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3・弁護士アイドル

 喫茶店に入り、コーヒーを飲みながら、あたしは、アイドル・ヴァルキリーズのキャプテン・橘由香里に、ドラマ撮影現場での秋津さんのセクハラ行為について話した。由香里は、あたしの言葉の一言でも聞き逃さないようにと、すごく真剣な表情で話を聞いてくれた。


「――ナルホド。そんなことがあったんだ」ため息とともに言う由香里。


「うん。撮影終了までこんなことが続くのかと思うと、気が重くてね」


「秋津さんかぁ。あたしも以前、マネージャーから、あの人には気をつけろ、って、言われたよ」


「そう言えば、秋津さんとバラエティ番組で共演したんだっけ?」


「うん。まあ、あの時は、事前に事務所の社長やプロデューサーが手を回してくれたから、大きな被害は出なかったんだけどね」


 アイドル・ヴァルキリーズの所属する事務所は、この業界ではかなり大きい方だ。また、プロデューサーは日本を代表する作詞家である。事務所社長とプロデューサー、この2人が目を光らせているとなると、いかに大御所の秋津さんと言えど、簡単には手を出せないのだろう。あたしは、ヴァルキリーズ卒業と同時に事務所も離れ、今は小さな劇団に所属している。ほとんどフリーのようなもので、ヴァルキリーズのような後ろ盾は、今のあたしには無い。


 由香里は腕を組み、うーん、と、唸った。何かを思案するように、天井を見上げる。


「――ゴメンね、由香里。こんなこと相談されても、困るよね」あたしは小さく笑って言った。由香里は素晴らしいキャプテンだけど、決して、何でもできるわけではない。大物俳優相手のセクハラ被害を話しても、何もできないだろう。「ありがとう。話を聞いてもらえただけでも、少し楽になったよ」


「いや、話を聞くって言ったのはあたしの方だし、それに――」由香里は、視線をあたしに戻した。「大丈夫。なんとかなると思う」


「へ? なんとかって?」


「いい人を紹介してあげる。これから、事務所に来て」一気にコーヒーを飲み干し、立ち上がる。


「事務所って、ヴァルキリーズの? いいの? あたしが行ったりして」


「ケンカして出て行ったんじゃないんだから、別にかまわないでしょ。さ、行こう」


 由香里は再びあたしの手を取った。コーヒー代の支払いを済ませ、そのままタクシーを拾う。


 紹介したい人? 誰だろう。今のあたしが抱えている子のセクハラ問題を解決してくれる人だろうか? たぶんそうだけど、そんな人が、ヴァルキリーズの事務所にいるのかな? 訊いてみても、由香里は「いいからいいから」と笑うだけだった




 20分ほどで、懐かしのヴァルキリーズの事務所に到着。中に入ると、これまた懐かしい顔が。


「――若葉!? 久しぶり!!」悩みも忘れて思わずテンションが上がり、叫ぶあたし。


「香織じゃん!! どうしたの!?」


 2人で抱き合って再会を喜ぶ。遠野若葉。アイドル・ヴァルキリーズ最年長の26歳。後輩メンバーから、ヴァルキリーズの優しいお姉さんとして慕われている。


 若葉の後ろには、サイドテールの髪型をした、小柄な女の娘がいた。確か、桜美咲ちゃんだったと思う。あたしが卒業した後にヴァルキリーズに入った娘だ。妹系ゲームオタクというキャッチコピーで、現在大ブレイクしている注目メンバーだったはずだ。


 美咲ちゃんはあたしと目が合うと、にっこりと微笑み。


「ヴァルキリーズ卒業生の、秦野香織先輩ですよね? 若葉先輩から、お話は伺ってます」


 丁寧にお辞儀する。カワイイ娘だ。


「ゴメン、若葉」と、由香里。「いろいろ話したいことがあるだろうけど、これからちょっと、大事な話があるんだ。瑞姫は、いる?」


「瑞姫? 朝からずっと研究室に閉じこもってると思うけど」若葉が答える。


「正確には、3日前の夜からですね」美咲ちゃんが付け加えた。


 瑞姫、というのは、恐らく、緋山瑞姫さんのことだろう。美咲ちゃんと同じく、あたしがヴァルキリーズを卒業した後に入ったメンバーだ。日本の大学ランキングで上位に入るK大卒業という異色の経歴を持ち、インテリアイドルというキャッチコピーで、美咲ちゃん同様ブレイクしている人だ。由香里が会わせたい人とは、瑞姫さんなのだろうか? と言うか、研究所とは何だろう? 何かを研究するところだろうけど、事務所内にそんな施設があるのか? 少なくとも、あたしがヴァルキリーズに所属していたころは無かったはずだ。アイドルが研究室に3日間こもってる? 訳が分からん。


「そう、ありがと」


 由香里は足早に奥へと進んだ。あたしは若葉と美咲ちゃんに「後でね」と言って手を振り、由香里を追いかけた。エレベーターに乗り込み、3階へ移動する。エレベーターを降りてさらに奥へ進むと、「研究室・立ち入り禁止」と書かれたドアがあった。ホントに研究室があるのか。でも、アイドルが何の研究をしているのだろう? ナゾは深まるばかりだ。


 コンコン、と、ドアをノックする由香里。「瑞姫? 入るよ?」と言って、返事を待たずにドアを開ける。


 ――と、その瞬間!!




どっかーん。




 事務所は、強烈な閃光と爆音に包まれた。


 ――って、何だ!? 急に部屋が爆発したぞ!? テロか!? それとも、特殊能力『自爆』か!?


「ちょっと瑞姫!! 何やったの!?」


 由香里が部屋に怒鳴り込む。光と音は凄かったけど、破壊力はたいしたことが無かったようで、由香里も、あたしも、建物も無事だ。あたしも由香里を追って部屋に入った。


「――ふむ。この薬品は混ぜると爆発しやすくなる、か。ナルホドね」


 部屋の奥に、爆発にも全く動じず、淡々とした口調で言う女性が1人。肩の上でまとめたミディアムカールの髪型、服装は、黒のミニスカワンピースと、同じく黒のニーハイブーツ、そして、その上に白衣を羽織っている。いかがわしいビデオに出てくる女医さんみたいな格好だ。この人が、K大卒業のインテリアイドル・緋山瑞姫さん……?


「ナルホドね、じゃない!!」怒鳴る由香里。「事務所を壊すなって、何度言ったら分かるの!?」


「失礼ね。何も壊してないでしょうが。ちゃんと計算して、被害が出ないようにしてるわよ」悪びれたれた風もなく言う瑞姫さん。


 確かに建物に被害は無いみたいだけど、あれだけ大きな音がしたら、近くにいたお年寄りや心臓の弱い人はショック死してしまいかねないし、車を運転してる人は事故を起こしかねない。この人、ホントに大丈夫なのか?


「今度やったら、プロデューサーに言って、この研究所、無くしてもらうから。いいわね!?」ビシッ! っと瑞姫さんを指さす由香里。


「はいはい、分かったわよ」瑞姫さんは、めんどくさそうな口調で言った。そして、その目をあたしに向ける。「ところで、そちらの方は?」


「あ、えーっと――」咳払いをし、乱れた心を落ち着かせるあたし。「ヴァルキリーズ卒業生の、秦野香織です」


「――どうも」


 瑞姫さんはそっけない口調でそう言うと、棚からファイルを取り出して開いた。あたしに興味は無いらしい。感じの悪い人だな。


 由香里も咳払いをする。「瑞姫、大事な話があるの。座って」


 研究室の奥には、テーブルとソファーが置かれてあった。由香里が座ったので、あたしもその隣に座る。


「何の話か知らないけど、今、忙しいの。後にしてくれない?」冷たい口調の瑞姫さん。


「あんたの訳わかんない研究よりもこっちの方が大事よ。とりあえず座って、話を聞きなさい。じゃないと、あんたのその研究資料、全部燃やすわよ?」


「全部頭の中に入ってるから、別にかまわないけど?」


「じゃあその頭をたたき割ってやるわ! いいから座れ! キャプテン命令よ!!」


「なんなのよ、まったく……」


 瑞姫さんはブツブツと文句を言いながらも、あたしと由香里の前のソファーに座った。


 由香里は、心を落ち着かせるように大きく深呼吸をすると。「えーと、香織がね、今、ちょっと困ってるの。秋津剛士さん、知ってるでしょ? 今、あの人と一緒にドラマの撮影をしてるんだけど、セクハラが酷いらしくてね。おしりや胸を触られたり、しつこく食事に誘われたり。なんとかしてあげられない?」


「そんなこと、なんであたしに相談するのよ?」めんどくさそうに言う瑞姫さん。まあ、これに関してはあたしも瑞姫さんと同意見だ。こんなことを、この人に相談して、どうするんだろう?


 由香里は言う。「あんた、弁護士の資格持ってるでしょ? 法的なアプローチで、なんとかならないの?」


 …………。


 ……はい?


 今、由香里、弁護士の資格がどうのこうの言ったような? 聞き間違いかな? 弁護士資格を持ってるアイドルなんて、聞いたことも無い。


 瑞姫さんは小さくため息をついた。「――確かに持ってるけど、持っていればいろいろ便利だから取得しただけで、別に弁護士をやりたいわけじゃないんだけど?」


 ……なんだろう? さっきから全然話について行けないな。持っていればいろいろ便利だから弁護士資格を取った? 原付の免許じゃあるまいし、弁護士の資格って、そんな簡単に取れるものなのか?


 由香里は続ける。「どんな理由で取ったかは知らないけど、せっかくなんだから、人のために役立てなさい。セクハラは全女性の敵よ。立場が弱くて言い返せないのをいいことに女性の身体を触るなんて、卑劣極まりないわ。許しておけない」


「おしりなんて所詮は脂肪のかたまりなんだから、触りたいなら触らせておけばいいでしょう。仕事場以外での付き合いも、コミュニケーションを取るためには必要だ、って、由香里が言ってなかったっけ?」


「ヴァルキリーズのメンバー同士ならそうだけど、香織と秋津さんじゃ、全然話が違うでしょ。瑞姫だって、スケベオヤジに身体触られたり、毎日食事や飲みに誘われたら、イヤでしょ?」


「まあ、2度とそんなふざけたマネができない身体にしてあげるかな」


「……だったら、香織の力になってやりなさい」


「そうは言っても、あたしもいろいろと忙しいのよ」


「忙しいって、何があるのよ? あんたもあたしも、今度のCDシングルは選抜メンバーから外れたから、ワリと時間はあるでしょ?」


「あなたと一緒にしないでくれる? あたしはヴァルキリーズ以外の仕事もしてるわ。明日から、科捜研に応援に行かないといけないの。警察が、近々大規模な捜査をするみたいで、警視総監から直々に応援要請があってね」


 ……さっきからこの人は何を言ってるんだろう? 全然理解できない。


 由香里は頭に手を当て、大袈裟にため息をついた。「……頭痛くなってきたわ。ちょっと、外の空気を吸ってくる」席を立ち、瑞姫さんを睨んだ。「とにかく、香織の話を聞いて、力になってあげなさい。じゃないと、今後一切、ヴァルキリーズでの活動を禁止するわ。いいわね!!」


 そう言うと、由香里は部屋から出て行き、あたしは瑞姫さんと取り残された。


「……ヴァルキリーズの活動なんて、遊びでやってるようなものだから、禁止されても別にかまわないけどね」呆れ声で言う瑞姫さん。「まあいいわ。香織さんだったわね。とりあえず、聞くだけは聞いてあげるから、手短に話してちょうだい」


 そう言われても、軽く混乱してて、何から話していいのやら、という状態なんですけど。


「……何? 話す気が無いのなら、帰ってくれる?」


「あ、えーっと、その前に、何点か確認したいんですけど?」恐る恐る言ってみる。


「何なのよ? さっさとしてちょうだい」


「えーっと、アイドル・ヴァルキリーズの、緋山瑞姫さん、ですよね?」


「そうよ」


「アイドルやってる方ですよね?」


「そうよ」


「弁護士の資格を持ってるんですか?」


「そうよ」


「その上、警察から依頼があって、科捜研に応援に行くんですか?」


「そうよ。そう言ったでしょ。あなた、今までの話を聞いてなかったの?」


「いや、聞いてましたけど、全然理解できなくて」


「……あたしがこの世で嫌いなものを2つ教えてあげるわ。頭の悪い人と、その頭の悪い人の相手をして貴重な時間をムダすること。それ以上くだらない質問をするなら、帰ってくれる?」


 ……これ、あたしがバカだから理解できないのかな? とてもそうは思えないんだけど。


 まあいい。とりあえず、弁護士の資格を持ってるのなら、相談して損は無いだろう。あたしは、ドラマ撮影が始まってから今日までのことを簡単に話した。




「――話は分かったわ」あたしの話を聞き終えた瑞姫さんは、つまらなそうな口調で言う。「要は、そのスケベオヤジをブッ飛ばせばいいのね? だったらあたしじゃなく、亜夕美やちはるに相談しなさい。元ヴァルキリーズメンバーなら、知らない仲じゃないでしょ?」


 本郷亜夕美と並木ちはる。ヴァルキリーズ一期生で、あたしの同期。2人とも武術の達人で、秋津さんくらいなら簡単にブッ飛ばしてくれるだろう。


「……いや、そうじゃなくてですね」


「何? 人知れず消したいの? なら、二期生にうってつけの娘がいるから、紹介するわ。毒を盛る娘と首をはねる娘、どちらがいい?」


 ……なんだよそれ。最近のヴァルキリーズはどうなってんだ。


「……いや、だから、そういう物騒なことは、ちょっと」


「だったら何? 訴えて、慰謝料たっぷり貰おうっていうの? セクハラ裁判は長引くと数年にわたることも多いから、さすがに付き合ってあげられないわ。本職の弁護士に相談しなさい」


「ですから、そうじゃなくてですね。あたしはただ、秋津さんに、セクハラ行為をやめてほしいだけです」


「なら、直接本人に言えばいいでしょう」


「そんな……言えるわけないじゃないですか? 相手は大物俳優なんですよ?」


「大物俳優だと、何故言えないの?」


「それは……その……今後のこともあるし、関係が気まずくなると、お仕事がやり辛くなるというか……。あたし、女優になるのが夢で、ヴァルキリーズを卒業したんです。今回のドラマは、あたしの初主演ドラマなんです。こんなことで、道を閉ざされたくありません」


「だったら我慢しなさい。夢を叶える為なら、できるでしょう?」


「そんな……そんな冷たい言い方……」


 あたしがそう言うと、瑞姫さんは大袈裟にため息をついた。「つまり、あなたの言い分はこうね。ドラマで共演しているスケベオヤジが身体を触ってくる。やめてほしいけど、相手は大物俳優だから、自分の口からやめてほしいなんて言うと、後でどんな仕返しをされるか分からない。まして訴えるなんてもってのほか。誰か、自分の名前を出さずに、代わりに言ってくれる人がいないだろうか? フン。あつかましい考え方ね」


「――――!」


 あたしは、思わず立ち上がる。


 あつかましい考え方、ですって?


 あたしの言ってることが、おかしいの?


 相手は芸能界で何十年も活動している人だ。お世話になっている人も多いはず。今回のドラマの監督やディレクターだって、あの人にはあまり強いことは言えないくらいなんだ。あたしみたいなデビューしたばかりの新米女優に、何が言えるって言うの? 言えないなら我慢しろ? そんなの、おかしい。


 …………。


 ……でも。


 あたしの代わりに、この人に何かしてもらおうと言うのも、筋違いの話だ。あつかましいと言われても、仕方がないかもしれない。


 あたしは、ゆっくりと、椅子に座った。瑞姫さんが鋭い視線を向けているのが分かる。あたしは何も言えず、ただ、目を伏せるしかなかった。


 瑞姫さんは、もう1度ため息をつくと。「――まあいいわ。セクハラされたことを証明できるようなものは、あるの?」


「へ――?」顔を上げる。


 瑞姫さんの視線から、さっきの鋭さが少しだけ無くなっていた。


「写真とかあればベストだけど、どうなの?」


「えっと、力になってくれるんですか?」


「断ったりしたら、由香里や若葉に何言われるかわかったもんじゃないからね。そこに万が一亜夕美が絡んでこようものなら、話はもっとややこしくなる。それよりは、最初からあなたの相談に乗ってあげた方が、結果的に時間のムダにならないと思っただけよ」


「あ――ありがとうございます!」立ち上がり、深く頭を下げた。意外といい人なのかもしれない。


「お礼なんかいいから、証拠はあるの? 無いの?」


 考える。残念ながら写真とかは撮ってない。一連のセクハラ行為はドラマ撮影の合間(撮影中もだけど)に行われた。ドラマの放送終了後に発売されるDVDやブルーレイの特典映像としてメイキングシーンが付くから、撮影の合間もカメラは回っている。もしかしたらセクハラシーンが映ってるかもしれないけど、秋津さんみたいな大御所ならともかく、あたしみたいな新米が、見せてくれ、と言っても、見せてくれないだろうな。最近は、放送前の映像がネットに流出したり、テープが盗まれたりすることもあるから、管理は厳しいはずだ。


「無ければ、いつ、どこで、具体的にどういうことをされたのか、できるだけ詳しく、これに書いてちょうだい」


 そう言って、瑞姫さんはノートとペンを取り出し、テーブルの上に置いた。あたしは、初日にお尻を触られたことから、今日の、肩に手を回されしつこく飲みに誘われたこと(プラスおしり)、そして、例の、撮影中にナニに手を押し付けられたことなど、思い出せる限りノートに書き、瑞姫さんに渡した。


 書き終わった物にざっと目を通した瑞姫さんは、ぱん、と、ノートを閉じた。「――大体分かったわ。じゃあ、行きましょう」


 席を立つ。


「へ? 行くって、どこへですか?」きょとんとした顔で見上げるあたし。


「……あなた、ホントに頭悪いのね」呆れ声の瑞姫さん。「この状況で、ハワイ・オワフ島6泊7日豪華客船の旅にでも行くと思う? その、セクハラ俳優に会いに行くに決まってるでしょ。今、どこにいるの?」


「えっと、今日は確か、JTVの夜のニュース番組に出るって言ってましたから、まだ局にいると思いますけど……まさか、今から会いに行くんですか!?」


「当たり前でしょ? 時間をムダにする趣味は無いの。さあ、行くわよ」


 そう言って、瑞姫さんはブーツをコツコツ鳴らしながら、優雅な足取りで部屋を出て行った。慌てて後を追うあたし。




 …………。




 あの人、ホントに大丈夫なのかな……?







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