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異界大戦 ~異世界転移は戦車と共に~  作者: 初鰹
冒険者達の集い~王都アルセイユ~
21/29

宿屋は○耳と共に

門でグランと話した後、グランに書いて貰った地図の通りに【狸の里亭】へとむかう。

地図が正しければ、もう一つの門を抜けて、【アルセイユ武具店】の角をまがればいいはずだ。


「それにしても広いな、流石は王都、といったところか」


スラムのような街を抜け、二つ目の門を潜る。すると、先程より街並みが大分豪華になった。

大通りのような広い道の左右には、様々な家らしき建物が建っている。

住宅街か何かだろうか? そういや、いとこもこんな街に住んでたっけ。


「そうですね、私もこんなに大きな街は初めてです!」


リンは物珍しそうに街を眺めている。


「ふーん、リンの故郷はどんな所なんだ?」



「凄くいい所ですよ! みんな優しいですし、自然も多くて、何より強いんです!」


へぇ、いい所なんだな……ん?


「つ、強いのか?」


「はい! 私の父上はたった一人で国を滅ぼしたんです!」



結構物騒だな……

てか国を一人で滅ぼすとか、リンの父さんって何者なんだよ!?


「えへへ……あ、このお店の角を左ですよね?」


顔を赤くして照れているが、素直に可愛いと思えない。

怖いよ異世界、本当怖いよ。


そうこうしているうちに、武具店についたようだ。


「ああ、この先だから……あれかな?」


葉っぱのような形をした、大きな看板が見える。


「狸の里亭……はいあの建物です!」


良く分かるな……目がいいみたいだ。


「よし、行くか!」


「はいっ」



××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××



「大きいな」


「大きいですね」


建物に隠れて見えなかったが、近寄ってみると、狸の里亭は三階建てはあろうかという大きさだ。


「失礼しま~す」


「あっ、お客様ですか?」


そう言って飛び出して来たのは……




タヌミミの少女だった。




「ど、どうかいたしましたか?」


「い、いえ……そうです」


う~ん、せめてネコミミとかさ……何故に狸……微妙に萌えない。


「はい、部屋はいくつにしますか?」


部屋は別に一つで良いだろう。


「で、ではっ、ベッドもダ「ツインでお願いします」は、はい……」


なんなんだこの人、絶対「昨晩はお楽しみでしたね」とか言ってくるタイプだろう。

いや、言いたいだけでなかなか言えないタイプか?

リンが顔を赤くしているが、心配する事は無い。なぜなら俺はロリ「ウフフッ」ひっ!?



……/いつの間に読心術を覚えたんだよ。それに毎回般若が出てくるし、やっぱり般若族が何かなのか?


「一部屋でダブ「ツインです」ツ、ツインですと、銀貨一枚になります」


どんだけ期待してんだこの人、こんなのが受付で大丈夫なのこの店?

料金は前より少し高いぐらいだな、これくらいが相場なのだろうか?

俺は銀貨を丁寧に渡す。


「はい確かに、これが304号室の鍵です。お部屋は三階になりますが、日が沈む頃にはお食事を用意するので、ここにおりてきてください。期間の延長は銅貨一枚です」


「ああ、了解した」


三階か……階段が面倒くさそうだな。

とりあえず一休みするとしよう。


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