表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

これも計算のうちか、序章ッ!

──505高校・応援団 部室──


今日も男装執事が紅茶を入れる。


“コポポポ…………”


ポットに注がれる お湯の音をイントロに、机で まどろむ団長の脳内にアニソンが流れ   だす。


『キッズ戦史 ガンダルヴァ』のテーマだ。


(コポポポポポォ~……

テッテテン、テッテテン♪ テッテテテ、テン♪

"萌えが、あ~r



──世紀末、温暖化が急速に進行する惑星ドライから人類が脱出して三世紀……。


気候の落ち着いたドライに いち早く舞い戻った一部 人類が権益を主張、ドライ連合を名乗り、巨大 人工 衛星 国家群に宣戦を布告。


国家群は協議の末、惑星ドライにもっとも近いショーン皇国が対戦相手を務めることとなった。


なお、戦死者の発生による経済 破綻を防ぐため、対戦はモトコ・ヨコヤマの提唱するVR形式が採用された。


今、ここに巨大権益を巡る戦いの火蓋が切って落とされる……。



宣戦布告から一ヶ月後、両軍の艦隊は指定の対戦 場所、ムーメ宙域にて対峙していた。


ドライ連合 200隻

ショーン皇国 100隻


衛星 国家群は総力を上げてショーン皇国を支援したが、戦力差は歴然であった。


加えて、ドライ連合軍は兵員の ‘(しつ)’ にも絶対の自信を持っていた。

扱いにくい人間の軍人たちを大量にリストラ、クリスダガー社製のアンドロイドに置き換えていたのだ。


アンドロイドの戦闘行動は正確無比。感情を持たないがゆえに恐怖を知らず、どんな無茶な命令にも従い、反乱の恐れもない。


200隻のドライ艦隊から、千機を超える戦闘機が飛び立つ。


対するショーン艦隊も、秘密兵器であり虎の子でもある人型兵器 ザックスを繰り出していた。


戦闘 開始 早々、ショーン軍はカクレミノン粒子を散布し、レーダーや誘導兵器を無力化。


有視界 戦闘を強いられるドライ軍。

意外や、ショーン軍のワンサイド ゲームになるかと思われたその時……


『『『ミラクル変形(へんけい)』』』


ドライ軍 戦闘機コックピット内で 音声指示が出されるや、機体が人型に変形。


ドライ軍 新型 宇宙 戦闘機ワルキューレの秘密 機能である。


ドライ軍は、すでにショーン皇国の人型兵器に関する情報を入手、秘密裏に対抗策を用意していたのだ。



──結果から言えば、ドライ連合の惨敗であった。


ショーン皇国は、兵器の性能を底上げするシステムを独自に構築していたのだ。


(いち)に、兵員の質を一時的に高めるアイテム。


香りで集中力を向上させるマジック アロマ。

気分を高揚、戦意を高めるバーサク ミュージック。

かむことで気分を落ち着かせるシノビ ガム。


()に、感情の高まりに応じて攻撃力・防御力・機動力を増すオーラ装甲、ならびにオーラ機関。(増加率は最大で三倍とされる)


もっとも、同じシステムをドライ軍が用意できていたとしても、同じ結果は出せなかっただろう。

なぜなら、アンドロイド兵には感情が ないからだ。


ともあれ、第一ラウンドを制されたドライ連合に、ショーン皇国の惑星降下作戦を阻止する権利はなかった……。

類義語


505

SOS


ワルキューレ

バ◯キリー


クリスダガー

来◯川


キッズ戦史 ガンダルヴァ

機動◯士 ガ◯ダム



《モトコ・ヨコヤマ、何者ぞ?》


モトコ・ヨコヤマ

モトコ・ヨコヤマ モトコ・ヨコヤマ モトコ・ヨコヤマ……


《ヒント》

‘モトコ’ から ‘コ’ を抜くと……


「……わかった! ヤマモト・ヨ……むぐ?!」


‘それ以上、いけない’

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ