#2 手掛かり B
どうも!
二話のBパートです^ ^
B.
警察署を出て、少し歩いたとき…紅が最初に話し始めた。
「これで許可が下りた。ここからが本題だな…」
「そうだね」とカリアンが返事をした。
「これから、どうするんですか?」と、レイラが聞いた。
「もちろん、今から本条ビルに行くつもりよ」
「………ここ暑いから、涼しいところに行きたい…」とノアが言った。
なので、少し急ぎめでビルに向かった。
―――本条ビル――地下3F。
ビルは電気が止まっているせいで、中は最上階から今いる地下3Fまで真っ暗だった。
「………ここ…寒すぎ…」とノアが言った。
そして紅も「確かに少し寒すぎるな…」と言った。
そう今いるフロアは暗い上に寒いのだ。
そうこうしているうちに、更に下へ続く階段を見つけた。
だが、今までとは違った。
今までは階段を下りたら、二手に分かれた通路があった。
しかし、今回は一本道の通路と奥に一つのでかい扉がある。
「ここで、行き止まりって事は…あの扉の奥に何かあるみたいね…」とカリアンが言ってきたので、私は頷き返した。
「おそらく、扉の奥に楓の両親が隠れていたオフィスがあるはず…」と言って一歩踏み出し、扉のドアノブに手をかけた。
そして…扉は何の音も無く開いた。
扉の先は、予想通りオフィスだった。
パッと見たら、何の変哲も無い…ただのオフィスなのだろう。
私たちは、手分けして室内を調べた。
しかし、簡単には見つからなかった。
解りきっていたことだ。
…30分は探していただろう。
レイラが何かを見つけたのはその時だった。
「星羅さん、皆さん!こっちに来てください!」と叫んだ。
「なにかあったの?」
「コレを見てください!」
「ん…?」
「これは…!?」
そこには、暗くて解りにくかったが…はっきりと、何かが描かれていた。
後からやってきた紅が「これは…六芒星か?」
しかし私は六芒星とは違うと思った。
「いや、似てるけど違う何かだと思う…」
私がその円陣に触れた瞬間、赤い光を放って、六方星が拡がり…私たちを囲んだ。
「な…なんだコレは!?」
「皆、気をつけ―――………」
その後、全員気を失った。
光が収まった時には、円陣は無く…その場にいた5人の姿もなくなっていた。
お読みいただきありがとうございます!
ついに許可がおり、話が進んできました^ ^
六芒星が描かれた円陣に触れた瞬間、
その場にいた全員が消えてしまった。
…この後、消えた5人の運命は…?