俺と男子と女性と。
はじめましてりんご茶です。
長編です!!よろしくね!!書くのに時間かかります....良いと思ったら全部みてね!!
「ボクはユキノがダイスキだよ。だから、ボクとケッコンしようね」
「ありがと魁斗君。私も魁斗君が大好きだよ。絶対に結婚しようね」
「うん、ゼッタイだよ」
「何があっても、絶対に結婚しよう。これは大切な約束だよ。わかってる?」
「うん、わかってるよ。なにがあってもゼッタイなんだね!!」
「まあ、2人とも。結婚なんてまだ早いんじゃないかしら」
「いいの!!私は魁斗君のこと大好きなんだから!!お母さんはお父さんのこと好きじゃないの?」
「好きよ。でもまだ2人は子供じゃない。結婚なんて10年以上先のことじゃないの」
「でも、私は魁斗君のこと好きだから、絶対に結婚するんだから!!」
「そうね、2人が結婚してくれたらお母さんは嬉しいわ。お父さんもきっと喜んでくれるわよ」
ふふふ····ふふふふ······ ········ ·········
目を開けると、そこには白い壁。あれ?雪乃は?おばさんは···?ようやく目が覚めた。そうか
「···また···夢か·····俺は雪乃を忘れなきゃな」
俺は結城魁斗、今日から中学生。久しぶりにこの土地に帰ってきたから友達はいない。いまの夢に
出ていた雪乃とは幼ない頃によく遊んだ友達だ。
「魁斗ーっ!!」
「うわっ!?」
「はやく起きなさーい!!」
こいつは凛華、俺の姉だ。毎朝俺を起こしに俺の部屋までやってくる。漫画だと、弟好きな姉とちょっとアレな関係になるのがよくあるが、俺にはその気はない。姉は弟の俺から見ても、かなりかわいいと思うし男子から結構な人気があると言うが、俺には好きな人がいる。正確には好きだった人だけど。その子は今·····
「魁斗っ!!はやく朝食を食べなさい!!!」
「わかってる。いまいく」
はあ、朝から元気だな、俺とは正反対だ。ん···待てよ···今日って、入学式!?
「魁斗!!はやく学校行きなさいよ?」
わかってるよ、そんなこと。
俺は地味で無口な暗い男子だ。彼女はもちろん、友達もいない。
そろそろ学校に行かなきゃマジでヤバめな頃かな。俺はゆっくりと歩くのが好きだ。昔は友達と喋りながらゆっくり歩いていたから、癖になってしまったのだろう。だが、今はそんな余裕は無い。
「ふぅ、間に合ったか」
小学生は東京で暮らしていたから、この学校には知っている人は1人もいない。いても話さないが。
俺の一生がゲームになったら、相当つまらないだろうな。毎日が作業のように済んでいく。イベントなどは発生しない。もしかしたらイベントはあったのかもしれない。だけど、何事にも無気力無関心の俺には関係の無いイベントだったに違いない。
「ねぇ、君」
「········」
「聞いてる?」
「········」
「········」
はあ、なんだったのだろうか、今のは。
「あの、結城君」
「········」
俺はこの学校でもなにも話さないと決めたのだ。友達など要らない。要らないんだ。どうせ裏切られるんだから。誰しも心の内では悪口を言っている。親友?笑わせんなよ、親友なんて口だけ。どうせ心の中では友達だとも思ってないくせに。お前ら、いまここで人を殴ってみろよ。友達なんてもの、すぐにいなくなるぞ。簡単に友達がいなくなるこの時代。俺には厳し過ぎる。俺は親友だと思っていた人に2回も裏切られたんだ。一番守ってやりたかった人を2回も奪われた。親友に裏切られたくないから友達をつくらない。大切なものを奪われたくないから大切なものをつくらない。楽しい思い出もつくらなかった。全ては自分を守るため。
「はい、じゃあみなさん席に着いてください。いまから入学式が始まるので携帯電話はマナーモードにしてください。」
はあ、正直ダルいな。まあいいか。こういっちゃ難だが俺は燃費がいい。朝食だけで1日過ごせる。しかも、俺は時間の流れが早く感じる。姉は、魁斗は無気力無関心だからだというが確かにそうかもしれない。恋をしたら時間が濃密になる、か。俺には全く関係のない話だな。実際朝の夢からそんなに時間が経った気がしない。
「では、これにて入学式を終了します。全員起立」
え、マジか。入学式終了!?俺って、時間が経つのが早く感じるんじゃなくて、思考が遅いだけなのか?まあいい、そんなことはどうでもいい。
「どうした?早く進めよ···結城···どうかしたのか?結城」ああ、俺か。
「·······」
俺は無言で進む。こいつらとは話じたくないからだ。
ここが教室か。校舎は新しいな。俺の席は···あった、あそこか。
「でさー、あの結城とかいう奴知ってる人いる?」
「知らねぇ、でもあいつ東京から来たらしいぜ?」
「マジ?江戸っ子!?」
「さあ?どうなんだろうな」
俺は江戸っ子じゃねえし。なにこいつら、俺のこと噂して何が楽しいわけ?
「結城ってさ、オタクっぽいよね!?」
「確かにぃ~!!髪長いし、メガネかけてるしぃ~!!」
「由香それ偏見~」
「でもさ、未来もそう思うでしょ?」
「まあ、髪長くて黒縁メガネはオタクにしかみえないよね」
「でしょでしょ!?」
「俺もそう思う!!」
「「勝手に話に入ってくんな!!!」」
「なあ、結城。俺なんか悪い事したか?」
なぜ俺に聞く。てかこいつ誰だ?
「「わーあいつ無視られてるぅー」」
「な、なんだと!?俺と結城は会話中だ!!!」言い訳?
「ヤバ、先生きた」
「マジか座ろ」
「みんな着席してー。私は担任の佐藤夏希です。こちらは」
「副担任の安倍川だ」
「うわー安倍川とかゴリラかよ」
「佐藤先生かわいくない?」
「佐藤先生タイプだ」
「俺も」
そうか?俺は佐藤先生より安倍川のが好···え?俺今何を考えた?俺は新しい世界への扉を開きかけてしまった。佐藤先生は確かにかわいいな。
「じゃあ、早速ホームルームを始めるよ。みんなで自己紹介しようか?」
「自己紹介かよ、めんどくせー」
俺、どうしたらいいんだろう。話さなくてはいけないのか?ヤバい、微パニックになってきた。
「では出席番号1番から、名前·趣味·呼び方·一言を言ってね」
「阿井愛です。趣味はピアノです。みんなにはアイアイって呼ばれています。話すのが好きなので、みなさんどんどん話かけてください!!」
「アイアイ!!」
「イイネ!!かわいいよ!!」
「2番の人~」
「安岐夏希です。趣味は絵を描くことです。ニックネームはなつです。絵には自信があるので、リクエスト受け付けます」
「安部光輝です。趣味はサッカー、ニックネームはみなさんが付けてください!!みんな1年間よろしく!!」
こいつらエリートなのか?それともこれが普通なのか?···次は静かそうな女子か。
「あ、安部夢花です···。趣味はピアノ、みなさんよろしく····」
や、やるな···俺はマジでどうしよ。出席番号が最後なのが不幸中の幸いかな。···って18番···2クラス合わせても36···さすが田舎···。小学生では40人×5クラスだったのにな。
「9番?」
「おい、飯田寝てるぞ!!」
「起きろよ飯田!!」
「ふぁ···ふ?···ん···俺!?」
「お前だよ」
「飯田隆志!!よろしく!!」
元気だな。
「ぐぅーすぅー」
寝るの早っ!!
「次10番」
もう10番なのか。すこし考えてる間に···。
「市川結那です。趣味は運動です。バレーボール部に入りたいと思っています。よろしくおねがいします」
「俺もバレー部はいろうかな??」
「単純な奴だなーお前」
「次」
「石川聡史です。趣味は···················」
あれ、なんも聞こえね···うぅ···ねみぃ··············
···眩しっ!!···なんだよ!?朝か??···ん···教室···?···そうか···俺、寝てたんだ···まあ、よかったかな!!
「あら、起きたの?結城くん」
「誰だこいつ」
あ、やべ声に出ちまった。
「先生に向かってこいつとはなんですか?こいつとは」
「ああ、なんだ、先生か」
「なんだとはなんですか」
「なんでもないです」
「クラスのみんなは帰ったわよ。結城くん、クラスのみんなと話してないそうね?みんな結城くんの自己紹介を待ってたわよ?まだこっちに慣れないのかしら?私も結城くんのことが心配で···」
「いいんだよ、俺は。そんなことより、帰っていいのか?」
「え?ああ、いいわよ。お疲れ様」
「じゃ、仕事頑張ってくださいね」
「あら、気遣いありがと」
「········」
俺はその言葉にはなにも答えず、帰路に着いた。
···今日は異常だった。俺にとって最悪な1日だった···。俺の家は学校から出て、すぐを右に行き、角で右に曲がるだけだ。なかなか大きい家だが、普段家にいるのは俺と手伝いだけだ。両親は2人とも有名な大企業の社長だそうだ。父は家電やファミレスを経営しているそうで、かなりの収入を得ているそうだ。母は化粧品会社の社長で、こちらは高めの価格設定だが効果も高いそうで、他の企業に比べて圧倒的な人気だそうだ。よくは知らないが2つの大手企業がコラボレーションした、美肌効果のある家電を作ろうとしたそうな。そこで両親は知り合い、一緒に製作をしていたそうだけど、そこで喧嘩をしてしまい、そこからよくわからない発展をし、いまに至るそうだ。結局両親忙しいらしく、会う機会もなかなかなさそうだから、この結婚は無意味なんじゃないかと思う。俺もいつか···
「あら、魁斗さん。帰ってきてたんですね夕飯の準備をしましょうか?」
「いや、いい。食欲がないんだ」
「わかりました、凛華さんにも伝えて」
俺はその言葉を遮り、言った。
「いや、いい。凛華には夕飯はもう食べたと伝えてください」
「魁斗さん今日はいつも以上に元気が無いようですが?」
「··········」
どうして手伝いのくせに俺のプライベートに入ってくるのか。···部屋に来たものの、やることがない···でかけるか。普段は勉強をするが、今日は気分じゃない。気分転換に外に出たかった。···しかし、これが不幸の始まりだったなんて。誰にも予想はできなかっただろう。
-駅前-
うわ、なんもねえ。さすが田舎(田舎はなにもないと決めつけてる奴)
「うわぁ!?」
いきなり後ろから何かにつかまれた。振り向くと···チビっこいのが····。
「ど、どうしたの君···!?」
「う、うぅ···ようちえんからかえってたらまいごになっちゃった···うぅ···」
なんだよ、迷子?どうして?いつも帰ってる道くらいわかってるだろ。
「ど、どうして迷子になっちゃったの?」
俺が動揺してどうする。
「···い、いつもは····お··おねえ···ちゃんが···いっしょにかえってくれるの···うぅ···」
だからか。てか、なんで俺に言う!?こんなオタクっぽいお兄さんをなぜえらんだ!?
「···お、おにいちゃん···」
「···どうしたのかな?」
ヤベぇなんか緊張する···。
「おうちにかえりたいよぉ···」
「俺が連れてってやんよ」
え?俺いまなんて?なに子供に向かってカッコつけてんの?しかも男子。
「うぅ、おにいちゃん····」
「········」
今度はなに?
「あ、ありがと···」
か、かわええ。 ····って、俺なに考えて
「ありがとね、おにいちゃん」
俺の思考を遮った2度目のありがとうは、俺の心を深く、強く動かした。
「おにいちゃん?」
俺は決めた。人間は怖い生き物だけど、子供になら心を許せる。子供にはやさしくしよう、そう決めた。
「いこうか」
って、どこに行くんだ、俺
「うん!!」
ちょっとまてーっ!!! うん!!じゃなくて君の家を教えてくれよ!! はあ、俺が聞かなきゃなんだな。
「ねえ君、名前は?」
「けいただよ。ほら!!」
ほら?名札?ほんとだ市川圭太か···住所も書いてある。oooxxx-oooxxxか。見慣れない住所だ。当たり前か、引っ越ししたばかりなんだし。電話してみるか···電話番号が無い····だと!?まさか、そんなはず······無い、やはり無い。しかたがない、ooxxMAPでもつかうか。
「いこうか、圭太」
「うん!」
えっと、ここか。市川···合ってるな。っと圭太!?いきなり圭太が走り出した。理由はわからなくもない。
「うぅ、おねえちゃーん!!」
泣き叫びながらお姉ちゃんを呼ぶ圭太がかわいい···俺にもこういう時期があったのかな。俺は家族にあこがれてたのかもな。小さい頃は家族みんなで出掛けたんだけどな。今は俺1人。寂しいのかな、俺。まあ、でも事情があるのか。
「どうしたの圭太!?」
しばらくして誰か出てきた。誰だ、母親か?姉か?
「うぅ····おねえちゃーん····うぅ·····」
姉か····。
「どうしたの?この人になにか酷いことされたの!?」
え、おい、そりゃないだろ。
「俺は···」
「ちがうよ、おねえちゃん!!」
お?圭太はいい子だなー。
「このおにいちゃんはぼくにずっとついてきてくれたんだよ!!」
「え!?ストーカー!?」
違うって。バカかこいつ。俺が説明したほうが·····
「ちがうって!!このおにいちゃんは···えっと····なんでいるんだっけ??」
え、圭太!?どうしたんだ、急に。まさか2対1に!?
「警察···」
おい、お前。いま警察っつったろ?いま絶対いったろ!?
「だからちがうって!!おにいちゃんははやさしいひとだよ!!ぼくがまいごになってたら、おうちまでいっしょにかえってくれたんだよ!!···だから···おにいちゃんは····うぅ···いい···ひと····」
もういい圭太!!もうなにもいうな!!それ以上言ったってそのバカには意味無い!!
「え?そうなの?」
え?だからそうっていってんだろ。
「なんだー、よかったー。てっきり変質者だと思っちゃったよ」
「はははは」
なにこれ、笑えないんだけど。
「おにいちゃん、きがえてくるからまっててね!!」
「おう!!」
え?待っててね?おい、俺はもう帰るぞ!?
「ほら、あがって」
いや、だから俺は
「結城くん?どうしたの?」
「俺、かえ···ん?」
俺は何か違和感を感じた。
「どうしたの?結城くん」
結城くん····えええええ!?なんでこいつ俺の名前しってんの!?
俺は正直こわくなった。こいつが変質者じゃん。
みてくれた人、ありがとうございます!!
この作品、へんなのになりそうだと思った。
なにかいけばいいかわからない。
今度は長いコメントかきます!!