むしよけ
虫よけは
苦い思い出
虫よけは
苦い味
おいしさに欠ける
避けて通る
だからきっと
虫よけになる
立ち昇る青い煙
むせかえるように
こもる空気
ちかよらないで
ちかよらないで
精一杯の自己主張
家の花壇で
君に近づこうとしたときは
そんな素振りはなかったのにね
いつ間にそんな苦み
身に着けてしまった
それとももともと
苦くって
僕が気付かなかっただけ
咲いている君の明るい顔は
虫を寄せているようにしか見えないけれど
じゃぁどうして花を咲かせているの
花壇は不思議がいっぱい。
ありがとうございました。