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6話。己の一部。

ドラミミは、死の世界で、鍛錬をして居た。

「魔法も奥がふかいなー。流石にモコには、妖狐光と邪妖狐の難易度は高過ぎたな」

「まぁ、そんなこと言ってももう意味無いんだけどな・・・」

「でもさー後ろから妖刀は駄目でしょー痛過ぎ」

「やり残した事が沢山あるな・・・でも死んだら意味無いか?仕方ない魔法とか鍛錬でもするか」

「モコ俺よりも強くなってたな、真紅に染まった毛綺麗だったな・・・。もう一度、もう一度見て見たいな」


そんな事を思いつつ鍛錬を続ける。

ドラミミは、1人暗い空間で、2人戦う。

もう1人は自分の影。

殺し合いをした後は、魔法の研究。

どちらも千年ごとに繰り返した。

体がなまるのでチョクチョク研究をサボりながら・・・・。


何百年?何千年?何万年?何兆年何京年?

分からない、ずっと空腹もなくただ、毎日毎日毎日、研究と鍛錬を繰り返していた。

既に、魔法は研究し尽くした。

99%まで解放したと言って良いだろう。

肉体も、剣など通さず、妖刀など粘土だ。

エク⚪︎カリバー?おもちゃだ。

どんな剣も通じない肉体まで成長していた。

だが、魔法の残り1%。たった1%が未完成。

それは


『時の魔法』



時の魔法だけは何度作っても代償を払わなければ、戻れない。

例えば、死後の記憶。肉体。経験。何か一つ失わなければ、戻れなかった。

そんな事は、ドラミミは許さない。

完璧にするまで、研究と鍛錬を続けた。

何度失敗したのだろう?

何度挫折したのだろう?

何度・・・

何度・・・

何度・・・

「死ななければ‼︎あの冒険者!」

今までの目標が徐々に憎しみへと変わる。

その憎しみは、ドラミミの全細胞を蝕み、黒く染めてゆく・・・

それでも、『時の魔法』は完成しない

「なぜ完成出来ない!」

また研究研究研究研究。


そんなある日、馬鹿らしくなってしまった。

「もう辞めだ辞め。出来ないのなら、やらん、あーでもゆっくり焦らずやるかー」

何と無くドラミミは、辞めることが悔しかったので、やっぱり続ける。

ゆっくり、焦らず、ゆっくりと・・・

もう年月など数字で表せない程月日が経つといつの間にか、ドラミミは神の仲間入りを果たして居た。


「おーい、ウダ。本当に行くのかよ?」

「やっと完成したからな」

「何で行くんだよ!」

「やり残した事を片付けるのさ。残務処理だな」

「酷すぎ」

「冗談だ。だが、置いてしまった。長い間を・・・」

「仕方ないだろ!」

「仕方ない。そうだな・・・仕方ない。だが、右腕も、弟も残したままなんだよ」

「今度は俺をおいて行くのかよ!」

「もうお前は大丈夫だろ?」

「嫌だよ!俺だって!」

「・・・」

「そんな箱と猫と少女だろ!」

「そうだ」

「俺よりも大切なのかよ!」

「甲乙付け難い、強いて言えばお前の方が大切だ」

「ならなんで!」

「やり残した。それが大きいんだ」

「お前が戻れば、神黒龍であの時代の神に見つかるぞ!」

「ふふっ。あの時代の糞爺共に見つかるわけ無いだろ?それにお前にもな」

「そんなわけが!」

「無いかも知れないが、それでも行きたいんだ」

「俺らは親友だろ!」

「ふざけるな!」

「親友などになった覚えは無い!」

「えっ・・・・」

「親友じゃない。お前は俺の一部だそして俺もお前の一部だ‼︎」

「親友なんて言葉で片付けるな」

「ビックリさせるなよ」

「どうせ俺が奇法であの世界に戻っても、神の俺たちからしたら瞬きするよりも早く、皆死ぬんだ。」

「それなら、俺も!神法で!」

「駄目だ、神の魔法は、世界に強い綻びを出す。それはいただけない」

「なら!奇法で!」

「それも良いが、瞬きするよりも早く死ぬんだ。俺も瞬きするよりも早くこちらに戻ってくるよ」

「それは本当かよ?」

「当たり前だ。皆を見とったら、戻ってくるよパエリア」

「俺の名前は、バエルだ!パエリアじゃない!」

「ははっ。72柱の序列1位と名前が一緒なんてどんな皮肉だよな」

「それを言うなよ・・・」

「パエリア、行ってくる」

「俺は、あっ!戻る方法は(ry」

パエリアの言葉を聞くよりの早く、ドラミミは光に包まれて消える。

だが、パエリアは知っている。

聞かなくても分かる。

しかも最後にこう言いやがった。

『俺を誰だと思ってんだ?パエリア』<PRB>

「俺はパエリアじゃねーよ、それに最後の挨拶・・・。最後じゃ無いから挨拶は無しか」

「全く、いってらっしゃいぐらい言わせろよバーカ」

「また1人になっちゃった・・・」

そういうパエリアの顔は全く悲しそうな顔ではなかった。

寧ろ喜んで居た。

何故ならば、ドラミミの俺の一部と言ってくれた。

だから1人でも寂しくない。

そう・・・神に寿命は無い。

ミミックと同じ・・・。

そして死ねない・・・。

だが瞬きをして待とう。

その日が来るまで・・・・・・・・。

「良い子にして待ってろよバエル」

そうどこからともなく、ウダの声が聞こえるのであった。

「うん・・・。」


読んで頂きありがとうございます。

参りました笑

やっぱ携帯で書いてるとブラウザ更新で全部消えます‼︎

でもPC壊れちゃって・・・

買うのも・・・。

携帯で頑張ります‼︎

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