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遮光くんに太陽をあげる  作者: 日下 一行
太陽によっかかる
6/32

01

きっとあの言葉は、魔法の言葉だったのだと海月は今でも思っている。



「海月ー、唐揚げ揚げたの置きたいからお皿お願いー…あ、キッチンペーパーもだよー」


大きな皿にキッチンペーパーを敷き、新山のもとへ行く。ああ、すごく美味しそう。思わず、腹の虫が鳴いた。




新山はその日以来、毎日放課後図書室にやって来た。


放課後の図書室に来る人はほとんどいない。

昼休みに本を返し忘れた人と、


海月をいじめるために来る奴ら。


そのくらい。



でも新山が来るようになってからは、いじめっこたちは何故か来なくなって。


最初はただの気まぐれか何かだと思っていた海月だが、ほんとに全然来なくなったので不思議に思っていた。


代わりにクラスでやられるのかなと思っていたが、そんなこともなかった。






最近それを新山に話したところ、


「あー、俺がみんなやっつけたんだよ」


と笑って教えてくれた。海月はちょっとだけ、新山をこわいと感じた。

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