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龍 神       作者: 東 山 奎 星
1/1

りゅうじん    

雨乞いをして百姓達を旱魃から救う。

1

北陸の地方都市の北部一帯は、田園地帯が広がっている。


 昭和五十八年(1983)五月十六日


 朝から南の風が吹き荒れ、強い雨が降り続いていた。



 この日から108日後、大韓航空機撃墜事件が発生する。


 大韓航空007便・ボーイング747は、アンカレッジを離陸後航路を逸脱し、ソ連領空


を侵犯。樺太上空でソ連防空軍の迎撃戦闘機sui15に撃墜され乗員乗客269人が死亡した。


 1983年9月1日の事である。


 大国の強大な権力者が、小国の国民の生きる権利を蹂躙した。



 翌日から青天が続き、31日にお湿り程度の雨が降ったきり、カラカラ天気が続いていた。


 田圃が水枯れで亀の甲羅のように罅割れていた。


 赤銅色に日焼けした顔で立ち尽くしている宮田喜好は、乾いて白くかさかさになった


唇を舐めながら、ぎらつく太陽を仰ぎ見て独り言ちた。


「今日は11日か。雨の6月というにまったく降らんのう。稲穂が渇きに悲鳴をあげている


わい。明日は朝から雨乞いに夜叉が池山へ登るとするか」



苛めからの解放。

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