後編:お嬢様の秘密が暴かれて5分が経ちました
あらすじ:ちょっぴり破廉恥な令嬢の秘密は、騎士が持つ本の中にある…!
可憐な令嬢が、自室に駆け込みしゃがみ込む。
「うぅ……」
恥ずかしくてしょうがない。部屋に入るなり椅子に座る余裕もなく、両手で顔を覆ってうめいた。
見られてしまった。聞かれてしまった。
騎士は、いつから居たのだろうか。
お父様とお母様はなんと酷いことをなさるのか。あんなことを本人がいる前で(しかも私には内緒で!)言わせるなんて!
というか、どうして婚約するお相手を正しく伝えてくださらなかったのか!!
『良縁だと思ったのだがなぁ~』 最後の父の言葉がつきささる。
良縁よ!願ってやまない縁ですわ!
数日前に話された婚約についての話では、
この領地の出世頭、女性人気が高くてモテモテ、爵位を授けられるほどの功績を出した人物 というものであった。
ここ最近では一人しか該当しなかったのだ。話題の魔術師。
遠目に見たことがある程度で、自分とは面識がなかった。
少し声の高い優男というイメージだ。
てっきり、その人だと思っていた。
私には恋慕う騎士がいるというのに、領主の娘としての役目を背負わされるなんて。父母は私に甘い。だから、私の意志を確認せずに婚約話を進めることはないとは思っていたけど…
絶対に、確実に私が勘違いをすることが分かっていたに違いない。
私の好きな人が誰なのか、分かっていて今日まで焦らしていたに違いない!
「んも~~~~~~!」
誰にも聞かれないからと淑女らしからぬうめき声をあげた。
誰も見ていないのをいいことに、いじいじと心の内で両親を責めていたのもつかのま。
いじける心以上に、嬉しく焦る気持ちが押し寄せてきた。
「どうしましょう!」
何故自分は走って逃げてしまったのか。これでは私が婚約に乗り気ではないように思われたままではないか。
今日は魔術師を迎えて昼食を という予定であった。
すぐに部屋から出て向かわないとならないだろう。どういう顔で戻れば良いのか。
あの人はどんな顔で迎えてくれるのだろう。
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走り去っていったお嬢様のことが気になって、来客への対応がおろそかになってしまった。
ようこそ、と今先ほど領主夫妻が魔術師を出迎えた。
魔術師とは久しぶりの対面だ。しかし自分は気もそぞろで、挨拶もおざなりになってしまう。
爵位を授かるきっかけはこの魔術師がつくってくれたのだから、もっと丁寧な応対を心がけなくては。
と思いつつもチラチラと2階側を見上げてしまう。
「そのメルノーマドというのは、最近の王都で流行っているんですの?」
「はい。以前には家族間や仕事仲間だとかで使われていたのみでしたが、価格も安くなって今では子供同士で使われることもあるんですよ」
「んま~!あなた、私たちも使ってみませんこと?」
昼食会まではまだ時間があり、魔術師と領主夫妻がお茶を飲みながら話に花を咲かせている。
自分の席も用意され、一緒に香りのよいお茶をいただいた。
「メルノーマドをご希望ですか?行商人も売ってはいると思いますが、機能も質も様々ですので、良かったら私が良品を取り寄せますよ」
気楽な様子で魔術師が提案する。
メルノーマドというのは、短い言葉を文字にして少し離れた人へ届ける魔道具だ。
魔力エネルギーが尽きるまで何度も使え、使うエネルギーもごくわずか。
姿とともに声を届ける魔道具より、ずっと気楽に使えるタイプだ。
言葉が届く距離も、ひとつの街中くらいというコンパクトなもので普段使いに良いものだった。
「ぜひ取り寄せをお願いしたいわ〜!いくつが良いかしら…」
「この領主邸内だけでなく、届く範囲の商店へも置ければ便利だな」
領主夫妻が計画しだす。
「本日は、お屋敷の魔導防御について検査する日でしたよね。メルノーマドは魔導防御にひっかかるものなので、その辺も含めて検査しないとですね」
領主邸の敷地には、置くタイプの魔導防御・検査魔道具がある。
魔導で動く装置ごとに、起動を許可するかしないかなどを設定することで、部外者からの魔術にだけ警戒をすることができるのだ。
自分が持つ気配察知や防衛に使う魔道具も、領主邸に務めるとなった日に設定をしている。
*
メルノーマドの活用法について会話が弾み、昼の時間が訪れた。
自分は昼食会にも呼ばれていて、ここで魔術師へもお嬢様と自分との婚約も伝えるとのことだった。本当に、無事にそのような話し合いにたどり着くだろうか。
「お嬢様へお声がけしてまいります」
そう言ってこの場を離れた。
領主夫妻が意味ありげな笑顔で頷く。
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「お嬢様、昼食会の時間となりましたが…」
控え目に声をかける。
「はい、まいります…っ!」
扉が開き、何事もなかったかのようなお嬢様が出てこられた。
「あの、先ほどのことですけど、走って出てしまうなんて失礼をいたしました…。私は、知らされていないことがありまして、驚いてしまって、…」
少し言い辛そうに、先ほどの様子について謝罪をされる。
自分にとっては謝ってもらうことなど何もない。
「いえ、お気になさらず。何か行き違いがあったようですね。ところでその、婚約についてどのように聞かれていらっしゃったのですか?」
せっかくお嬢様から切り出してくださったのだ。これを機に婚約について、どのように思われ、どうされたいのかを聞いてしまいたい。
「今思えば、はっきりと名前で伝えられておらず、領地でも人気だとか爵位を授かった方だと聞いておりました。私は貴方が騎士爵を授かったというのを知りませんでしたので、今話題となっている魔術師の方なのかと勘違いをしておりました」
「そうだったのですね…!」
お嬢様は、自分がこうであって欲しいと思っていた事象をそのままに伝えてくださった。
やはり間違いなく、婚約の相手が魔術師の方だと勘違いしての反対をされていたのだ。
良かった。本当に良かった。
では、自分との婚約についてはどう思われるのか…!
と、お尋ねする時間も勇気もなく、1階にたどり着いてしまった。
*
昼食会が始まり、和やかな会話が続く。
「それでは、お嬢様は王都の学術院へ向かわれないんですね?」
テーブルには領主夫妻、お嬢様、魔術師と自分の5人が座っている。
向かいに座るお嬢様と目が合い、意識してしまい赤面した。
領主夫妻から粘着質な視線を感じる…! 会話の内容のほうに注目していただきたい。
「ええ。外の世界を知るのも良いですが、私はまだ領地のことも覚えるべきことがありますし」
「なるほど、そうなると王都の流行とかにはご興味ございませんか?先ほど夫妻とメルノーマドのことを話していたのですが…」
「メル、えっ!? 存じ上げませんけど!」
何故かお嬢様があわてたように返事をされた。
魔術師は年頃の女性が王都に興味を持たないのを不思議がって、そのあとも流行の魔術舞台や魔道具の話題をふっていた。
「娘はずっとこの領地に居ますからね。時々は王都といわずとも、街へ出て流行に触れてほしいのですけど」
「それでは、新婚旅行に王都一周はどうでしょう?」
「「 ええっ…!? 」」
お嬢様と自分の声が重なる。
「あっ先ほど聞きましたよ!ご婚約おめでとうございます」
隣に座る魔術師が、お嬢様とこちらに笑顔を向けてそう言い放った。
「あ、ありがとうございます」と自分は返事をした。
「は、はぃ」とお嬢様も声を出され、そのあとは俯いてしまわれた。
この微妙な空気に魔術師は気づかないのか、「王都の見どころと人気の舞台を教えるから、その時には声かけてくれ」なんて言っていた。
*
昼食後には屋敷の魔導防御の様子を確認するとのことで、そのまま全員連れ立って庭に出た。
どうにかしてお嬢様と二人きりになって、婚約についてどう思われているか聞きたくてたまらない。俯いてしまっていたし、魔術師と同じく自分も想定外の相手だったのではと勘ぐる。
「あなた、確かこの辺でしたわよね」
屋敷の壁の一角で、領主夫人が声をかける。
「私が調べてみますよ」
魔術師が身を乗り出し、壁周辺を探り始めた。
よし!今は領主夫妻と魔術師が固まって、自分達と少し離れている。今だ…!
「お嬢様、婚約についてですが、、」
「……っ!?」
自分が声をかけると思っていなかったのか、驚いた様子でお嬢様がこちらを振り返った。
しかしすぐに顔をそむけて、うつむいてしまう。
魔術師達の興味を引かないように、次は小声で
「正直な気持ちを教えていただけませんか?」
と聞いてみた。
「わ、私はなんとも、両親の決めたことですし、」
うつむいたお顔は赤みを帯びていた。それに勇気が出てもっとはっきりとした気持ちを聞きたくなったが、
「ここに一か所、もう一か所は対角にある場所ですね」
と魔術師側の調査が進んでしまったようだった。ぞろぞろと5人でもう一か所の場所へ向かう。
「あったあった。こちらの設定は少し時間がかかりますので、しばしお待ちを…」
夕方近くまで必要かもしれない、とのことで領主夫妻は屋敷に戻られた。
一緒にお嬢様も戻られるかと思いきや、まだこの場にとどまってくれている。先ほどの会話も途中であったし、気にしてくれているようで嬉しくなる。
ここは自分の部屋がある場所に近い。
魔道具同士は距離が近いほど細かい設定が可能なので、大体この手の魔道具は守備の魔道具を扱う護衛の近くに設置されている。
部屋の内側から魔導エネルギーの確認をしてほしいとのことで、一旦自分も屋敷内へ戻ろうとした。
お嬢様も一緒に戻られるのでは、と勝手に思っていたが、まだこの場にとどまれるようだ。
おや?と思いつつも自分は任された対応分があるので、後ろ髪を引かれながらも屋敷へ向かう。
さりげなく振り返った時、お嬢様は魔術師と近い位置で何か話していた。
自室へ入り、魔導エネルギーの確認を行う。
窓を開け、魔術師とお嬢様がいる位置が良く見えるようにした。
お嬢様はまだ魔術師と、何やら熱心に会話をされている。
確か、初対面であったのではないか。それにしては親しげな距離感に見える。
「無事つながっているようですよ!そちらはどうですか?」
二人の会話を邪魔するかのように、魔術師へ声をかけた。
「お、問題なさそうですね。確認ありがとうございました。ではしばらく作業しますね」
魔術師は作業に戻ったようだが、お嬢様との会話は続いているようだ。
急いで二人の元へ戻った。
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「あったあった。こちらの設定は少し時間がかかりますので、しばしお待ちを…」
作業の邪魔はできないと、お父様とお母様は屋敷に戻っていった。
魔術師が何かの作業を始めている。思っていたよりこの人は、魔導の扱いに長けているようだ。
では、あれを聞いてみるのもいいかもしれない。いや、今聞かないとまずい気がする!
「すみません、室内からの魔導エネルギーの確認をお願いできますか?」
魔術師からの依頼を受けて、あの人も屋敷へ入っていく。ーー今ですわ!
「お尋ねしたいのですが、魔導エネルギーってどれくらい見れるものなのですか?」
「エネルギーの、ええと痕跡とかですか?」
「痕跡・・・!?痕跡ってどのようなものですか!?」
魔導エネルギーというのは、魔道具を使った際に流れるものだと昔教わった。
私は魔術の心得もなく、普段使いの魔道具についても流行や細かい設定などを知らないでいる。
だから先日使っていた『デバガメノマド』について、しっかり周りには隠せているのかが気になっていたのだ。
魔術師には何を覗いていたのか、分かってしまうんじゃないかしら。
「魔導エネルギーは、そうですねー。起動したら痕跡というのが少し残るんですよね。軍事に使うような大きな魔術装置はもちろん、生活用の魔道具でも、どれもです」
「ど、どのくらい明確に残るのですか?」
「種類によりますが、基本的には時間や方向、強さがわかりますね。いつ頃の起動か、その魔導エネルギーが動いた距離と方向、どれくらいの強さで動いたのか という感じですね」
「分かりやすい状況の例えとかございませんか??」
思っていたより結構分かってしまうようね!こ、これは危険だわ…。
焦って魔術師の回答に、食い気味で質問を続けていった。
「えーと、例えばですが、先ほど話題に出たメルノーマドだと、数時間ほど痕跡が残りますね。どこから使ってどの方向へ言葉を送ったかもわかります。だけど、その言葉の内容までは普通分かりませんよ」
魔術師は私の危惧していることを読み取ったのか、丁寧な具体例で教えてくれた。
「内容はなぜわからないのですか?」
「魔導エネルギーの流れで溶けてしまうんです」
ふむ?そうなると、私が覗いていたデバガメノマドでは、使ったかどうかの起動時期と、起動して覗いていた方向が分かってしまい、その内容は分からないということかしら?
使っていた方向が分かってしまうのはマズイわね。。問題はどれくらい痕跡が残るか、かしら。
対策せねば!
「ですが、起動する魔道具側に『内容を残す』という設定がされていると痕跡にも残りやすいです。メルノーマドでも機能が良いものだと、送った言葉や受け取った言葉を一定数保存することができるものがありますが、そういうのは痕跡からも調べやすいですね」
「え、ええっ!??」
なんということでしょう……!!!
私の持っていたデバガメノマドは、最後に覗いたものをもう一度見ることができました。新しく覗けば前の映像が上書きされます。1日に1度しか起動できなかったので毎日新しいあの人を覗いていましたけど、最後に覗いた時には過去最高の露出度、いや造形美で、永久に残しておきたいものでした。
もしかして魔術師は、私の部屋から騎士の部屋まで流れている魔導エネルギーから、覗いていた内容まで分かってしまっているのかしら!?いや、痕跡がまだ残って見えているのかしら!?
物凄く恥ずかしいけれど、痕跡についてちゃんと確認しておかないと。そう決心していると、
「無事つながっているようですよ!そちらはどうですか?」
部屋の中からの、あの人からの声が聞こえた。
「お、問題なさそうですね。確認ありがとうございました。ではしばらく作業しますね」
何か手早く装置の作業を進めている魔術師を前に、私はどのように聞くべきか迷っていた。
「あ、あの!今ここの近くで魔導エネルギーはどんなものが見え、、分かるのですか?」
思い切って聞いてみる。
「あー、気になります?いや、詳しくは見えないのでご安心ください。先ほど室内から魔導エネルギー確認をしてもらいましたが、その部屋とななめ上の部屋から相互に痕跡が残ってるのはわかりますよ」
ニコッと笑顔で魔術師が答えた。えっこれバレてしまっているのかしら?
私は少し開き直って、
「み、見ないでくださいませ!」
と魔術師の袖をひっぱった。
恥ずかしくて私の顔は真っ赤っかに違いない。しかし世間体がかかっている!
「あ~、詳しくは見れないのでご安心くださいってば」
「見たんですか?!見たんですね!?」
私の将来の旦那様の裸体が!
どこまではっきり見えてしまうのか、魔術師を問い詰めようと思っていたけれど、あの人が駆け寄って戻ってきたので掴んでいた袖をぽいっと離して距離を置いた。
詰め寄っているところを見られてしまったかしら。色んな理由があって心がせわしない。
*
何かの見間違いだろうか。
自分が戻った時、お嬢様が魔術師の袖を掴んでいた。何か問い詰めているようにも見える。
初対面でする所作ではない。何があった?少し場を離れた、この短い時間に。
近くによると、お嬢様のお顔が真っ赤になっているのが分かる。
「どうかされましたか?」
駆け寄った勢いのまま、状況を訪ねてみた。
「何も、ございません…」
お嬢様が、やや潤んだ眼で答える。間違いなく何かがあった表情だ!
「本当に時間かかりますから、しばらく一人で作業しますね」
お嬢様はまだ魔術師へ問いかけたいという姿勢だったが、作業の邪魔はできないために遠慮されたようだった。
お嬢様は魔術師の方を気にしながらそわそわとしている。自分もモヤモヤとした気分が残っていた。
今は二人きり、婚約についてゆっくり話す機会でもあったのに。
何故か声掛けできず、お互い無言で屋敷に戻った。
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魔術師の作業は夕方までかかり、夕食も5人でとることとなった。
別邸に一泊して明日に帰るようだ。
色々と屋敷の魔導装置の確認をしてもらい、領主夫妻もご満悦だった。
この地方で魔術を扱えるものがまだ少ないのもあって、魔術師との繋がりはこれからも続くだろう。
夕食時にも和やかな団らんがあり、特に魔術師とお嬢様との会話が弾んでいた。
お嬢様は魔術師に見られる度に赤面している様子だ。
「私にも魔術を扱うことは出来るのですか?!」
「そうですね、お嬢様は素質がありそうな気がしますよ!魔術というのは生まれ持ってきた魔力よりも、理解することが大事なんです。お嬢様の探究心はすばらしいですね!」
領地にも魔術の知識が広まるといいね と領主夫妻がのんびりと返す。
なんとなく会話に混ざれず、モヤモヤが膨らんでいった。
今日は素振りでもしてから就寝しようか。弱い精神を鍛えなおしたいものだ…。
*
夕食も終わり、各自の部屋に分かれ就寝の時。
弱い心を叱咤しながらも、騎士は日付が変わるのを待っていた。
目の前にあるのは、掘り起こした魔道具だ。
何もせず元に戻してこよう と決めたのに、お嬢様の想いを知りたい気持ちが誠実さを上回って暴れている。
日中の、魔術師との親しげなやり取りは一体何だったのか。
夕食時での、魔術師へ向けられた恥じらう様子は何故なのか。
本当に初対面であったのか。
魔術師との婚約には反対していたが、魔術師と共通の知人がいて、その人が想い人だった ということだろうか。
自分の推測が、何故か真実に近いように思えてしまってならない。
日付が変わった。
お嬢様が埋めた魔道具は、本をくりぬいた中に埋められている。
その本を開き、魔道具を眺めた。
ーーシャリリンリンーー
魔道具が起動して、何かを映し出した。
*
一体自分は何を見ているのか。しばらくは様子を理解できずに眺めていた。
魔道具は、どこか暗い部屋にいる人物を映しているようだ。
暗いというか、この魔道具が古いために映す解像度が低いだけかもしれない。
映し出された人物は、服を脱ぐ途中のようだった。
男が服を脱ぐ様子が映っている。一体自分は何を見て…
ばさばさと勢いよく服が脱げていく。
少し体を横にずらして、下履きに手をかけている様子を見てハッと気づく。
もしやこれはアレか!?
つい昨日、深い後悔をもたらす原因となったアレではないか!!?
ーーーーー俺だ!!
自分の身体を客観的に見ることはそうなく、しばらく理解が追いつかなかったのだ。
もしかしなくても俺だ!!!
『大好きです』
月明りに照らされた、お嬢様の呟きが記憶によみがえった。
[あとがき]
じわじわと状況を把握していく騎士。
来週くらいに後日談(翌日)投稿予定です。




