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プロローグ6

いつになったら始まんのかな………本編。

〜リーアの家〜

「こんにちは。」

「あ、メリアちゃん!いらっしゃい。あ、ディノやケンまで!!………そちらは…誰?」

リーアが家の戸を開けながら聞く。

「ん?そういやお前、誰?」

ケンも今さらになってから聞いた。

「私はブリューク王し…むがっ!?」

慌ててディノが口を塞ぐ。

「あーっ!!なんだあれはーっ!??」

そしてあさっての方向を指差して、全員が向いている間にサラを皆から遠ざけた。

(身分を言わせないようにって母さんが言ってたから、今から俺の言った通りに言えよ!!)

(なぜだっ!!?)

(知らないけど、なんか大騒ぎになるってさ!!)

(ぬうっ………し、仕方ない!で、なんと言えば良いのだ??)

(『私はブリュークの町から来た王族の娘です!!』)

(お兄ちゃん。それじゃ同じだよ。)

ひょこっと現れたメリアがディノとサラの間にいた。

(どわあっ!!め、メリア!?)

(私が言うからサラは喋らないで口だけ動かして。)

(わ、わかった。)

「あのさ………ディノ………。」

リーアがやれやれといった感じでこちらを見ていた。

「ん?なんだリーア。」

「おせっかいかも知れないんだけどさ、ちゃんと前もって話し合ってから来たら?」

「そうだよディノ。『会議してから戦闘だ』ってうちの親も言ってた。」

ケンが偉そうに言った。

「それ………うちの父さんの言葉じゃん…………。」

リーアが白けた目でケンを睨んだ。

「あ、エリーだ。おーいエリーっ!!」

「そこで無視かよっ!」

たまらずディノがツッコんだ。

・・・・・・・・・・・・・・

「………雲の流れが変わった………雨でも降るかな………。」

空を見ながらマリアが呟いた。

「………っと、いけないいけない………。」

そう言うと机に置いた凶悪な曲線をした刀を丁寧に手入れを始めた。

刃に映る紋様が妖しく輝くそれは、東の国の物を伝来したものであった。

その傍らには数本の刀が無造作に置かれていて、既に手入れをし終えていた。

「…『我が御霊、汝に捧げし時、天よりまかり通らん。』…さて、どういう意味かしら………。空から竜でも降って来たりとかだったりして………。」

そんな独り言を言いながらマリアは手入れを続けた。

・・・・・・・・・・・・・・

〜リーアの家〜

「へえ〜、エリーこれから引っ越すのか。」

ケンが能天気に言った。

エリーを見つけた後、全員リーアの家に入れてもらい、ゆっくりと菓子でも食べながら話そうとケンが勝手に決めてしまい、やむなくそうしたため、今、ディノ達はリーアの家の中にいる。

「すっごく軽く言ってるけどさもう二度と会えないかも知れないんだよ。」

リーアが寂しそうに言う。

「大丈夫大丈夫。死ぬ訳じゃ無いんだから。」

「そーゆー問題じゃないっ!」

「あははははっ!!リーアはやっさしいね〜。」

「ケンっ!!茶化さないでっ!!」

リーアが眼に涙を貯めながら言った。

「ケンは寂しくないの…?エリーがどっかに行っちゃうんだよ…?」

「リーア泣かないで…。すぐに行くわけじゃないから。」

慰めるようにエリーが言う。

「そうそう。」

ケンが頷く。

「でさ、何処に引っ越すんだ?」

ディノが聞いた。

「えっと確か………『アルバンの城下町』。」

「「「………………へっ?」」」

全員の動きがピタッと止まる。

「だから『アルバンの城下町』。」

「「ええええーーーっ!!近っ」」

ディノとケンがハモる。

「アルバン城とか私の家から少し歩けば着くじゃんっ!!」

リーアが大声を出して言う。

「ここからも見えるな。」

サラが窓の外を見て言った。

「………ごめんなさいエリー。てっきりもう二度と会えないのかと………。」

「リーア………気にしないで。心配してくれてありがとう。」

「な、だから言ったろ。………で、お前、誰?」

相変わらず無頓着にケンがサラを見て聞く。

「あ、ああ。」(チラッ)

サラはさりげなくメリアに目配せをしてから口パクで喋り始めた。

(メリア)『私はブリュークの城の行商人の娘でサラと言う。今、よくこの村に仕入れに来ている。今はアルバン城に売り出しに行っていて知り合いのディノの家に預けられている。今後ともよろしく頼む。』

(………だ、大丈夫なのか?こんなので………。)

サラは心の中で不安になったが、

「へえー。そうなのか!?」

ケンが声を張り上げる。

「じゃあエリーは今度お世話になるかもね。」

リーアがエリーと顔を見合わせる。

「マジでか!??そうなのか!??」

素性を知っているディノまで騙されていた。

(え、ええええーーーっ!??)

サラは慌ててメリアの方を見ると、とても満足そうに煎れてあったお茶を優雅に飲んでいた。

「……そ、そうだとも。本当だぞ、ディノ。」

「で、でも城のだい…ぐほっ!!」

「王女」と言う前にメリアがディノの腹部に目に見えないくらい超高速の肘うちを入れた。もちろんお茶は一滴も溢さずに。喰らったディノは悶絶して転げ回った。

「ディ、ディノ?どうしたの??」

リーアが心配して聞く。

「さあ。わからない。」

メリアが答えたが、やはり優雅にお茶を飲んでいた。

はい。プロローグ6でした〜。

読んでくれた皆さんありがとうございます。感想を一言でも書いてくれたらなお、感謝感激です。

………言いたかっただけです。


最近ユニークユーザーが増えていました。Σ(゜∀゜;)

こんな出来損ない(本当に出来損ないですが)の作品を読んでくれて、面白いと思ってくれていたらとても嬉しいです。


いつ本編入れんのかな………。

これでプロローグよりつまんなかったらヤバイよなぁ………(--;)

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