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幻想司書 譚の語  作者: 和和和和
一冊目 桃太郎英雄伝
14/86

p7 かりそめの世界





「おぉ……」

 感嘆の声を上げた読真は、眼前に広がっている光景を見て目を輝かせる


 そこに広がっているのは、三日月形にえぐれた大きな湾と、そこに作られた巨大な港町。そこには漁船ではなく、数えきれないほどの戦艦らしき船が停泊しており、それだけでこの港が大いに賑わっているであろうことが容易に想像できる

 広大な自然に抱かれた人の文明の象徴達は、異質でありながらも不思議な調和を生み出しており、大自然の雄大さと、それに戦う人の知恵を感じさせる


 まさに幻想の光景とも呼ぶべきその光景を前にして感嘆しきりになっている読真の横に並んだ黒髪の青年――桃太郎は、その姿に微笑を浮かべて視線をその大きな港町に向ける

「ここが、僕たちの作戦の拠点になる街――『美世夜(びょや)』だよ」


 大鬼と朱羅(しゅら)を撃退した読真と譚は、鬼ヶ島攻略の拠点になる街まで、桃太郎一行と行動を共にし、この大きな港町までやってきていた

 「是非、私たちも一緒に連れて行ってください」と読真が見たこともないような表情で桃太郎に譚が訴えかけたときは、戌彦達から不審な視線を向けられたが、街までならということで、一行に同行させてもらっている


「この美世夜(びょや)は、鬼ヶ島――桃源郷にもっとも近い街として、試練の道に臨む人たちが訪れ、そうして栄えた街なんだ。鬼たちが反旗を翻してからは、最初に制圧された街になってしまっていたけれど、僕たちが奪回したんだよ」

「へぇ……」

 港に停まっている多くの船を見るだけでも、活気にあふれていると分かる街を見て感慨深げに呟いた桃太郎の言葉に、読真は小さな声で応じる


 港町「美世夜(びょや)」は、かつて鬼ヶ島がまだ桃源郷と呼ばれていたころ、不老不死を与える桃楼樹の実を手に入れるために、試練の道に挑む者たちが訪れる宿場町であり、楽園への入り口として発展した大都市だ。

 物語の終盤に乱入した読真たちには知る由もないが、鬼ヶ島にもっとも近いということで制圧されていたこの街を解放するために、桃太郎たちは鬼たちとの大激戦を繰り広げている


「あの、試練の道とは……?」

 その会話を聞いていた譚が、聞きなれない単語に疑問の声を向けると、小さな幻想司書をことのほか気に入っている小雉が、諭すように答える

「かつて桃源郷と呼ばれたあの島は、あそこに見えているけど、実は普通に行ってもたどり着くことができないの。

 あの島の周りには結界が張られていて、鬼と仙人だけがそれを通り抜けることができて、試練の道って呼ばれる迷宮を抜けた人だけが、桃楼樹の実を食べて仙人になる権利が与えられたんだよ」


 鬼ヶ島は大洋の上に普通に存在しているように見える。しかし、実は船であろうと空を飛ぼうと、あの島に辿り着くことは困難を極める

 桃源郷の周囲には、選ばれた者以外を通さない不可視の結界が張り巡らされており、「試練の道」と名付けられた選別の迷宮をを通り抜けることができたものだけが、桃楼樹の実を口にする権利を与えられた。


「なるほど。誰もが簡単に仙人とやらにはなれないということですか」

「そうだね。で、鬼ヶ島になった今は、それが選ばれた者以外を阻む絶対的な壁になっていて、攻撃を妨げているの」

 譚の言葉に同意を示した小雉は、何事もなく洋上に浮かんでいる島を一瞥し、その表情に険しい色を浮かべる


 かつて仙人になるものを選ぶものだった試練の道は、今では鬼ヶ島を守る鉄壁の城壁となっている。何しろ、この結界を通り抜けることができるのは仙人と鬼だけ。

 どれほどの大軍を率いても、鬼ヶ島に近づいたその瞬間試練の道に取り込まれてしまい、最悪の場合は、誰一人として本島にたどり着くことができないほどだ

 唯一可能性がある仙人とその末裔たちも、鬼ヶ島の外にはほとんどおらず、それが結果として人間側の圧倒的戦力不足を招いていることが、鬼ヶ島攻略を限りなく不可能にしている理由だ


「つまり、その試練の道とやらを突破する手段が見つかったのですね?」

「いや、そんな手段はないよ」

 譚の言葉に、桃太郎は神妙な面持ちで小さく首を横に振る

「今回の作戦は、僕達仙人の血脈に連なる者たちが、船に乗って少数精鋭で鬼ヶ島に乗り込んで行う最終決戦なんだ」

「ほとんど特攻に近いけど、今は、鬼の四将軍も倒してあっちの戦力がこれまでにないほど落ちてるから。今が絶好の機会なの」

「え? それじゃあ、あの大軍も意味がないんじゃ……」

 桃太郎と小雉の言葉に、読真が目を丸くして問い返すと、譚もまたそれに同意を示すかのように回答を求める視線を向ける

 読真と譚、二人の視線を受けた桃太郎は、困ったような笑みを浮かべ、港町に停泊しているおびただしい数の戦艦へ視線を向ける

「そう、なんなんだけどね……」

「?」

 わずかに眉を顰め、どこか物悲しそうに紡がれた桃太郎の言葉に、読真は怪訝そうに首をかしげ、譚はその人形のように無機質な表情でその様子に視線を送る

「とにかく、街に行くぞ。親方様が待ってる」

「……そうだね」

 その様子を見ていた戌彦の言葉に、桃太郎は表情を切り替えるきっかけとするかのように、一度目を伏せて普段通りの表情で歩を進める




 そのまましばらく歩いた読真たちは、まるで繁華街のような賑わいを見せている街の入り口にまでたどり着いていた

 そこには、警備のためであろう鎧に身を包んだ兵隊が数人、槍を手に佇んでおり、桃太郎達を見止めると一瞬のぞかせた警戒を解く

「これは、これは、桃太郎殿」

「お仕事ご苦労様です」

「あなたも。ご活躍は聞き及んでおりますぞ」

(顔が広いな、さすが主人公。きっといろんなことがあったんだろうなぁ)

 門番の兵士と軽く挨拶を交わしている桃太郎を見て、読真は感心しながら、ここにいたるまでの桃太郎の紆余曲折を想像する

「おっと、長話で引き留めては悪いですね、五十狭(しさそ)公でしたら、広場に」

「ありがとう」

 門番の兵士は、桃太郎達と視線を交わすと、かねてより面識がある一行の中に見慣れない二人を見止めて、問いかける

「あの、その二人は?」

 読真と譚を見て問いかけた門番の男性は、桃太郎と行動を共にしているからだろうが、比較的警戒心の薄い声音で、念のために確認しているようだった

 そんな門番の男性の言葉を受けた桃太郎は、読真と譚を一瞥し、優しい笑みを浮かべて穏やかな声で応じる

「彼らは僕たちの仲間だよ」

「そうですか」

 桃太郎の言葉に、門番の男性はそれだけ呟いて、一行を街の中に迎え入れる。先ほどのやり取りだけでは個人的な関係があるのかは判然としなかったが、末端の兵士にまでそれだけの信頼を得ている桃太郎に内心で感嘆しつつ、読真はそのあとに続いて街に入る

「なんか、物々しい雰囲気だな」

 街にいる鎧や甲冑に身を包んだ男や、軽鎧に身を包んだ女性を見て、呟いた読真に、前を歩きながら桃太郎が肩越しにこたえる

「ここにいるのは、最終決戦に参加する軍人がほとんどなんだ。元々街に住んでいた者たちは、念のためにほかの街に避難させているんだよ」

「なるほど……」

 桃太郎の説明に感嘆の声を漏らした読真が、再度周囲に視線を巡らせると、確かにそこにいるのはほとんどの人物が軍人であり、それ以外の一部の人も町民とは思えない――たとえるならば、城や高貴な身分の人に仕える人に見受けられた

 来ている鎧や甲冑に刻み付けられた紋様が違うことから、ここにいるのは一国や、限られた地域の者たちばかりではなく、かなりの数の国家集団が集まっていることもうかがえる

(まさに、最終決戦――総力戦って感じだな)

 和やかに過ごしながらも、その内面からにじみ出る緊迫した空気を感じ取った読真が、息を呑むのとほぼ時を同じくして、先頭を歩く桃太郎からの声がその耳に届く

「あ、着いたよ」

 そう言って桃太郎が視線を向けた先には、無数の幟と国旗がはためき、一際実力がありそうな侍たちと、それに囲まれた身分が高そうな人々が、集まる巨大な広場が広がっていた

「ここが作戦の中枢だよ。世界中の国々と有力者が一同に介しているんだ。もしかしたら、君たちの故郷の指導者も来ているかもしれないね」

「かもしれませんね」

 自分たちをどこかの国の生まれだと思っているらしい桃太郎の言葉に、譚は読真が余計なことを口走ったり、疑われるようなことをしないよう、息を吐くようにごく自然な口調で嘘をつく


 自分たちの身分や職業を明かしたとしても、幻想司書は書籍における読者のようなもの。物語に登場する登場人物には理解できない存在であるため、あえてそれを話す必要がないのだ


「よく来たな、桃太郎」

 そうして桃太郎達につられて広場を歩いていると、派手な着物を身にまとい、立派なひげを携えた精悍な顔立ちの中年の男性が、その姿を見つけて歩み寄ってくる

「親方様」

 その姿を見止めて恭しく頭を下げる桃太郎を見た譚は、自分を気に入って傍についている小雉に小さな声で質問する

「あの人は?」

五十狭(いさそ)芹武(せりたけ)。私たちが子供のころ住んでた国の領主で、桃が仕官したときの上司だよ」

 譚の問いかけに答えた小雉は、戌彦、申彦たちとともに、五十狭(いさそ)芹武(せりたけ)と呼んだ精悍な顔立ちの男性に一礼する


 後で聞いた話だが、この歪んだ世界での桃太郎は、鬼に子供夫婦と孫を殺されたお爺さんとお婆さんに育てられ、今から三年前に村を襲った鬼を倒した功績で中央――領主の屋敷に召し抱えられ、旅立つまで五十狭(いさそ)芹武(せりたけ)に仕えていたとのこと

 その時に知り合ったのが、戌彦と申彦で、小雉は桃太郎の幼馴染として、ともに屋敷に召し抱えられて今も行動を共にしているというのもその時に聞いた話だ


「んで、そっちは?」

 桃太郎と軽く話を済ませた芹武は、読真と譚を目ざとく見つけ、値踏みをするように上から下まで視線を動かして問いかける

「彼らは、ここに来る途中で出会った旅の兄妹で、とても強い力を持っているんです」

「――ほう」

 桃太郎からここへ来る途中で戦った朱羅(しゅら)と大鬼、そしてそこでの読真と譚の活躍の話を聞いた芹武の目に、光が灯る

(ハッ、絶対に目をつけられた!)

 その視線に宿る深謀の色を見止め、読真は確実に芹彦が自分たちを戦力、あるいは危険因子として認識したであろうことを直感的に理解する


 余談ではあるが、読真と譚が兄妹設定になっているのは、「恋人や、親しい間柄と思われるよりはマシ」という譚からの妥協案によるものだ。読真も「ロリコンと思われるよりはマシ」としてそれを珍しく快諾している

 一度兄妹であることを否定してはいるが、それは口の悪い妹の戯言として桃太郎達には「仲がいいんだね」と受け入れられている


 抜身の刃のような鋭い視線を一瞬だけ見せた芹彦は、すぐにその表情を綻ばせ、気さくな笑みを浮かべて桃太郎に視線を戻す

「ま、お前が連れてきたってことは、それなりに訳ありか、なんか感じるものがあったってことだろ? 今までも大体そうだったしな」

「はい」

 桃太郎への全幅の信頼が見て取れるやり取りをする芹彦は、剛毅な印象だが、気さくで話しやすい口調で読真と譚に語り掛ける

「おい、お前たち名前は?」

 権力者だというのに、良くも悪くも威圧感や圧迫感を感じさせない芹彦の問いかけに、互いに顔を見合わせた読真と譚は、やや緊張した様子で応じる

「読真です」

「譚と申します」

 読真は軽く頭を下げ、譚は胸に手を当てて足を引き、礼儀正しく一礼することで応じる。さりげなく教養のある自分、教養のない兄を演出しているのだが、それに読真が気付くことはおそらく未来永劫ありえないだろう

「読真と、譚か。まあゆるりとしていけ。もし、お前たちが望むなら、明日の船に乗っていくことを許可する」

「親方様!?」

 読真と譚を見て口元に笑みを刻んだ芹彦の言葉に、桃太郎一行が驚愕に目を瞠る

 あまり賛成している様子のない桃太郎達の視線を言葉を受けた芹彦は、その表情をきさくなおじさんから、指導者としての険しいそれに変え、事態を飲み込めずに怪訝そうに眉をひそめている読真と、人形のように佇んでいる譚に視線を向ける

「大鬼を倒すほどの力を持ってるんだろ? なら、問題ない。この戦いは人類の存亡をかけた最初で最後の機会だ。作戦の成功率を上げるために、力のあるやつは一人でも多い方がいいに決まっているだろ」

「それは、そうですが……」

「無論、無理強いはしないさ」

 その意味するところを理解し、言葉を詰まらせる桃太郎を見て優しく声をかける芹彦の姿を見ていた読真は、その意味することを理解できずに隣にいる小さな幻想司書に問いかける

「どういうことだろうな、譚」

 その読真の問いかけを受けた譚は、呆れた様子で小さくため息をつく

「あなたの察しの悪さには呆れ果てますね。……いいですか? 仙人と鬼しか通れない試練の道とやらを前にこれだけの戦力をそろえているということは、可能性は一つしかありません」


 ごく限られた者だけが通り抜けることができる鬼ヶ島の結界。それはつまり、通常の兵力をどれほど用意しても無駄だということを意味している

 にもかかわらず、ここにはおびただしい数の兵士と間違いなく鬼ヶ島に向かうであろう巨大な軍艦が何十隻も停泊している――それらを踏まえれば、おのずとこの戦術の姿が見えてくる


「彼らは全軍で突撃し、試練の道を抜けた者だけで桃太郎達と共に戦うつもりなのですよ」

「――っ!」

 抑揚のない淡々とした口調で紡がれた譚の言葉に、読真は目を瞠って桃太郎と芹彦、そしてここにいる全員の侍たちを見回す

「そんな……それじゃあ」

「ええ。大半の人間は何もできずに死ぬでしょうね」

 絞り出すように発せられた読真の声に、譚はこれから死地に赴こうとしているとは到底思えない者たちに視線を向けて独白する


 試練の道は鬼ヶ島へと至る者を選別する道。しかしここにいる全員がそこに入れば、何人かが道を通り抜けることができるかもしれない。そうすれば大なり小なり桃太郎達や仙人の血に連なる者たちの手助けになるかもしれない

 誰もが、死を覚悟している。試練の道に阻まれ、鬼ヶ島にたどりつけないかもしれないという思いを抱いている。しかし、彼らは微塵も臆した様子を見せず、おそらくはこの世界のために戦いを移動網としている


「そんな、そんなことしたって……」

「あなたの言いたいことはわかります。ですが、それほどこの戦いが――そして、それに伴う勝利が、彼らにとって意味のあるものだということです」

 「無意味だ」――そんな言葉を発しようとした読真がそれを口にするよりも早く、譚の静かな声がそれを押しとどめる

「彼らは、彼らの世界を守るために戦っているのですよ。――私たちと同じで。あなたなら(・・・・・)分かるでしょう?」

「――っ」

 次いで、納得がいかないという表情を浮かべる読真をいさめるように、譚は粛々とした言葉で、その反論を押さえつける


 読真もまた、世界を守るために犠牲になった人間だ。人々の心そのものである本の世界。――それを守るために、何も知らぬうちに生を奪われ、幻想司書となった。

 この道を拒否することもできた。この道を選んだのも自分の判断だ。しかし、世界のためと言われ、それを全く考えなかったといえば嘘になる


「酷なようですが、私たちは、この物語を終わらせねばなりません。そのために、鬼たちの本拠地である鬼ヶ島に行くのは必須事項です――わかりますね?」

 悪夢(ナイトメア)によって歪められた世界を元に戻すには、ストーリーを終わらせ、顕現した悪夢(ナイトメア)本体を倒す必要がある。この物語が「桃太郎」であるのならば、鬼ヶ島に行くというのは、それを行うために必須の事柄だ。

「そんなこと、わかってるけど……っ」

 まっすぐ向けられた譚の視線と言葉から逃げるように視線を逸らした読真は、やり場のない感情をぶつけるように、唇を引き結び、拳を握りしめる


 読真も、頭ではこの物語を終わらせる必要性を理解している。しかし、そのために数えきれない人々が世界のために命を落とすのを黙ってみているのが正しいとは思えない

 しかし、自分は所詮この世界――物語の外の人間だ。勝手にやってきて、勝手に去ってしまう部外者が、幻想司書の仕事を抜きにしても、この世界の人たちが自分たちの世界を守るためにした戦う決意に、異議を唱えるべきなのかと迷ってしまう


「……それと読真、あまり物語の中の人間(彼ら)に感情移入しないようになさい」

 葛藤に苛まれる苦しげな表情を浮かべて唇を引き結んでいる読真を一瞥した譚は、その抑揚のない口調で静かに釘をさす

「彼らは――」

 幻想司書の先輩として、迷いを見せている後輩に語りかけた譚は、仲間たちに囲まれながら、芹彦と楽しそうに語り合う桃太郎を、その水晶のような瞳に映す




「この歪んだ世界と共に消えてしまうのですから」





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