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人の世のむなしさよ、「人は、誰も、たった今生まれたばかりのようなのに、 もう、この、生から去ってゆく。」     (エピクロス)

作者: 舜風人

人は、誰も、たった今生まれたばかりであるかのようなのに、


もう、この、生から去ってゆく。               (エピクロス)



先日私の知り合いが亡くなりました。


死因はガンでした。

享年62歳。


まだまだ若死にでしょう。


医療関係の仕事で30数年頑張り


さてこれからは定年退職で、、ゆとりのセカンドライフを


、、、と思った矢先の癌告知でした。

60歳でした。

それからガン治療が始まり


重量子線治療と、

手術もしましたし、


でも発見当時すでにかなり進行していて


治療も時すでに遅し、、という状態だったようです。


末期には脳やそこらにも転移して

苦痛除去だけが治療となりました。


そして62歳で亡くなりました。


結局この私の知り合いにはセカンドライフは、、、なかったのでした。

仕事人生だけでおしまいだったのです。

まあそれでも天職?だったのだから、、それはそれでよかった?のでしょうけどね。

しかしできれば余生を

セカンドライフも送ってから死なせてあげたかった、、、。




やり残したことや


心残りの思いもいっぱいあったでしょうね。


でも死はそれを待ってはくれません。


人生はやり残したことだらけ


でも

死は待ってくれない。


中途半端で、、、、


未完成で、、、、、、、、、


やり残しだらけで、、、、、、、、、、


人生はある日、ぷつんと終わってしまうのですね。


完成もないし

大団円もない

ぷつんと終わり


それが人生


それも人生、



年年歳歳、花、相似たり


歳歳年年、人、同じからず


毎年、、毎年、、咲く花は  おんなじですよね

でも

人は、毎年、毎年、、同じじゃあない。

去年花見たあの人は、、今年はもうこの世にはいない、、。


人間もある程度生きながらえてくると


なんというのか


先が見えてくるって、、有りますよね?


若気の至りで

無茶な野望をぶち上げたこともありました。

所詮は、蟻が、巨牛に向かって、こぶしを振り上げてるだけです。

なんの意味もありませんよね。

牛の蹄で踏みつぶされてオシマイですよ。


でもそんな馬鹿な野望もやがて年とともに

消え細り

人は自分の本当の身の丈を知るのでしょう。


俺ってホントはありんこにすぎなかったよな、、ってね


そうしてそんな年齢になると


そうです。


人生の先が見えてくるんですよ。


俺の人生もたぶん、、あのあたりで、


終わりなんだろうね、、ていうゴールがね


見えてくるんですよ。


わたしですか?


私はもうすでに人生マラソンの「折り返し点」をとっくに過ぎて


今はもう指呼の間に


ほら


マラソンゴールの国立競技場のゲートが見えてるんですよ。


あのゲートをくぐったら


そうです、


私の人生マラソンももうじき、おしまいです。



私の人生マラソンももうすこしで終わりです。


あともう一息


そうすれば


すべてが終わる、


あ?




風が吹いてきたようだな?


すこしだけ


急ごうか?


だいぶ日も傾いてきたようじゃないか?


日暮れまでには


ゴールしたいものだ。



だから


少しだけ、、


急ごうか?















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