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忘却少女

作者: 朝馬手紙。
掲載日:2018/05/12

大好きな君との約束

気付いたのは二時間後のこと

別に嫌いなもんか

メモにもカレンダーにも

血の色の文字で書いたんだよ

本当だよ置いてかないでよ

わざとじゃないんだって

もうラインも既読が付かないんだね


髪が伸びてきて邪魔だな

今日こそは、明日こそは、と

やろうとしたことが消えてしまう

頭の中に確かに存在しているのに

ああ、どうしてなんだろう

私のことを見捨てたのかな…



ボールペンのインクが無くなったな

帰る途中でいいか、土日で行けばいいか

しようとしてたことも忘れてしまう

目的地をちゃんと定めたはずなのに

ああ、どれだけダメなんだろう

私って、いつも、そうだよな…


また、失ってしまうんだね

読んだことのある小説を読んだり

やるべきノルマをせずに遊んだり

ふと友人の顔が浮かばなくなり

財布を家の鍵を何処かへやったり

自分でしまったくせに探したり

ああもうこんな人生うんざり…




ツラかった昼休み放課後

「忘れよう」

小さな擦り傷で泣いたこと

「忘れたい」

人に言えないような失敗

「忘れてよ」

恋したけど身体だけだった

「忘れない」

嫌なことがある度、全部消せれたら

今日、一日が、私の人生の全てだね

明日は違う私の…人生?


ああ、ごめんね

実は記憶があるよ

忘れっぽい私なんだ

よく知っているんだ

覚えているんだ

だからこんなに苦しいんだよ

大事な大好きな君を

忘れようと忘れまいと

必死に試行錯誤した結果

こんなに近くにいれば安心できたから

側にいてもいいですか?

おばあちゃんになって、忘れてしまう病気になっても


私のことを覚えていてくれますか



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