね。モンスター倒したからだなきっと。
・・いや、でも、もっと倒したはずだ・まあいいか)
小さいことはきにしなーい
海斗は先ほどメッセージで来ていたことを思い出して、ガチャを
引くことにした。
(半額って言うことは25個で10連か。なかなかいいな。
・・・こう言うのが無かったんだよなーあの運営会社)
そんな不満を抱えながらもガチャを引いた。
(ゴクリ!)
こんな緊張は久しぶりだと言わんばかりの音をたてて
唾を飲み込んだ。
(さあ。久しぶりだのガチャ。異世界初のガチャ!何が出る?
できれば虹色!!!!!)
「こーーーーーーーーい!!!!!!」
周りからの視線が一斉に集まる。