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異界大戦 ~異世界転移は戦車と共に~  作者: 初鰹
青眼の少女~ミファーナ大平原~
17/29

出発は夜明けと共に

執筆時間がとれない……

宿屋につき、6号室の扉をノックする。


「おーい、リン? 俺──「リューナ様!」うわっ!!」


扉が音をたてて開けられ、リンが泣きながら飛びついてきた。

うわちっさ「フフッ……」ヒッ!?

……今一瞬リンの後ろに般若が見えたんだが、俺の気のせいだろうか?


もう一度リンを見るが、背後に般若は見えない。

やはり俺の気のせい……だった……のか?



「リューナ様! すぐ帰ってくると言っていたのに……本当に心配しました!」



え……



「あ……すっかり忘れてた」



そう言えばそんな事言ったような言ってないような……



「忘れてたじゃないですよ……グスッ」

「──わ、悪かった! とりあえず泣き止め……飯買ってきたから」



村で買ってきた豆パンを差し出す。


「う゛……は、はい……」



ふぅ……とりあえず泣き止んでくれたみたいだが……飯一つで泣き止むって、チョロすぎません?


まぁどうでもいいか、俺も食べるとしよう。






飯を食べ終わったので、リンに相談を持ちかける。



「リン、これからの事なんだが」


「は、はい!」


ゴクリと唾をのむ音が聞こえる。

別にそこまで緊張する事でもないと思うのだが。



「王都に行こうと思っている」



「王都ですか……確かに収入もありそうですし、私は良いと思いますよ」



よし、リンの賛成も得られたな。


「では、早速王都に出発するぞ!」



「あの、リューナ様?」



「ん?」


何か問題が?



「もう夕方なので……明日にしては如何かなと……宿は銀貨一枚で一泊延長できますし……」



あ……まぁそうだよな。


何か凄い恥ずかしい事を言ったような気もするが、気にしないでおこう。



自分に適当な言い訳しながら、追加料金を払いに俺はエントランスへむかうのだった……



×××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××



「ふぁ~あ……リン~起きろー」



まだ空は暗いが、騒ぎを避ける為にも早めにここを出た方が良いだろう。



「んっ……まだ暗いですよぉ~」



寝ぼけているのか、いつもより口調がくだけている。



「トラブルにならないよう、早めにここをでる。だから起きてくれ」



「はぁい、分かりました~」



俺達は宿屋をでて、村の門までむかう。

この村は木柵に囲われていて、門以外に出入り口は見つからなかったので門を出るしかないが……

あの胸糞の悪い門番がいると思うと門を通りたくはない。



よし、いよいよ門についた。

俺はリンの手をひき、気を引き締めて門を通る。が……


「Zzzzz 」


「寝ているな」


「寝ていますね」



門番がこんなので大丈夫なのか、この村は……


まぁ今のうちにさっさと村から出るとする。



村から出たその時、目の前を強い光が照らした。


「すげぇ……」


「わぁ……」




夜明けだ。

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