#1 異世界へ C
一話のCパート目です!
A,B,Cの順に読んで下さい^ ^
C.
私は三年前の事件のこと、彼女…本条 楓についてのことを話した。
そして私自身の秘密を…。
「…そして、私のことだけど…。カリアンはもう知ってるけど…、私は人間ではないの…」
すると、当然のように質問をしてきた。
質問をしたのはレイラだった。
「では、私たちと同じくヴァンゼの生まれなのですか?」
それに答えたのは紅だった。
「同じくヴァンゼの生まれだったら、会ったときにわかる。…しかし私も最初に見たとき、気配を感じた。
その時は、中に人間が一人と他はヴァンゼの者かと思った。
…けど、それとは別に人間が二人いる感じもした。…星羅、どういうことなんだ?君はいったい…?」
「無理もないわ…。私はね、ハーフなの。
人間とヴァンゼの血を半分…いいえ、ヴァンゼの血を2/3受け継いでいるんです…。だから、人間
でもあるし、ヴァンゼ人でもあるの。…紅の感じたものは、あながち間違ってはいないわ…」
『………』
みんなは黙ってしまった。
だが、すぐに沈黙は破られた。
「あなたが来るのは夢でみた。ハーフだってことも知ってる。だから私は驚かない…」
沈黙を破ったのは、ノアだった。
「ハーフなんて初めて見ました!」
「なるほどなぁ。だからあの感じがしたのか…。…フム」
星羅は少し驚いていた。
今までの、他の人たちとは異なる反応だったからだ。
カリアンと同じ反応…。
「…で、作戦とかはどうするの?」
そこで今まで黙っていたカリアンが聞いてきた。
「まずは人間界の警察に行って、本条ビルに入れさせてもらう」
「そんなの、そう簡単に許可されるわけないじゃない」とカリアンが言った。
他のメンバーはあまり解っていなかった。
そこでレイラが「そうなんですか…?」と聞いてきた。
「そりゃあそうよ。警察がただの一般人に許可を下ろすわけが…―――」
「あのねぇカリアン…私がこの一年何もしないでいたと思ってるの?」
「えっ…?」
「策はあるから。さあ皆、人間界に行くわよ!」
カリアン以外は頷いて、星羅の後を追っていった。
「ま…待ってよ(汗)」
お読みいただきありがとうございます!
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続きが気になると思ってくれてる方がいたら嬉しいです^ ^
次回もお楽しみに!