不死鳥の嫁入り
「気持ち悪い」
結婚初夜、朱華《しゅか》は夫である宵藍《しょうらん》から拒絶された。
彼が朱華を拒んだのは、不死鳥として子を成す役目を負った朱華がまるで操り人形のように思えたから。
しかし朱華にはそんな宵藍の考えが理解できない。この土地では誰もが朱華の子供を歓迎する。彼女が生んだ子が国主の配偶者となることで国が栄えるからだ。
子を生むことが自分の役目と教えられてきた朱華は、非協力的な夫に苛立ちを覚える。
しかし一方で、宵藍もまた子を生む道具にされていることに疑問も持てない妻の状況に不快感を抱く。
死んでは蘇り、永劫を生きる不死鳥。その不死鳥である朱華は、蘇るたびに子を成すことを求められてきた。
だが彼女はそれが自分の役目と信じて疑わない。蘇った時にそれまでの記憶を失っているせいで、疑問を持つきっかけすらない。赤子として蘇った彼女は、それが自分の存在意義だと教えられて育つ。
25年という短い周期で繰り返されてきた因習。それに対する宵藍の嫌悪が、朱華の埋もれた本心を引き出す。
何故不死鳥は人と交わるようになったのか。何故朱華は過去の記憶を持たなくなったのか。
不死鳥の嫁入りに関わる葬られた過去を知った時、朱華と宵藍が選ぶものとは――。
■2025/2 改稿■
※勢いで書いた長編です。手元で完結まで書いたので14万字ちょっとくらいになると思います。R15にしているのは設定がドロドロだからです。そういう描写は特にありません。
※舞台はなんちゃって中華風です。名称をそれっぽくしているだけで文化などはあまり参考にしていません。
※ヒロインが人外なので異類婚姻譚タグつけてますが、だいたい人間です。
※誤字脱字・日本語間違いの指摘は大歓迎ですが、それ以外の技術的な指摘は不要です。必要な時に自分で信頼できる方に頼みます。
※この作品は以下にも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16818093089344339508
結婚初夜、朱華《しゅか》は夫である宵藍《しょうらん》から拒絶された。
彼が朱華を拒んだのは、不死鳥として子を成す役目を負った朱華がまるで操り人形のように思えたから。
しかし朱華にはそんな宵藍の考えが理解できない。この土地では誰もが朱華の子供を歓迎する。彼女が生んだ子が国主の配偶者となることで国が栄えるからだ。
子を生むことが自分の役目と教えられてきた朱華は、非協力的な夫に苛立ちを覚える。
しかし一方で、宵藍もまた子を生む道具にされていることに疑問も持てない妻の状況に不快感を抱く。
死んでは蘇り、永劫を生きる不死鳥。その不死鳥である朱華は、蘇るたびに子を成すことを求められてきた。
だが彼女はそれが自分の役目と信じて疑わない。蘇った時にそれまでの記憶を失っているせいで、疑問を持つきっかけすらない。赤子として蘇った彼女は、それが自分の存在意義だと教えられて育つ。
25年という短い周期で繰り返されてきた因習。それに対する宵藍の嫌悪が、朱華の埋もれた本心を引き出す。
何故不死鳥は人と交わるようになったのか。何故朱華は過去の記憶を持たなくなったのか。
不死鳥の嫁入りに関わる葬られた過去を知った時、朱華と宵藍が選ぶものとは――。
■2025/2 改稿■
※勢いで書いた長編です。手元で完結まで書いたので14万字ちょっとくらいになると思います。R15にしているのは設定がドロドロだからです。そういう描写は特にありません。
※舞台はなんちゃって中華風です。名称をそれっぽくしているだけで文化などはあまり参考にしていません。
※ヒロインが人外なので異類婚姻譚タグつけてますが、だいたい人間です。
※誤字脱字・日本語間違いの指摘は大歓迎ですが、それ以外の技術的な指摘は不要です。必要な時に自分で信頼できる方に頼みます。
※この作品は以下にも掲載しています。
https://kakuyomu.jp/works/16818093089344339508
プロローグ
終わり、そして蘇る
2024/06/01 11:58
(改)
第一章 死なずの少女
〈一〉拒まれた初夜
2024/06/01 12:06
(改)
〈二〉不死鳥の役目
2024/06/02 09:19
(改)
〈三〉短命な操り人形
2024/06/02 12:21
(改)
〈四〉不死鳥の一生
2024/06/03 09:19
(改)
〈五〉真夜中の逢瀬
2024/06/04 08:21
(改)
〈六〉本当に欲しいもの
2024/06/05 09:22
(改)
第二章 不死鳥の心
〈一〉初めての気持ち
2024/06/06 12:20
(改)
〈二〉おあいこ
2024/06/06 17:27
(改)
〈三〉夫の頼み事
2024/06/07 09:20
(改)
〈四〉それぞれの心持ち
2024/06/08 10:21
(改)
〈五〉鳥かごの外側・壱
2024/06/09 11:23
(改)
〈六〉鳥かごの外側・弐
2024/06/10 09:21
(改)
〈七〉鳥かごの外側・参
2024/06/10 12:24
(改)
〈八〉鳥かごの外側・肆
2024/06/11 12:31
(改)
〈九〉生まれた疑惑
2024/06/12 09:26
(改)
第三章 葬られた過去
〈一〉眠りの上に
2024/06/12 17:29
(改)
〈二〉封じる力・前
2024/06/13 09:21
(改)
〈三〉封じる力・後
2024/06/13 18:26
(改)
〈四〉無意味な努力
2024/06/14 12:21
(改)
〈五〉恩恵と迷い
2024/06/15 11:21
(改)
〈六〉神殺しの一族・前
2024/06/15 12:40
(改)
〈七〉神殺しの一族・後
2024/06/16 12:24
(改)
〈八〉消えた痕跡
2024/06/17 09:19
(改)
〈九〉はなしたくない
2024/06/17 22:34
(改)
〈十〉三枚の札
2024/06/18 09:30
(改)
〈十一〉苦しまないために・前
2024/06/18 22:33
(改)
〈十二〉苦しまないために・後
2024/06/19 09:31
(改)
第四章 裏切りの日
〈一〉変わらぬ故郷
2024/06/20 09:31
(改)
〈二〉最後の大巫女
2024/06/21 09:25
(改)
〈三〉不死鳥の心・前
2024/06/21 22:33
(改)
〈四〉不死鳥の心・後
2024/06/22 11:31
(改)
〈五〉自由に生きる・前
2024/06/23 10:39
(改)
〈六〉自由に生きる・後
2024/06/23 12:32
(改)
最終章 終わり、そして蘇る
〈一〉待ち合わせ場所・前
2024/06/24 07:32
(改)
〈二〉待ち合わせ場所・後
2024/06/24 09:39
(改)
〈三〉約束のため
2024/06/25 10:33
(改)
〈四〉裏切り者の血・前
2024/06/25 22:32
(改)
〈五〉裏切り者の血・後
2024/06/26 09:36
(改)
〈六〉できること
2024/06/26 20:31
(改)
〈七〉やるべきこと
2024/06/27 11:39
(改)
〈八〉終わり、そして蘇る・前
2024/06/27 22:23
(改)
〈九〉終わり、そして蘇る・後
2024/06/28 09:23
(改)
エピローグ
不死鳥の嫁入り
2024/06/28 09:31
(改)