転移
一気に3話投稿!!
…ここは…?
「ラノベを読んでいたあなたならわかるでしょう?」
まさかあの白い空間的な!?
「ですね。」
神様的な!?
「で、ですね」
え?じゃあ俺死んだ的な?
「ですね。」
……気の毒そうに俺を見つめる神様
俺はどうせ人生オワタだったし…いいんですよ…
「では…一つだけだけ、好きな物を異世界に持っていっていいですよ?」
え?持ってきたい物なんてないしなぁ…
「死んでしまった人でも動物でも物でもいいですよ。」
それなら…俺の飼ってた猫…ローゼを持って行かせてくれ。
「了解です。それでは、よい旅を。」
神様はニコッと微笑んで言った、
あ、言葉って大丈夫かな…。
あと餌も…
「ん…?」
見慣れぬ天井だな…
ん?天井…?
まさか…?
「勇者様!よくぞ来てくれました!!」
「やっぱな…」
「え?何かいいました?」
「あ、いや…何も…?っていうか言葉通じてるんですか?」
「はい!通じてますよ?」
言葉は通じる…じゃあローゼは?
…いた。よかった…
「では、鑑定をさせてもらいますね!!」
「あぁ。」
ここもテンプレ…うーん…神様…テンプレ多すぎです。
「鑑定。…………え?」
「ん?」
お?なんだ?
「職業旅人…です…」
…へ?
「お前達!!こいつを『旅』に出すぞ!!」
兵士が大声を出すと、他の兵士達が現れ、そして…俺を連れていった。
「え?ちょ、何処にやるつもりです…?」
「旅に出すんだよ無能がっ!」
…テンプレはテンプレでもざまぁのテンプレか…でもローゼも持ってかれてるみたいだし…スローライフでも送りたいなぁローゼは久しぶりだし。
モフモフしたい…
「シャーーーーー!」
ローゼが兵士を爪でがりがりしているが、兵士は鎧を着ている為、効かないようだし…諦めてそのまま送りだされよう。
「ここでいいか…」
大きな門の外にだされて少し歩いた後位に兵士が言った。
そうすると俺とローゼはポイ捨てされてしまった
「よい旅をな!フハハハハ」
…兵士は高笑いしながら門の中にはいっていった
…さて、
「ローゼ!!久しぶりっ!!」
「にゃあ?フシャー!!」
…忘れられてるっぽい…。
思い出してくれぇええ、
『お困りのようすですね。』
「お前のせいでな!!』
『あらあら酷いですね。ローゼちゃんの記憶を戻してあげようと思ったのに…』
「すいませんでした!!お願いします!」
…初期からそうしろよ……
『やっぱりやめましょうかね?』
「ひぃっ!それだけは!!」
この女神…心読めるんだった…!
『記憶よ、戻れ…!』
女神の手に光が集まっていき…ローゼにその光が降り注ぐと、ローゼはこっちを見るなり走ってきてスリスリしだした。
かわ、かわいい…ああ…なんてかわいいんだ…。
『水をさすようで悪いですが…ステータスオープンと言ってみて下さい。
本当はあの女王達が教える予定だったのですけど…。』
へ?ステータスオープンってあのテンプレの…
あ、でた。心の中でもいいのね…。
えっと?
名前 ケイト セト
職業 旅人
種族 人
レベル 1
固有スキル
旅をする(ランダム)
異空間テント
食料保存
え?普通に良くね?
旅するのにうってつけ。
給水とかが無いのが心配だし、
旅をするってのがわからんけど…しかもランダムって書いてあるし…
神様…どういう意味…って神様!?
もういない…。
ゴロゴロ言いながらスリスリしてくるローゼがいるだけ。
…撫で撫で…。
…とりあえず異空間テント!
異空間?と、思われしき場所からテントが出てきた。
…え?異空間行けないの?
食料保存!
『食料がありません』
……ん?逆に食料だったら何でもいい…?
近くの川にやって来てみた!
さぁ!食料保存!!
『魚があります。』
キターチートっ!
魚を食料保存する!!
『では、魚を捕まえて下さい。』
…は?え?
チートじゃ…ない?
……じゃあローゼをもって…旅をする!!
ピイン!と、音がすると、川の向こう岸に来たようだ。
でもローゼはちゃんといる。
ただ、リロード時間が24時間…
…え?どうしよう。この旅人使え無さすぎる。
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