解説 第一歌集
こんにちは、真浦塚真也です。
今回は解説ということで、第一歌集で書いた短歌をいくつかピックアップして、『どういうつもりで書いたのか』や『その短歌にはどういう意味があるのか』をたらたらと淡々と書き綴っていきたいと思います。
えっ。
『お前、短歌だけじゃ伝わらないからって姑息な手を使ってどうにか伝えようとしてるだろ。』ですって。
なになに。
『短歌シリーズを始めたんだから短歌だけ書いとけ、バカ。』ですって。
ふむふむ。
『第三歌集でもうネタ切れか、このボキャブラリー貧困野郎。』ですって。
まぁまぁ。
そりゃねぇ。
僕だってね。
色々ね。
仕事とか育児とか投資とかネットサーフィンとかトライアスロンとか人脈広げとか忙しくてですね。
(上記の言い訳に五つの嘘が混じっております)
さてさて。
そんな少数派の誹謗中傷や、真浦塚真也のメンタルの弱さはどこか遠くに置いてきて、早速第一歌集の解説をやっていきましょう。
それでは始めます。
夜9時半
スーパー出向き
半額の
シール貼られた
弁当睨む
はい、きました。僕が初めて書いた短歌ですね。記念すべき第一作です。第一作にしてこのクオリティ。この低クオリティを巷では『真浦塚クオリティ』と呼ばれているらしいです。皆さん、『真浦塚クオリティ』ですからね。いいですか、ここ真浦塚真也検定5級で出題されますからね、覚えておいて損しかないですからね。
さて、本題に入りましょう。
お陰様で、私、真浦塚真也は低賃金で社会に働かさせて頂いております。その為、お金は少々しか持ち合わせておりません。
そんな僕にとって、夜遅くのスーパーは本当に有難いのです。時に9時半を過ぎたスーパー、あんたは偉い。ただでさえ3割・4割のシールを貼られた弁当に、さらに半額のシールを貼ってくれるのですから。
もう気分はルンルンです。『できれば端数の8円もオマケしてくれないかな。』といった下衆な考えは心の奥底に沈めて、弁当を笑顔で籠に入れていた・・・と思っていたのです。
だがしかし、スーパーのディスプレイに映った自分の顔を見て、僕は愕然としました。えっ、『あまりに不細工だったからだろ。』ですって。違います。大丈夫です、真浦塚真也、自分の顔の滑稽さなんて2年前にすでに克服しておりますから。
なんと睨んでいたのです。不細工な顔で籠の中を睨んでいたのです。僕は大馬鹿野朗です。よりによって半額の弁当様を、こんな愚民が睨みつけるなんて。
いてもたってもいられず、翌日僕はこの愚行を信頼できる先輩に報告しました。すると彼はこう言って僕を励ましてくれました。
分かるぞ、真浦塚くん。つまり君の心には『俺はこんなものを食べるべき人間ではないのだ。』という、くだらないプライドがあるのだよ。そりゃ人間だ、誰でもプライドがあるもさ。でもね、真浦塚くん。そんなプライドは捨ててしまえ。そうしたらもっと生きやすくなるぞ。
俺にもそんな時期があった。自分で呼んでいるくせに来た風俗嬢を前半邪険に扱ったり、キャバ嬢の会話をわざと無視したりしたものさ。
だけどな、そんなプライドなんていらないんだよ。『俺なんてその程度さ。』、この気持ちが大事なんだよ。
いやぁ、有り難いお話でした。お陰様で目が覚めました。
先輩ありがとう。感謝で一杯です。
そんな僕から、先輩に感謝を込めて。
僕は、貴方とは、絶対に、根本的に、違います。
いかがでしたでしょうか。
以上、第一歌集の解説らしかぬ解説でした。
またお会いしましょう。
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