#7 セナ C
C.
星羅の話の後、一時間ぐらい整理の時間ということで、休憩した。
そして皆が落ち着いたところで、とりあえずここに来た目的をナハトに話すことにした。
「私たちは私の親友・・・地球でカリアンと知り合う前に出会った人を探しに来たの」
「我々はその人が消えたとされるビルに向かったんだ。場所は星羅が知っていたからすぐにそこへ向かった」と紅が今までのながれを付け加えた。
「そこで陣をみつけ、星羅が触れた途端に意識が遠のいて」
「目を覚ました時にはここ・・・ウィリガルドにいたんです」と最後はレイラが言った。
「そうでしたか・・・。それでその人に関することは何かわかったんですか?」
「基本的なことは知ってたけど、詳しくはなにも・・・」
「ちなみに、その方のお名前は?」とナハトが聞くと、星羅の答えに驚きを隠せなかった。
「本条 楓。私の二つ下の女の子よ」
「本条?!」
「!!?ナハト、何か知っているの!?」
「はい・・・」
星羅ほ取り乱した。
「お願い!何か知ってるのならなんでもいいわ!教えて!」
「落ち着け星羅!」
「そうですよ星羅さん!」とレイラと紅が星羅の体を抑えた。
そしてカリアンが言った。
「ナハトさん、星羅に楓さんのこと・・・教えてあげてください」
ナハトは何も隠そうとはせず、はっきりと言った。
「どちらにせよ話すつもりでした。本条とは、星羅様のお母様の姓です」
「お母様の!?じゃ・・・じゃあ・・・まさか、楓は・・・」
「はい。なので、本条 楓というお方の本名は・・・」
皆はなんのことだかわからなかった。
しかし、星羅にはナハトの次の言葉を察していた。
案の定、ナハトの言葉により確信へと変わった。
「本名は・・・セナ・楓・本条。父方・・・デルロ様の姓だと・・・セナ・D・アンジュリカ様。アンジェリカ様の妹君です」
「楓が・・・セナ・・・?どういう・・・こ…と…」といって気を失ってしまった。
「!!!!?」
「星羅!!」
「アンジェリカ様!?」
ノアは言った。
「大丈夫・・・いろんなことを一度に知りすぎたんだよ…」
とりあえず、星羅をまた医療施設に移動させることにし、応接間をあとにした。
お読みいただきありがとうございました^^
7話はいかがでしたか?
これで終わりです。
楓がセナだったという真実。
ここで前半部が一通り終わりました。
次話の8話からは新展開突入!
新キャラなどがあ出てきます!
お楽しみに^^