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1話 復讐者になるまで-1-

 俺の名前はヒューリ。12歳

 至って平凡の平民だ。


 いや、みんなが思っている普通の平民とは違うか。


 まず、俺は狐の半獣人だ。といっても、人の体に狐耳と黄色い1つの尻尾の獣人だが。

 お母さんが狐の獣人だ。お父さんはいない。

 お母さんにお父さんのことを聞こうとすると悲しい顔をするためちゃんと聞けないのだ。

 ただ、お父さんは人間に近い存在って言っていた。


 次に、俺は前世の記憶を持って生まれた…いや、思い出した。

 8歳から夢に前世の記憶が出てくるようになり、1年前にすべてを思い出した。

 まあ、だからといって変なことはしない。めんどくさいことはゴメンだ。


 そして最後に、スキル【知識箱】を持っている。

 前世の死ぬ前になんかよくわからない声から貰ったのだが、生まれつき持っているスキルは珍しく生まれた時は少し大騒ぎになったのだとか。どうやって分かったかは鑑定書を背中に貼ることでわかるのだ。

 まあこのスキルは「得た知識を忘れにくくなる」という効果。お世辞にも強いとは言いがたい。

 スキルにはスキルレベルがあるらしく、前世を思い出してから書庫に篭っている俺はこの知識箱のスキルは9だ。上限は10だと本に書かれているが、10になったらどうなるのだろうか?

 てかそもそもなぜこんなはやくスキルレベルが上がるのか?本にはスキルレベルの上昇については「一定確率で上昇する。上昇確率は行使した回数・時間・量に比例する」と書かれている。

 常時発動+本丸丸暗記しようとしているから確率が上がってスキルレベルが上がったのだろうか?よくわからん。


 この知識箱がレベル9になった時の鑑定書で鑑定した時のステータスがこれだ。


ヒューリ(半獣人)

年齢

-13歳

称号

-なし

スキル

-知識箱9-変化(へんげ)1


 変化《へんげ》とは狐の獣人の共通スキル。半獣人の俺でも持っていた。

 変化は自分の知っている姿に変わることが出来る。見た目が変わるだけで声などかま変わる訳では無いけどね…

 シュリカには記憶にある仮面ライダーとかに変化した姿をよく見せているため変化ではなく変身と言われる。

 大人からは「なんだそれ?」と言われる。俺以外は知ってる人は限られてるだろうな。

 変化以外のスキルも覚えようとはしたが全然覚えられず…何度か挫折した。


 ちなみにだがこの世界にはちゃんと魔法もある。

 俺の魔法適性は一応光・闇・風だ。

 魔法の属性は火・水・土・風の四大属性、光・闇の双属性、空・無の二殊属性がある。

 一応双属性のどちらもを持っているが二双属性のことを書いている本がないため双属性の魔法の方法がわからない。だが、風は簡単に出来た。と同時に魔力の最大量も分かった。

 当然ながら魔法を使う時には魔力を消費する。俺の魔力は低級魔法使いと同じくらいだが、本格的に魔法使いになりたいとは思わない。

 風の魔法を使えば暑い時期でも気楽に過ごすことが出来た。魔法って偉大。


 そして今日は同じ町の人が書いた本を読んでいる。

 内容は魔法を使って強敵を倒す英雄物語だ。まあ結構出来ていると思う。

 内容を読み終えた。内容は暗記した。


 …………え?

 え?いくら知識箱があるからと言っても早くね?

 ……あ、進化したスキルか。


 は?

 進化したスキル?何納得してるの?ええ??


 困惑している中、スキルについて書かれている本の一文を思い出した


『スキルを新しく習得、または進化した場合はなんとなくそのスキルの存在がわかる。初めての場合は困惑するだろうが、それが新しくスキルを習得したということなので問題ない。スキル内容はなんだ?と思うと思い出す感覚とともにわかる』


 ということなのでなんだっけ?と思うとわかった。


 スキルの名前は無限の記録(ログ)

 知識箱がレベル10となり知識箱が進化したスキルで、効果は鑑定眼、瞬時記録、録音・録画効果。録音・録画をした後は結晶となり出すことが可能。


 結構凄いスキルのようだが、こんなもの僕が持ってもいいのだろうか。宝の持ち腐れにならなければいいな。

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