クラスメイトのジャンヌ(仮称)を攻略したいんだが
メールの返信が来た。
「オォオッルゥハイル、★リタァアアアアアアニアァアアアアア。」
巻髪のおっさんが力いっぱい腕を振り上げている映像が脳内再生されたのだが、さて、どう返せばいいんだ?
1 名前:シ■ウ◆P7EQlt00wq6aa[]ID:Has6Ow65MN
とりあえず助けてほしい
2 名前:名前:以下、名無しに変わりましてVIIPAがお送りします[sage]
ふむふむ
3 名前:名前:以下、名無しに変わりましてVIIPAがお送りします[sage]
シ■ウktkr
4 名前:名前:以下、名無しに変わりましてサーヴァントがお送りします
マスターお呼びですか?
と、俺はすでに絶大な支持のもと、崇め奉られていた。
そこ、石を投げないで!
レスは本物だからね。
5 名前:シ■ウ◆P7EQlt00wq6aa[]ID:Has6Ow65MN
メール来た
「オォオッルゥハイル、★リタァアアアアアアニアァァァァァァ」
>>16
某巨大掲示板にスレッドを立ち上げてから2週間くらい。
こんな感じで遊んでいるようにも見えるが、必死だった。
メールの送り主は、クラスメイトで、最近友達になったジャンヌ(仮称)。
女子だ。美人だ。この世全ての善!
いやまぁいろいろとあったが、俺の中ではそこまで昇華されている。
15 名前:以下、名無しに変わりましてVIIPAがお送りします[sage]
訳=勝利の栄光を君に!
16 名前:以下、名無しに変わりましてVIIPAがお送りします[sage]
人間は平等でゎないぃぃいいいいいい
17 名前:以下、名無しに変わりましてVIIPAがお送りします[sage]
俺と一緒に帝国に反逆しようぜ!
18 名前:以下、名無しに変わりましてサーヴァントがお送りします
マスター……魔力の供給を……お願いします
19 名前:以下、名無しに変わりまして英雄王がお送りします
>>18
ふぅ…
20 名前:以下、名無しに変わりましてVIIPAがお送りします[sage]
>>19
どこが抜けたんだよwwwwwww
しばらく掲示板を見守りつつ、安価のとおり送ってみた。
18だったら危なかったぜ。全年齢対象でもきわどかったからな。
さて、どんな返信が来るかな?
そういえば、いまさらだが、VIIPAってなんだろう?
出っ歯のポ●モンが脳内再生されている。
人を小馬鹿にした顔をしているのに憎めない。
だってひでん技をいっぱい覚えるからすごく使えるんだ。
そうこうしていると、メールの返信が届いた。
やはりそう来たかという内容だった。
22 名前:シ■ウ◆P7EQlt00wq6aa[]ID:Has6Ow65MN
メール来た
「足の速い者ぉ美しい者ぉ貧しい者ぉ病弱な体を持つ者ぉ生まれも育ちも才能もぉ人間はミナぁ違っておるのっだぁあああ」
>>35
このままでは、皇帝の演説を交互に続けて、ありもしないオリジナルの文句まで出てきてしまいそうだ。
俺は今、デートの約束を取り付けたいのだ。
しかし、口実がない。
あからさまに“デート”と呼称したくない。
しかし、その関連の経験もない。
恋愛カテゴリーのアニメなら見るが、超人じみた内容が多く、参考になるわけがない。
幸い、相手もヲタクだ。
アニメに関連した流れでメールという点では、スタートはOK。
ここからだ。できるだけ自然な流れで誘いたいのだ。
しかしまぁ、単にデートに連れて行くことがこんなにも難しいこととは。
29 名前:以下、名無しに変わりましてVIIPAがお送りします[sage]
そんなことより、サハラ砂漠に行こうぜ!
30名前:以下、名無しに変わりましてVIIPAがお送りします[sage]
つーかさメール主のスペックはよ
そうだよ、29みたいな返しがいいんだよ。
ま、安価したのは俺だしな。
見せてもらおう、“お前ら”の性能とやらを!!
おっと、まずはヲタクの同級生に恋し、デートに誘うまでに至った経緯を説明せねばなるまい。
暇なら聞いてくれ。
=====
30を尊重して、まずは俺のスペックから晒していく。
年齢:18
職業:高校生
その他:アンジ★ャッシュの渡◆を縦に引き伸ばした感じ
異論は認めない
それは、高校に入学してすぐのことだった。
1週間後に転入生がやってくることになった。
中途半端な時期に妙なものだ。もしかして超能力者なのか?
マッ◆ーレ!なのか?
クラスの男子はとびきりの美人がいいなとか騒いでいた。
転入生初登校日になり、クラス中は大騒ぎ。
俺はそういう情報に疎い。情弱だ。
チャイムが鳴り、朝礼の時間。
教室に入ってきた担任のあとから転入生が……なん……だと……!?
「くるしうない。今日から世話になる! 名など持たぬ。好きに呼べ!!」
クラス中の目が点になったことを言うまでもない。
豪快侍がやってきた。
顔は超絶美人。芸能人で例えると……すまん、うまい例えが思いつかない。
しいていうなら、某天使過ぎるアイドル的なベクトルだが、何かが違う。
そう、どちらかというと、某剣士のサーヴァントが3次元にいたらあのような顔になるんだろなぁという感じか。
おれ自身、アニヲタ、ゲーヲタなので、そんな表現しかできない。
クラスメイトに聞かれたら、キモがられることうけあいだ。
ほっといてくれ。
話を戻すが、自己紹介だけならまだ良かったかもしれない。
服装にも問題はあった。
うちの学校はブレザーが制服だ。
なのに、なんと自称名無しの転入生はあろうことか、銀色の鎧を着込んでいた。
言うなれば、魔▼村のアー●ーだ。
あぁ、なるほど、アー●ー繋がりか……
このネタについて、どれだけの人の理解が得られるだろうか。
冷や汗をかきながら成り行きを見届けるしかできなかった担任がここにきてようやくフォローにまわった。
「転入生のジャンヌ(仮称)さんだ。えー……まぁ……仲良くするように」
それだけか!?
外国に長くいて、こんな感じだがとかそういう説明もなしか。
「じゃ、じゃあ……席は」
転入生の席を指定してこの件を手早く終えたい気満々な担任をよそに、
「はいはーい!質問~」
クラスの空気読めないやつが発言する。
「ジャンヌ(仮称)さんはなんでそんな格好をしているんですか?」
ジャンヌ(仮称)はというと、
「学校とは戦場と聞いた。みな、随分と軽装ではないか?国家の財源が乏しいのか?」
お前も財源が厳しいのか?下半身とか。
言い忘れていたが、彼女は頭も含めた上半身だけ鎧兜着用、下半身は学校指定のスカートだった。
なんというか、見ていて清清しいやら、恥ずかしいやらだ。
終礼が終わり、クラスメイトたちは颯爽と帰宅していく。
ただ、2人を除いて。
俺とジャンヌ(仮称)。
俺は日直当番で日誌を書いていた。
ジャンヌ(仮称)は、何やら読み込んでいるようだ。
「……あ、あの、アー●ー……さん?」
俺は意を決して話しかけた。
このコミュ障の俺が、クラスの女子に。
さすがに脳内あだ名はまずかったなとも思ったが、それは杞憂に終わる。
「ん? なんだ、シ■ウ? 貴様が私のサーヴァントか?」
いやいや、俺、シ■ウじゃないし! そもそも彼はサーヴァントじゃないし!? 俺だってサーヴァントじゃないし!!
それにアー●ーはマスターじゃなくて、サーヴァントだからね!!
俺は心の中でマシンガンつっこみをしてしまった。
そしてこいつがF▲teヲタであることが確定した。
この時のちょっとしたトキメキは墓まで持っていきたいところだったが、話してしまっては意味がないな。
「な、なにしてるの……?」
フラグを立てるとしたら「一緒に帰らないか?」だが、そんな度胸、俺にはない。
「うむ、この町のことはよくわからんから地図を見ていたところだ。そなた、この町には詳しいか?」
手には観光マップがあった。
ちなみに、俺の家は学校から電車で3駅、1時間ほどかかる。
学校が終わればすぐに駅に直行する。
寄り道なんてしない。
それに寄り道できる場所があったとしても、付き合ってくれる友達……いないし。
学校周辺で観光できるところがあるなんて初めて知った。
「そうか。みな、遠方からわざわざ教えて請いにきているのだな? 関心関心」
俺はお前のその趣味に別の意味で関心されられるよ。
そこまで表立って突き通せるその強固な意志。
「それはそうと、この町にいるであろう他のマスターたちの偵察をしようかと思ったのだが……仕方ない、自分で探すか」
撤回。こいつ真性かもしれん。
そもそも、そんな格好だと、そのマスターたちとやらにあっけなく見つかるぞ。
しかも、今お前は放浪サーヴァントってことだぞ?
魔力切れを起こすぞ!
魔力だったら俺のスペr……なんでもない。俺もちょっと暴走気味だ。
冷静に考えれば、こいつは俺がサーヴァントかと聞いていたな。
つまり、マスターのつもりでいるのだろう。
「また今度にするとして、今日のところは令呪の契約だけに留めておこう」
こいつ、何が言いたいんだ?
しかして、その疑問はすぐに解消されることになる。
携帯を取り出した。
「ピンチになれば呼ぶがいい」
いやいや、ただの連絡先の交換だから!
それにピンチになればって、お前はマスターなんだろ?
サーヴァントがマスター呼んでどうすんだよ!?
それにしても、携帯のアドレス帳に追加した人間は、親族を以外で彼女が始めてだった。
頭はアニメに犯されているが、女子だし、美人だし、ドキドキした。
======
翌日。
「これ、猿! 草履が冷たいぞ!!」
教室に入るなり、元アー●ーのジャンヌ(仮称)は俺に草履で頭を叩いてきた。
草履をよく見ると藁で出来た本物だ。手縫いっぽい。
そんなアイテムから察するに、本日は“尾張のうつけ”のコスプレらしい。
俺は後の太閤殿下か、苦しうない。
どうやら日替わりでコスプレをしてくる気らしい。
格好もこだわっていて、和服だった。もちろん、上半身だけ。
下半身は学校指定のスカートだった。
ただし、丈のの長さが袴をモチーフにしているのか、地面スレスレ。
数世代前の女番長みたいだ。
よくもそんな規格があったな。オーダーメイドなのか?
カツラもかぶっていた。鼻下にちょび髭があった。
マジックによる手書きだ。さすがに水性だよな?
そんなやり取りを見て、クラスメイトの視線が俺に集まる。
そうりゃそうさ。俺とジャンヌ(仮称)が話すようになったのは、昨日、皆が帰った後だ。
「なにあの2人?」
「付き合ってんの?」
「やだー、なんかキモい」
まぁ高校生(3次元)ってこんなもんだよな?
わざと聞こえるようにヒソヒソと。これは女子だけ。
男子は嫉妬のオーラを出していた。もちろん、俺に向けて。
そんなにもてたいのか、お前ら……
それよりも、俺はこの狂ったコスプレイヤーと仲良くなったんだっけ?
連絡先交換しただけだよな?
そりゃ初めて他人と連絡先の交換をしたわけだから特別視はする。
仲が良いかは別問題だ。
「どうした、言い訳しないのか?ん?」
美人顔がさらに接近してくる。いい匂いがした。
俺の下半身はまだ大丈夫。こいつの下半身は大問題だが。
ここで、「親方様、申し訳ございませぬ~」とか言えばいいのかもしれないが、あいにく、そんなノリは掲示板でしかできない。
元ネタがアニメではない(と思う)ので、ここは自重しよう。
周りの目が気になる。
俺の口から出た言葉は、
「え、えっと……や、やめて、ください……」
ヘタレだ。
そんなことを言ってやめてくれるなら、いじめはこの世に存在しない。
ただ俺はクラスメイトから変な目で見られることが苦痛なだけだ。
しかし、
「ふむ……これはぬかった。出直すとしよう」
何を思い直したのか、うつけジャンヌ(仮称)は鞄を持って、教室の出て行こうとする。
出口付近にいたクラスメイトには、
「そなた、教師にことづけを。すぐ戻ると」
そう言うと、超ロングスカートをものともせず、疾走していった。
何がなんだかわからない。
ジャンヌ(仮称)は、その後、1時間目の授業が終わった頃に姿を現した。
問題は他にもあった。
「ごめんなさい、セットに時間がかかちゃって……」
どうやら一旦、自宅に戻っていたらしい。
喋り方はなんだか普通過ぎて肩透かしをくらったが、格好がやはり問題だった。
髪を黒いリボンでツインテール風にして、制服を着ている。
スカートも普通の丈だ。
昨日のアー●ーとか、尾張のウツケより随分とまともになったが、あれって……赤い弓兵のマスター……?
ちなみに、うちの制服は紺色のブレザーだ。
男子は黄と青を組み合わせたもの子は赤か青かを選んでつけるリボンみたいなネクタイだ。
しかし、ジャンヌ(仮称)の着用しているのは白いブラウス(袖口にラインあり)、
指定の物より長めのリボンみたいなネクタイをつけていた。
いやいや、俺の反応がいまいちだからって、F▲teネタに持っていこうとしてもダメだからね!
あと、やっぱりスカートだけは学校指定のものだった。
こだわりが伝わってくる。
クラスメイトのまなざしがなんだか怖い。
男子からは、やはりかわいいという声、女子はなんだか複雑な表情を見せている。
嫉妬とか、やっぱりコスプレ的な意味でひいているのだろう。
そんなことを思っていると、ジャンヌ(仮称)と視線が合った。こちらにウインクをしてきた。
心臓に何か突き刺さった気がした。ガ□ドを撃たれたわけではない。
この感覚はなんだろう。
余談だが、俺は巨乳の後輩派だ。
=====
昼休み。
教室で弁当箱を開こうとした時、
「シ■ウ、ちょっと来なさい!」
怒ったような口調だが、そうではないことは明白だ。
これはアニメプレイなのだから。
でもさ、
「俺はシ■ウじゃない」
「じゃあアー◆ャーでもいいわ!」
いやいや、そういう問題じゃないだろ?
「なんで俺にかまうんだよ?」
「令呪を交換したでしょ?」
はいはい、連絡先の交換な。
だとしたら、シ■ウはおかしいだろ? ま、まさか……ネタバレの所業か!?
鬼畜か貴様ぁあああ!
と思いつつも、アニメの話ができそうな仲間ができたことに、内心嬉しくもあった。
ただ、これだけ目立つやつだ。
話すタイミングなど難しいに決まっている。
ともなれば、
「わ、わかった、屋上行こうか」
今の時季、まだ少し寒いから人気もないだろう。
うちの学校は昼休みのみ屋上が開放されている。
風が少し冷たいが、たまに来る分には気分転換になる。
……だって教室に友達いないからな。
「でさ……どんな用?」
誰でもそうだろうが、ジャンヌ(仮称)に話しかける時には勇気がいるだろう。
俺は誰にでも自信がないので、デフォルトだが。
「この学園は随分と平和ね?」
高校を『学園』と呼ぶの、漫画でしか聞いたことねぇ……
いや、話の腰を折るのはやめておこう。
「平和の何が不満なのかな?」
「マスターの気配はない。いえ、うまく隠れているのかもしれないけれど、放課後、それとなくあぶり出して……」
ジャンヌ(仮称)はにこっと笑うと、
「というわけで、付き合ってくれない?」
と言い出した。
これだけ聞けば、学園一の美少女と付き合うことができるという、俺には縁が全くなかったはずの偉業を達成できる。
ヤッホーイ!!
しかし、これは別の意味でのフラグだ。
突如現れた長槍使いの青タイツ男に胸貫かれるよ、俺が!!
と、2次元的な話をしていても仕方がないわけだが、彼女は俺を別のマスターとかサーヴァントとかの争いに巻き込もうとしているのだ。
あの笑顔にだまされてはいけない。
オチとしては、誰もいない校舎を2人で何周も走りまわって、疲れ果てるだけ。
そんなことは悪天候の時の運動部がやっていればいい。
運動は苦手だし、面倒ください。
だとしたら、
「お、落ち着け、遠◆! いや、ジャンヌ(仮称)。君はいろいろと疲れているんだ!転入してきて慣れない環境でどう適用していいかわからなくなり、感覚が麻痺しているんだ。大丈夫、最初は誰だってそんなものさ。俺だって、まだ数週間しか経ってないけど、友達はゼロ!悲しい現実を突きつけられて、今日も家に帰ったら、アニメやゲームが待っている。恋人さ。だから、俺と友達からよろしくお願いします!!」
今の話題から遠ざけようと出た言葉がこれ。
口下手な俺が発したとは思えない告白めいた説得だった。
顔が真っ赤になった。もうお嫁に行けない……
だがしかし、
「何言っているの? もう私とはお友達でしょ、シ■ウ?」
ジャンヌ(仮称)はあっけらかんという。
「……」
な、なにか、聞きなれない言葉が出てきましたよ?
“お友達でしょ?”って……はっ、ははは。
これはきっと夢だ。
俺みたいなキモヲタに友達ができるわけがない。
頬をつねってみた。痛くない。
当然だ。俺の顔は肉がうすくて、皮が伸びやすいため、感覚が鈍くなっているのだ。
だからこれは現実。異論は認めない。
俺に美人の友達(厨二病持ち)ができたのだ。
ジャンヌ(仮称)は、ニコニコしながら俺の手をとった。
ドキドキした。
「ふふ、これで本当に私がマスター、貴方がサーヴァントよ!」
赤いマジックで、手の甲に3重丸を描く。
令呪のつもりだろうか。とにかく手抜きだ。
……これ水性だろうな?赤だけに。
=====
そもそもの話になるが、俺は単なるF▲teヲタではない。
アニメとゲームのヲタクで、浅いが広い守備範囲をほこる。
そんな3次元とは無縁な俺だったが、クラスメイトに友達ができた。
しかも女子だ。
名はジャンヌ(仮称)。
転入してきて日は浅いが、いろいろと語り合っている。
今日のジャンヌ(仮称)は学校指定外の灰色のブレザーに学校指定のスカートといういでたちだ。
頭の両側に、赤地の白い水玉模様のリボンを着けている。
教師たちはこんなに目立つ生徒を放っておいていいのだろうか。
「パ●スと勘違いされるのはどうしてなんだろう?」
クラスメイトから言われたそうだ。
某キノコのほうしモンスターを彷彿とさせるそのリボンなら仕方ない。
しかも、最近までの深夜に放送されていたアニメが元ネタであるため、きっと誰にも伝わらないのだろうと哀れむしかない。
いや、俺はそのネタわかるから心配するな。
「野●くん、ずっと、ずっと……ファンでした!!!」
「アー……どうぞ」
「ワーイ、ニマイメダー(棒読み)」
しょうもないコントをしつつ、俺とジャンヌ(仮称)は屋上で2人、昼食をとっていた。
あぁ……野■くんみたいに高身長にならなぁ……
俺は元々、人間が好きだ。
友達となり、親しくなれば、性別問わず、ストーカーのようにその人を思い、行動パターンを把握し、あたかも偶然を装って休日の町で待ち伏せしてデートした(この時は男だった)ことはいい思い出だ。
つまり、自分と趣味が合う(行き過ぎなところもあるが)ジャンヌ(仮称)に夢中になるのは当然だった。
たとえ、しょーもないコントを毎日やっていても、俺は楽しかった。
だから最近、クラスに馴染み始めたジャンヌ(仮称)が俺のもとを離れていくのを脅威に感じた。
もうはぐらかすのはやめにしよう。
俺はジャンヌ(仮称)が好きだ。
だからお前らの腕を是非借りたい。
スレッド名は、「クラスメイトのジャンヌ(仮称)を攻略したいんだが」
まずは土日にデートに誘いたい。
アニ●イトデートしたいのだが、どうしたらいい?
安価
>>___
完