あ、4章ぉ~♪
《大気圏を離脱したドライ連合 決戦用 艦隊は、ムーメ戦で生き残った宇宙軍 残存 艦隊と合流☆》
《宇宙におけるショーン皇国の最前線 基地、オレゴン要塞へと向かったのでマ~ロ♪》
・
・
・
『……つまり、我らが囮となり、オレゴンから出てくる敵を引きつけ、その隙に……と言うことですな?』
「ええ……。よろしくね」
『しかし、チャヴォーで真っ先に長門を狙ってきたからには、別動隊が長門を探しに出るのでは?』
「……そうでしょうね。詳しくは言えないけれど、こちらも奥の手を用意してあるから……」
『……分かりました。健闘を祈ります』
・
・
・
「ドライ艦隊、接近!」
「──数は!?」
「マジョラム級 戦艦、13隻!」
「ティラミス級 巡洋艦、38隻!」
「……おかしい。決戦艦の長門がいないのだ」
『司令、私が探しに出よう』
「パイロウ? でもアイツは超大型 兵器 アクア ラヴを吹っ飛ばしたヤツだぞ?」
『ここで待っていても、決戦砲とやらに やられるのだろう?』
「……わかったのだ。気を付けるのだぞ?」
『了解。ホワイト ウルフ隊、出るぞ!』
・
・
・
── 長門 艦橋 ──
「アンドレ級は配置に付いたわね?」
「はっ! 本艦の周囲、一分の隙もありません!」
「敵メカ、接近! エルク、ダァム、ザックスの混成 部隊! 数、およそ50!」
「戦艦は?」
「メカ部隊 後方、チゲ級 重巡 二隻、ムエタイ級 軽巡 七隻!」
(……少ないわね。要塞に主力をぶつけた甲斐があったわ……)
「アンドレ級 各艦に迎撃 指示! 本艦は、これよりタキオン粒子砲の発射 準備に入ります!」
・
・
・
── ホワイト ウルフ隊 ──
『隊長! 決戦艦が見えました!』
「あれが長門か……」
(これだけ近づいて、艦載機が上がってこない……? ──まさか!?)
「全機、密集 隊形! シールドを張れ!」
・
・
・
── アンドレ級 護衛 艦隊 一番艦 ──
「ショーン軍め、思い知らせてくれる……。拡散タキオン粒子砲、一斉 発射!」
「了解。各艦、タイミング合わせ。
拡散タキオン粒子砲、一斉 発射」
・
・
・
── チゲ級 重巡
タッカー・ノッツ・メイヤー ──
「ねぇねぇ、艦長?」
「なんだね、尾下くん?」
「決戦艦の護衛 艦隊、艦首に砲口みたいな穴が開き始めたよ? なにか 撃とうと してるかも……」
「──なに!? 決戦砲は長門にしか備わってないハズでは?!
いかぁ~ん! 各艦、今すぐ 愛フィールドを張るんじゃあ~!!」
・
・
・
── 数分後 ──
「……ふぅう~。被害は?」
「う~ん。第一波は なんとか防げたけど……動力炉に負担が かかりすぎたね。次は耐えられないよ」
《説明しやう!
ショーン軍は、感情をエネルギーに変換して兵器の性能を底上げできる!》
“そのシステムをうまく使えば……ぶっちゃけ、愛の力でバリアーが張れちゃうのでマ~ロ♪”
《あっ!? くぉ~らぁ~ッ! 今は 私、幸福の星が説明中だっての!》
“そんなの知らないのでマ~ロ♪
解説は この私、イェンキくんがいれば充分なのでマ~ロ♪”
・
・
・
── ホワイト ウルフ隊 ──
「要塞 司令部に緊急電!
‘ワレ ケッセン ホウ ソシ ナラズ’ !」
『はっ! 直ちに!』
・
・
・
── 長門 艦橋 ──
「ショーン艦隊、後退!」
「同じく 敵メカ部隊、後退!」
(予定 通りね……)
・
・
・
── 偵察隊 合流 地点 ──
『隊長。大隊 各機、味方艦への着艦を開始します』
「あぁ……」
(しかし、このままではオレゴンが決戦砲にの餌食に……。何か、手を打たないと──)
『隊長! 要塞 方面から何か単機で来ます! 識別 信号は友軍です!』
「随分、反応が大きいな……。
アレは……新型の巨大 兵器か?」
《パイロウ! あとは任せるのだ!》
「司令──?!
まさかとは思うが、それ一機で──」
《このピッグ・ボアは、単機で愛フィールドを複層 展開できるのだ!
心配いらないのだ!》
「あっ、待っ── 司令ー!」
・
・
・
── 長門 ──
「──何、これ?!」
「どうしたの?」
「ちょ──超大型 反応が急速 接近!!
チャヴォーを襲ってきたのとは別のタイプです!」
「! 護衛 艦隊に迎撃 指示!!」
・
・
・
「いまいましいショーン軍め、懲りずにデカブツを よこしおって!
拡散タキオン粒子砲、再 斉射だ!」
「各艦、先の斉射で失ったエネルギーが回復しきっていません。さらに、冷却も完了していない状態で発射すれば、動力炉に 二重に負担が──」
「かまわぁん! ここが、天王山だ!! 射てぇい!!!」
「了解。各艦、拡散砲 再 斉射 準備」
・
・
・
「見えたのだ!
長門め、決戦砲は撃たせないのだ!」
'ケイコク.
テキ ゴエイ カンタイ, ゲイゲキ タイセイ '
'スイショウ.
ソクジ, アイフィールド テンカイ'
「──わ、分かったのだ!
愛フィールド、複層 展開!」
・
・
・
──同 時刻 長門 ──
「タキオン粒子砲、エネルギー充填 完了!」
「フィバル司令! 敵 超大型 兵器が──!」
「そちらは護衛 艦隊に任せなさい!
目標、予定どおり、オレゴン要塞!!
タキオン粒子砲 発射!!!」
・
・
・
── オレゴン要塞 司令部 ──
「決戦砲が来るぞぉーッ!
射線上からの退避が済んでいない友軍を急がせろ!
要塞の全電源、愛フィールドに回せッ!」
「──!? 副司令、光がっ!」
「愛フィールド 最大 出力、複層 展開!
各員、対ショック防御!!!」
・
・
・
── 数分後 長門 艦橋──
「まるで、梅干しのタネね……」
モニターに映るオレゴン要塞は、外殻が無惨に剥がれ落ちている。
とはいえ、基地 機能は いまだ健在と窺わせるものが ある。
(バリアーでダメージを減衰した? ──違う。逸らしたのね……)
・
・
・
── アンドレ級 一番艦 ──
「敵 超大型 兵器、健在。
本艦へ向かってきます」
「バカなッ?!」
・
・
・
「これでも喰らうのだぁ!」
‘モクヒョウ, ケッセン カンタイ’
‘テラ リュウシホウ, セイシャ’
高性能AI 2基のサポートにより砲口から放たれたビームが決戦 艦隊を正確に穿ち、大輪の華を幾つも咲かせる。
・
・
・
── 長門 ──
「アンドレ級 一番、三番、四番、六番艦、豪沈! 艦影 消失!!」
「二番、九番、大破! 通信 途絶!」
「七番、十二番、中破! 戦闘 続行 不能!!」
「五番、八番、十番、十一番、小破! 戦闘は続行 可能なるも、一部を除き 航行 不能!」
「我が艦も損傷 箇所 多数!」
「被害 報告を急がせなさい!」
(……やってくれたわね)
新開発の特殊コーティングを施された長門は ともかく、チャヴォー急襲のドタバタで コーティングを施す暇のなかった護衛 艦隊はダメージが深刻だ。
・
・
・
「う~……。まずいのだ~」
‘コンデンサ エネルギー, 16%.
サイ ハッシャ カノウ マデ, チャージ 660ビョウ’
‘キンキュウ レイキャクザイ シヨウ.
レイキャク カンリョウ マデ 72’
護衛 艦隊は ほぼ無力化したものの、肝心の長門は健在。砲撃を集中すれば 倒せなくはなさそうだが、チャージに時間が かかりすぎる。
『司令!』
「パイロウ?!」
『チャージに手こずってるのだろう? 私のを使え』
パイロウ専用 高機動型エルクゥの胸部からケーブルが伸び、ピッグ・ボアに接続される。
‘コンデンサ セツゾク, カクニン.
チャージ, レベル 3.
リュウシホウ, シュツリョク 67% デ ハッシャ カノウ’
・
・
・
── 長門 艦橋──
「護衛 艦隊 残存艦に指示! 拡散砲を もう一度、撃たせなさい!」
「さっきの今では無茶です! 第一、撃てても防がれるだけでは?!」
「時間 稼ぎよ! 敵がバリアーで身を守るなら、こちらの勝ちよ! その隙に要塞にトドメを刺すわ!」
「──了解! 護衛 艦隊に通達。
拡散砲、再々 斉射!
決戦砲 再発射までの時間を稼げ!」
・
・
・
‘ワーニング!
テキ ゴエイ カンタイ,ホウゲキ タイセイ !’
「──あ、愛フィールド複層 展開なのだっ!」
'アイ フィールド, フクソウ テンカイ'
『司令! 決戦艦が!!』
見れば、長門の艦首 砲口に 光が収束し始めている。
「愛フィールド、解除なのだ!」
『司令?!』
「全エネルギー、テラ粒子砲へ! 護衛 艦隊は放置! 目標、決戦艦なのだ!」
・
・
・
「敵 超大型 兵器、バリアー解除!」
(──捨て身、ね。予想は してたけど……)
「発射シークエンス、急がせなさい! この戦い、先に撃った方が勝ちよ!」
「りょ、了解……!
決戦砲 発射まで、5・4・3・2……
安藤ロイド
─ │ ┌ ┐ ┘ └ ├ ┬ ┤ ┴ ┼
↑
──
--
‐‐
――
ーー
--
・
・
・
‥あ
…あ
・
・
・
類義語
「これでも喰らうのだぁ!」
これでも喰らえ(T&Tの攻撃魔法)