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君との絆が奇跡になる  作者: 呂束 翠
異世界人と男の娘とぬいぐるみと。

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第41話 何の精霊さん?

修正ミス発見。改稿まで少々お待ちを

改稿しましたぁ……お待たせしました。

 今から私は長時間の睡眠に入ります。では、お先におやすみなさい


あっ本編へどうぞっ!

 きりるんの頭を軽く叩いて「きりるん降ろして」と催促して降ろしてもらう。

 きりるんに肩車してもらった状態の視点の高さはとても新鮮で全てを見下せれそうな気分で楽しかったくて、まだ肩車してもらいたかったなぁと名残惜しく感じてしまう。

「お手を煩わせてしまいましたね。ありがとうございます」

「いやいや、こちらこそだよ。床を直してくれてありがとう」

 空気中のゴミさんを再び床のゴミさんに戻してあげて、お礼の代わりに頭を撫でるノリで床の精霊さん付近の床を優しく撫でる。

 一応、床の精霊さんとして扱っているけれど、イマイチこの子が何をモチーフにした子なのかが分からない。きりるんは床の精霊と言ってはいるけれど、普通に空中飛んでたし、なんなら天井に張り付いていた。

 見た目もよく分からない。黒い点三つって……三点リーダーじゃないんだからさ。鳴き声も高音の「ミ」だし。

 もしかして、床じゃなくて家の精霊さんだったりするのかな。それなら、空中を飛んだり天井に張り付いても全然おかしくないけれど……。

 手をゆっくり動かして床を撫でながら考え事をする。

「ご主人……どうかされましたか?」

 撫で方はあまり変わっていなかった筈だけど、何か違和感があったのかただでさえ丸い目を更にまん丸にして訪ねてくる床の精霊さん。

「いや、なんでもないよ」

 とは言ったけれど、やはり気にはなる。

 そんなに大事な事ではないけれど、本人の正体をよく知らないのにきりるんに言われたから「床の精霊さん」と勝手に言うのは、いくらご主人様であっても失礼なんじゃないだろうか。

 こうやって頭の中でごちゃごちゃ考えている内にこんがらがってきた気がする。

 あれ、今ボクって何がしたいんだっけって。

 そうなりそうになる。

 そもそもの話だ。ボクは信世みたいに、頭の中で色々考えて爆速で情報の整理と推理を同時進行させるような事は得意じゃない。昔みたいに一人の世界にこもって色々と考えて変な方向に行っちゃうのは良くない。

 今日、ボク自身が信世に言ったじゃないか。「変に思い詰めないでよ」って。

 それよりもボクの得意な事で進めよう。

 信世にも昔言われたじゃないか。紡祇は頭の中で整理するよりも口に出して他人とコミュニケーションを取って動いた方が得意なんだって。

 よし、方針は決まった。早速動こう。考えるのは後だ。

 本人に聞いてみよう。君の正体はなんなのかって。

 熟考した結果いつの間にか止まってしまった手を再び撫でる動きに変えて床の精霊さんに聞いてみる。

「ねぇ、床の精霊さん。ずっと気になってたんだけどさ」

「はい、どうされましたか」

「君って、何がモチーフの子なの? もしかして、この家がモチーフだったりして」

 まぁ、そんな事は無いよねぇ。と冗談半分のように自分の予想も加えて言ってみる。

「おや、私のモチーフを知っていたのですね。床の精霊さんとばかり呼んでいたのでずっと勘違いされているかと考えておりました」

「え、本当にそうなの?」

 まさかの予想ドンピシャだった

 予想外に予想通りの答えが返ってきて目を丸くする。今のボクの目は床の精霊さん改め、家の精霊さんよりもまん丸な目をしているのだろう。

 背中できりるんが「え、床の精霊さんじゃなかったの!?」とアホ面で驚いていそうな声を出していたが、きりるんにいちいち反応していたらキリが無いので彼は話しに割り込んでこない前提で家の精霊さんと話を続ける。

「ええ、そうですよ。私はマンションの『奇物』。厳密に言うとご主人様の住居である『514号室』をモチーフとした『奇物』でございます。床が直せるのもこの家の中の物であるからこそ出来る事ですね。まぁ、修復にはそれ相応の体力を使ってしまいますがね……」

「へぇ……そうなんだ。床の精霊って訳じゃないんだ」

 『奇跡』関連の力は相当凄い物だとは理解してるつもりだったけれど、まさか直せる対象が家の中の物も含められているとは……。大変便利だ。

 そんな能力があるならコップとか落とした時に買いなおしとかせずに、この子に頼んで直してもらったり出来るという訳で……

 これって、とてつもなく家計に助かる子なのではないだろうか!?

 いや、それよりも、肝心なのは__

「あ、じゃあさ。一つ聞きたいんだけど、さっきの床みたいに家の中の物を新品同然に綺麗に出来たりしない?」

 あまりの可能性の広さに気分が上がり過ぎて声が上擦いて聞いてしまった。

 物を修復出来るのは当然凄いことなのだけれど、そもそも高頻度で物が壊れることなんてあまり無い。

 それよりもだ。そんな頻度が少ないことよりも、新品同然に直せる部分が大事だ。

 新品同然ということは、単純に物の寿命が延びるのもそうだし、汚れを最初の真っ新な状態に戻すという”清掃”という使い方も出来る。

「勿論ですとも。私にかかればこの家の物を新品同然に変えるなんて造作もない!」

「流石、家の精霊さんっ! 三点リーダーの集まりなのに凄いじゃん!」

 我ながら今日一番にワクワクした声と表情を出しているのではないかと思う。

 期待に満ちた目を向けられて気分が上がったのだろう。家の精霊さんも調子に乗って「造作もない」だなんて豪語してしまっている。

 この子の言ってる事が本当ならば、是非ともやって欲しい。

 父は長期間の出張だとか言って長い間帰ってきていない。だから、今この家に住んでいるのはボクだけ。

 学校もあるから週に一回だけはしっかり掃除しているけれども、何年か住んでいれば見えない隙間に自然と埃が溜まったり至る所に汚れが蓄積していくものだ。

 それを新品同然に直せるかもしれない。

 革命である。掃除の歴史が変わってしまいそうだ。

 いいや、変わってしまいそうだとか憶測なんかじゃない。間違いなく変わるね。産業革命並みに変わるね。大革命だよ。

 まぁ、それ相応にこの子は体力を使ってしまうので無理はさせられないけれど。でも、どのくらい疲れるのかは聞いておかなきゃね。

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