再会は銃声と共に
熊さんがまたきたぁぁぁぁ。
*第一次修正作戦完了済みです。
……ギシ……ギシ……
「んっあ……何の音だ?」
あれからすぐにテントに入って寝たのだが……近くに何かいるのだろうか?
光は無く、何時かはわからないが深夜であることは間違いない。
少し外に出てみるか。
「グルゥゥ……」
「っ!?」
マズいマズいマズいマズいマズい。
この声は間違えなくあの熊だ。
足音は徐々に近づいている、これは間違えなく俺を狙っているようだ、やり過ごすなど出来そうもない。
音をできる限りたてないよう、M19 を手に取る。
M19 で対抗できるだろうか? まぁ、やらなきゃやられるだけだな。
テントに取り残されると不味いので、早急にテントから脱出して近くの岩陰に隠れ、熊の位置を推測する。
――――スキル『気配察知』を取得しました。
何か頭の中に響いたが、気にしているヒマはない。
熊の足音がこちらに近づき続けているようなので、やはり熊は匂いで俺の位置を補足しているようだ。
この暗闇の中では相当近づいて撃たないと当たらないだろう。
外した時に位置が正確に特定されてはかなり不味い。
それに熊は夜目も人よりはきくので岩から身を出して撃つ訳にもいかない。
さぁ~て、どうしたものか。
悩んでいるうちにも熊は俺にむかってきている。
くっ……やはり一か八か普通に撃つしかないか?
んっ? そういえば俺の投石であの熊の右目は潰れているはずだ。
よし……勝機が見えた。
俺はM19の空弾を撃つ。
未だにうるさい発砲音で相手が俺の位置を捕捉してくれればいい。
「よしっ……GO !!」
俺は岩から身体全部を出して熊から見て右斜め前方に立つ。
「グオォォォォォ!!」
叫び声をあげながら奴の右腕から繰り出される攻撃をかわすっ……!
「っ! 危なっ!」
間一髪だったな、危うく右腕がもってかれるとこだった。
だがこれで相手の右側に移動できた、視覚がきかないのでこちら側に正確な攻撃は難しいはず。
ウィーバースタンスでM19 をかまえっ、撃つ撃つ撃つ撃つ!
けたたましい音が四回響く放たれる。
「うっし!全弾命中!」
トドメに振り向きかけている頭部に銃弾を……んっ?
「クッソ嘘だろっ!?」
リロードするのを忘れていたのか、クソっ!一度離れないとっ!
「んっ?」
熊は振り向きながら倒れた。
「助かった……はぁ……」
今回は倒れてくれたので良かったが、相手がもっとタフだったら危なかったかもしれない。
こんなミスは二度としないようにしないと命取りになりそうだ。
早急にM19 の弾丸をリロードする。
さて、反省はこれくらいにして、さっさと熊を収納するか。
「収納」
熊は魔法陣に吸い込まれていった。
だが熊を倒してからから体が妙に軽いのは何故だろうか?
ひょっとしたら……
そう思ってステータス画面をひらく。
「おっ……」
やっぱりか。
レベルがあがってんな、どうりで身体が軽い訳だ。
能力値はっと……