#3 黒騎士の暴走 A
どうも^ ^
ついに第三話に突入です!
前回からどう繋がるのか…
どうぞお読み下さい^ ^
#3 黒騎士の暴走
A.
「うぅぅ……っ!!」
星羅は凄く苦しそうにしていた。
「これは…どういうことなの!?」
カリアンが紅に聞いた。
しかし、紅にも解らないようで…ただ首を横に振るだけだった。
「・・・・・」
沈黙が続いた中…星羅が何かを呟いていた。
「なんですか?どうしました?」とレイラが聞き返すと…星羅は信じられないことを言い出した。
「私から…今すぐにでも、離れろ…」
「何でよ!?」
「コレは熱なんかじゃ…ない…」
「えっ!?…じゃあ何なのよ?」
「コレは、私の力が…暴走している…の…。もう抑えきれないから…危ないから、離れ…て…」
「危ないって何が―――」
その刹那…星羅の身体が黒い光に包まれた。
「きゃあっ!!」
近くにいたレイラが仰け反った。
紅は即座に動き、レイラを星羅から離した。
「危ない!!」
「…ありがとうございます」
黒い光は完全に星羅を包み込み…そして…更に光を発した。
4人はあまりの眩しさに目を瞑った。
次に開けたとき、そこにいたのは…。
「せい…ら?」
カリアンたちは目を疑った。
なぜなら、そこにいたのは黒い甲冑に黒い鎧…全身を漆黒で包まれているソレを星羅と認識するのは難しかったからだ。
『・・・・・』
「星羅…なのか…?」
『・・・・・・・・』
しかし返事はなにも返ってこなかった。
「星羅…さん?その姿は何ですか…?」
もう完全にレイラはパニックになっていた。
そこでノアが呟いた。
「…黒騎士」
「黒騎士!?じゃあやっぱり星羅さんなんですか!!?」
「…多分」
『・・・・・』
その瞬間、黒騎士という言葉に反応したのか…黒騎士は動く素振りを見せた。
「レイラ、ノア!!逃げろ!!」
紅はいち早く星羅の動きに気づいていたみたいで、そう叫んだ。
「えっ!?なんですか―――」
次の瞬間…黒騎士の姿が掻き消えた。
そして、叫んでいた紅の後ろに一瞬で移動していた。
「!?」
一秒、ほんの一秒、『黒騎士』に気づくのが遅かった。
「―――!!」
紅は溝を突かれ、気を失い、倒れこんだ。
「紅さん!!」
レイラは叫んだが…次の瞬間に視界が暗くなった。
「…あ…れ?」
「レイラ!」
カリアンはパニック状態になっていた。
「なんで…なんでこんなことに…」
そして、黒騎士が構えた。
カリアンとノアはもう駄目だと思っていた。
「!!!」
お読みいただきありがとうございました^ ^
第三話のAパートはいかがでしたか?
カリアンとノアの運命は!?
次話をお楽しみに^ ^