#1 異世界へ B
1話のBパートです。
Aパートを読んでない場合は、読んでからお読み下さい^ ^
B.
私はあのメールと写真を見てから毎日と言っていいほど、異世界に出入りしている。
さらに出入りが多いせいか、異世界の種族全般と仲がよくなっていた。
そこで私は一ヶ月前に楓を探すために捜索隊…いわゆるギルドを作った。
この一ヶ月でギルドメンバーは全員で5人集まった。
(ギルドは3人以上で成立する…という決まりがある。)
ギルド名は『スターダスト』。
スターダストの由来は私の名前…星羅の星の字を英語にして語呂を良くしただけ…。
今日は初めての活動ということで、メンバーを集めての自己紹介を兼ねた会議をする事になった。
待ち合わせの14時20分…、ヴァンゼ(異世界の名前)のギルドホームでは、既に私の他に三人来ていた。
一人は私の友達で人間のカリアン・ロス。
性別は女で私と同い年。
明るい性格の少女。
「久しぶりね、カリアン。見ないうちに髪伸びたわね」
「久しぶり~。ディーこそ大人っぽくなっちゃって…一年前とはまるで別人じゃん!」
「そんなことないわよ」
「あ…あの!」とそこでカリアンの他にいた二人がこちらを見ていた。
「ごめんなさいね…、ほったらかしにしてしまって…」
「い…いえ、そんなことないです。気にしないでください」
「ありがとう。…じゃあ早速だけど、自己紹介…お願いできるかしら?」
「はい!」と言って、右に立っていた少女が前に出た。
「レイラといいます。歳は14歳で種族は精霊族です。
出身はヴァンゼの精霊地、セリニアスです。あと…精霊なので魔法が使えます!」
一気に言い終わると、一息ついた。
「まさか、一気に言うとは思わなかったわ…」
「す…すいませ―――」
「いいのよ。あと、さっきから謝ったりし過ぎだから…もう少し落ち着いていいわよ」
「はい…」
「じゃあ次は…あなたね。自己紹介をお願いできる?」
「…(コクリ)」
「喋れないの?」
「…基本喋らないだけ…」
「そう」
「…ノア。12歳、種族は夢見師。名前のとおり、これから起こることとかを夢で見たりする…。
あと、私の目的は…強い人を探すこと…」
「ノアとレイラ、それにカリアンね」
そこでノアが何か言おうとした瞬間、ホームの扉が開かれた。
「ここがスターダストのホームか?」
「ええ、そうよ」
「あんたがアンジェリカ…さん?」
「そうだけど…」
「やっぱりそうか!
なんか他の3人と雰囲気が違ったからさ、そうかなぁって思って。あっ、自己紹介がまだだったね。私は紅。種族は侍だ」
「こちらこそよろしく」
「あぁ!そっちの3人もな!」
『よろしく』と3人同時にいった。
「じゃあ最後に私だな…。私がギルドを作った、星羅・D・アンジェリカ…という、よろしく」
自己紹介は星羅を最後に終わった。
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