割当
小難しい設定を憶える必要はありません。
頭を空っぽにして、「こういうものなんだ」と思ってください。
轟音を響かせ、崩れ落ちる魔王城。
それを尻目に、全員無事に生還した事を喜び合う勇者達がいた。
「これで……これで世界に平和が戻ったんだ。誰もが魔物に怯える世の中は終わったんだ!」
人類の希望にして、紅顔の美少年。その名を、ユウ・シャ
「勇者様がいたから……ユウ様がいたから世界に平和が戻ったのです!」
頬を紅潮させ潤んだ瞳でユウ・シャを見つめる少女。その名をソウ・リョ。
「たしかにユウの力は大きかったけど、ボクのことも忘れるなよ」
引き締まった体をうっすらと桃色に染めた少女。その名をセン・シ。
「ったく、あたしがいなけりゃ皆、魔王の元へたどり着く前に力尽きてたっての」
くびれた腰に手を当て呆れたように呟く少女。その名をトウ・ゾク。
「くく……どれもこれも至言じゃの」
幼い見た目にそぐわぬ喋り方をする少女。その名をマ・ジョ。
それぞれ、神に選ばれし証と祝福である属性を持つ者達。
ユウ・シャは光り輝くような美しい金髪がその証。
ソウ・リョは深緑のような腰まで届く長い緑髪。
セン・シは燃え盛る炎がごとき短い赤髪。
トウ・ゾクは月を連想させる白髪。。
マ・ジョは紺碧を思わせる青髪。
生まれた時から魔王と戦う事が決まっていた者達でもあった。
そしてその運命に見事打ち克ち、魔王を倒したのだ。
王都の民はユウ・シャ達の凱旋により、極度の興奮状態にあった。
王城までの道にずらりと並んだ民達。
その真ん中を、ゆっくりと勇者達が歩いてゆく。
本来ならば騎士団がその周りを護衛する予定であったが、ユウ・シャの願いで魔物の討伐へと駆り出された。
現在、魔物は統率を無くし、ほとんどの魔物が少数で行動しているからである。
魔王討伐による影響なのだが、魔物の討伐には人手が必要だった。
少数精鋭であるユウ・シャ達では魔物を滅ぼし尽くす事は出来ないのだ……。
なので、王都および王城付近の安全を確保するため、騎士団が魔物の討伐へと駆り出されたのだ。
現在は王城の守りについている近衛騎士団が、はぐれた魔物が王都へ入らないかを見張っている。
そんな訳で、ユウ・シャ達は民に見守られながら王城へとたどり着いた。
「おお、ユウ・シャよ! 神のお告げの通り、魔王を討伐したのだな!」
恰幅のいい、立派な髭をたくわえた壮年の男性が、王城の入り口でユウ・シャ達を待ち構えていた。
この国の王にして、ユウ・シャの師匠であり、父でもある男だ。
もしも彼が神に選ばれていたのなら、生まれたその日に魔王を倒していただろう、とまで民に言わしめるほどの男だった。
神に選ばれたユウ・シャに匹敵する戦いの才と、それに匹敵する政治の才。
王になるべくして生まれた存在であった。
神に選ばれなかったことだけが彼の欠点である。
「はい、師父! 無事に一人も欠ける事無く、魔王を討伐しました!」
ユウ・シャも幼き頃からこの男に師事を受けていた。
「大義であった! 今日はゆっくりと体を休めよ。明日、改めて──」
「戴冠の儀を、執り行うのですね」
「そうだ」
明日、ユウ・シャの父である王は引退し、皇太子であったユウ・シャが王として即位する。
これは、前々から決められていた事でもあった。
「さぁ、寝室まで案内をさせよう。食事もそこに運ばせるので心配するな」
冗談めかして言った王であったが、急に真顔になり、小さく呟いた。
「……本当に、大きくなったのだな」
少しだけ湿っぽい雰囲気を感じたユウ・シャは聞かなかった振りをし、寝室へと向かった。
ユウ・シャにとって王は尊敬すべき存在であり、剣の師であり、また父であった。
その父が泣く所を、ユウ・シャは見たくなかった。
仲間と別れ、寝室で一人食事をとったユウ・シャは寝台に寝転がって考えた。
これから自分は王として生きる。
しかし──ただ、戦う事しか考えてこなかった自分が、王になれるのか。
その疑問が浮いては沈み、また浮いた。
自分に足りない物は何か、などと考えて少しうとうとし始めたときに、ユウ・シャの耳はノックの音を捉えた。
この部屋の扉を叩いたようだ。
ユウ・シャは飛び起きて、扉へと向かった。
「ユウ様……寝ておいででしたか?」
扉の向こうから聞こえたのは、つい先ほど別れたソウ・リョの声だ。
ユウ・シャはためらいなく扉を開き、
「ずっとお前を待っていた」
言葉と同時に抱きしめ、部屋へと連れ込んだ。
ユウ・シャとソウ・リョは恋仲にあった。
明日、王として即位すると同時に、妃として迎え入れるつもりであったのだ。
そして、一つの約束をしていたのだ。
魔王を倒し、王城へと戻った暁には──契ろう、と。
ユウ・シャはソウ・リョの華奢な体を寝台へとそっと運んだ。
そしてまた、力強く抱きしめた。
「ずっと、ずっとこうしたかった。何度我慢したのか分からないほど、こうしたかった」
ユウ・シャはソウ・リョの耳元で囁いた。
ソウ・リョは短く答えた。
「お慕い申しております、ユウ様……」
ユウ・シャは抱きしめる力を強める事で答えた。
ユウ・シャの手が少し上へ移動し、ソウ・リョの髪をかき抱く。
自然とユウ・シャとソウ・リョの目が合い、唇と唇が近付き──ソウ・リョが顔を逸らした。
唖然としたユウ・シャが口を開くより早く、ソウ・リョの口が動く。
「どうしても、話さなければいけない事があるのです」
ユウ・シャは、この時間が逢瀬を楽しむためのものでなくなったのを肌で感じたのであった。
「私にはとある呪いがかけられているのです……」
その言葉を聞いた時にユウ・シャは信じられない、という気持ちで一杯であった。
神に選ばれし自分達に、呪いなどかけられる存在などいるはずが──
「それも神によってかけられた、とても強固な呪いが」
ユウ・シャは思わず納得した。
自分達に呪いをかけられる存在がいるのなら、それは神以外に他ならない。
それも恐らくは……。
「絶対神、サク・シャ。それが私達に祝福を与え、また呪いを与えた存在」
自分達が崇め、奉るべき唯一無二の神。
しかし──絶対神が何故、どのような呪いをソウ・リョにかけたのだ。
「初めの頃は、力を与えられた代償だと思っていたのですが……」
ソウ・リョの瞳が、ユウ・シャを真っ直ぐに見据え、ソウ・リョは微笑んだ。
「ユウ様を見る限り、そうでもない様子」
そして身に纏った僧服の裾を掴んだ。
「私も覚悟を決めて、私の受けたおぞましき呪いを見せましょう」
ほんの少しずつ、ソウ・リョの手が動き裾を捲り上げてゆく。
強く握られた手が、ソウ・リョの心の葛藤を表しているようだ。
「生まれた時は、こうではなかったのです。しかし、力を付ければ付けるほど……」
徐々に姿を見せつつある、白の上品な下着。
そこには──
「少しずつ、本来の性別から離れていったのです」
少女が持っているはずのない、不自然なふくらみがあった。
「それは──」
ユウ・シャはなんと言っていいのか分からなかった。
妃となるはずの少女が、実は呪いで少女でなくなっていたとか、その呪いをかけたのが自分達に祝福を授けたはずの神だったとか。
色々と言いたい事、聞きたい事があったが、それが多すぎて何も言えなかった。
「いいのです。ユウ様も、最早女ですらなくなった私と契るつもりはないでしょう?」
ユウ・シャは、また何も言えなかった。
「本当は、もっと早くに伝えなければなりませんでした。魔王を倒せばあるいは、なんて私が考えてしまったから……」
そこでユウ・シャは思いついた。
魔王を倒しても呪いは治らなかった。
では、簡単だ。
「神を倒せばいい」
自分の声ではない。
ユウ・シャは扉を振り返った。
「簡単な話じゃ。わしらにかけられた呪いは神によるもの。神を倒せば自然と解かれる、とは思わんか?」
マ・ジョだ。
それだけじゃない。
セン・シもトウ・ゾクもいる。
それに、『わしら』……?
「もしや、とは思っていたのじゃ。このような理不尽な呪いを、自分だけがかけられたのか、とな」
「実際の所は、ソウがユウの部屋に入るのを見かけたからのぞいてただけなんだけどね」
「ちょっとセン、あたしの功績をさも自分の物のように言わないでよね」
という事は、彼女らも──
「ユウ殿がどうなのかは知らぬが、わしらには男根がついておる」
「ボクが生まれた時にはついてなかった、とは聞いてるけどね」
「不本意ながら同じくよ」
ユウ・シャは再び振り向き、ソウ・リョの顔を見た。
彼女の顔も、驚愕に染まっている。
彼女も知らなかったのか──
「という事はつまり、俺以外は『性別反転の呪い』がかけられているのか……」
生憎と、とでも言うべきか、俺にそういった類の異変は起きていない。
多少、顔付きが女っぽいかも知れないが、胸は出ていないし……。
自然と皆の胸に視線が行ってしまう。
一番大きいのはセン・シだ。
次にトウ・ゾク、ソウ・リョと並び……。
「……なんじゃ、ユウ殿。おぬしはわしに喧嘩でも売ってるのかの」
「い、いや、決してそんな事は……」
一瞬だが、そこそこ筋肉のついた俺の方が大きいのでは、という疑問が──
「わしはまだまだ成長中なのじゃ。神を倒すなり、解呪してもらうなりにしろ、いずれ成長するのじゃ!」
……話を戻さねば。
「話を逸らしたのはおぬしの視線じゃよ」
「──で、どこに行けばいいんだ」
無理矢理に視線を逸らし、話を戻した。
絶対神サク・シャはシゴ・トバと呼ばれる聖地にして冥府の国に住むと言われている。
サク・シャは生命の神であり、死も司る、らしい。
しかし、その姿を見た者は誰もいない。
その存在は信じられているが、人の前に姿を現した事は無いのだ。
しかし、世が乱れた時に一部の選ばれし者、つまり私達のように祝福を与えるらしい。
「それについてじゃが……」
マ・ジョは皆の顔を一つ一つじっくりと見た。
「すでに検討を付けておる。なに、今日中にケリを付けようではないか」
自信たっぷりに胸を張って言った。
もう不要な事は言わず、素直に感心した。
その場所は、王城から歩いて三分の所にあった。
周囲は更地で、その先には民家が。
王城の近くにある空白地帯に、その建物はあった。
「シゴ・トバ……こんな近くにあったのか」
表札にはサク・シャの文字が刻まれ、看板にはシゴ・トバと書かれている。
立地条件は良いし、日当たりも良好だろう。
しかし──
「ここが本当に、聖地にして冥府の国なのか?」
聖地と呼ばれる所以も、冥府の国にあるべきである恐ろしさなどが欠如しているようにしか見えない。
正直に言おう。
これは、伊達や酔狂で建てられた何かの冗談ではないのか?
「ユウ様……どうやら、これは本物のようです。たしかな神性を感じます」
僧侶であるソウ・リョが言うのならば本当なのだろう。
ユウ・シャは思考を放棄した。
「……どうやら扉に罠は仕掛けられていないようね。もし仕掛けられていても、それは人間がどうにか出来るレベルの物じゃないから安心しなさい」
トウ・ゾクに解けない罠があるのなら、それは神の手による物。
たしかに、人間の手でどうにか出来るものじゃない。
ただ、それで安心できるかどうかは関係無いんじゃないか?
「扉に鍵がかかってるなら、ボクに任せて」
斧の握りをたしかめるセン・シ。
仮にも神の家に、力技で押し入ろうとするのか。
恐らく、細かい事は考えていないのだろう。
少し、羨ましくなった。
「どうやら、その必要はなさそうじゃな」
マ・ジョが何かを見つけたらしい。
「この魔法の力を感じるスイッチ……恐らくは、神と人とをつなぐものじゃろう」
トウ・ゾクが早速調べる。
「起爆スイッチ、なんて事はなさそうね。魔法はあんまり詳しくないから、専門家の判断に任せるわ」
俺も余り魔法を得意としている訳じゃないので、ここは専門家であるマ・ジョに頼るべきだろう。
……見た目でも実年齢でも、明らかに年下に頼りきり、というのはあまりよろしくないが仕方がない。
それに、マ・ジョはこのスイッチが何か、大体分かっているようだし。
「……実はの、これが何なのかは分かっておるのじゃ」
スイッチを前に、マ・ジョは突然独白を始めた。
「先ほどは恐らく、などと付けたが、これはインターフォンと呼ばれる物で、神へと声を届けるものと書いておった」
書いていた……?
「そんな書物が、王城に?」
王城にあった本の大体に目を通したが、そんな事が書かれた、あるいは書かれていそうなものは無かった筈だ。
「王城は王城でも、魔王城にあった書物じゃ。興味深そうな書物を、その、少しぱちったのじゃ」
マ・ジョの、頬を少し赤くしながらの独白に俺は心底驚いた。
マ・ジョが知的欲求心で時々驚くべき行動をするのは知っていたが、まさか魔王城に神に関する書物がおいてあったなんて。
「どうやら、魔王と神は敵対する存在という訳では無かったようじゃ。どちらかが欠ければもう片方が代替存在を生み出す、とその書物には書いておった」
……? ならば何故、神は俺達に祝福なんて力を?
「バランスを保つため、じゃろうなぁ。どこまで信じれるかどうかは分からぬが、世界のバランスが保たれなければ世界は崩壊の一途へと向かうらしい」
「その話を信じるなら、ボク達が魔王を倒しちゃったのは不味かったんじゃない?」
これはセン・シでも分かる程度に深刻な問題だ。
もしや俺達は、世界を救ったのではなく、滅ぼそうとしているんじゃないのか……?
「いや、魔王の上におる、大魔王はまだ滅びとらんからその内代わりの魔王をよこすじゃろ」
「そういえば、魔王も何か言っていましたね。たとえ私が倒されようと、第二、第三の魔王が、と」
……いかん、俺にはもうついていけそうにない。
「つまり、俺達がした事には何の意味も無く、これから神にその辺りの事とか聞く。以上。終わり!」
「いや、わしらは世界の浄化に付き合わされた……いや、すまんの」
せっかく終わらせた話題を蒸し返そうとしたマ・ジョを視線で黙らせ、俺はインターフォンなるスイッチを押した。
ピンポーン……と軽快な音が鳴り、扉の向こうでばたばたと走り回る音がした。
一体何が起こるのか、と全員が身構えた時、扉は開いた。
「いやっ! ごめんね! 今散らかっててさ! 後三分待ってて!」
不思議な沈黙が場を支配した。
誰もが、こんな筈ではない、と思った事であろう。
ユウ・シャはその思いを口にした。
「……インターフォンは、神に声を届けるんじゃなかったのか」
しかしながら、真っ向から言葉にする自身は無かったようだ。
ユウ・シャの疑問にソウ・リョがおずおずと答えた。
「あの、心の声、という事ではないでしょうか。ほら、早く出てきて欲しいとか、ユウ様は思いませんでしたか?」
ユウ・シャは胸に手を当てて考えた。
思い当たる節が無い訳ではなかったので黙りこんだ。
「あれが絶対神サク・シャ……あたし、伝説の生き証人になったって気が全くしないんだけど」
トウ・ゾクはいささか無遠慮に言った。
誰も、否定はしなかった。
きっかり三分後、絶対神サク・シャに招かれたユウ・シャ達は茶をすすりながら一斉に疑問を口にした。
「貴方は本当に絶対神サク・シャなの……ですか?」
「神なのに、髪の毛は黒なのですか?」
「ひょろっこいけど、強いの?」
「その鼻の上に乗っけてる装飾品は何?」
「特に魔力とか感じぬのじゃが……おぬし、本当に神か?」
最早本来の目的を忘れたユウ・シャ達の疑問に絶対神サク・シャであろう男は頷きながら言った。
「君達の目的は知っている。その解決策も。今からそれを、証明しよう」
男は立ち上がり、何もない空間から不思議な杖を取り出した。
その杖に、ソウ・リョはたしかな神性を感じた。
「これが神の杖、スタッフ・ロールだ」
神の杖を持つ男、すなわち絶対神サク・シャを前に、改めてユウ・シャ達は居住まいを正した。
ユウ・シャはこう考えた。
俺に分からぬほどの、感覚が麻痺するほどの神性を持っているから逆に気付かなかったのだろう、と。
それは正解でもあり、間違いでもあった。
絶対神サク・シャは静かに杖を振るった。
それと同時にユウ・シャの視界は暗転した。
ユウ・シャはそこで見た。
世界の創生を。
大魔王の下に魔王がいたように、絶対神の下にもまた神がいたのだと。
それらの神々がユウ・シャ達人間を作り、自分達の存在が世界の負担へとならぬよう魔王達を作ったのだと。
自分は絶対神の血を、王家に伝わる伝説の通りに継いでいたのだと。
そして最大の真実。
己は、女だったのだ。
神々は時を経るに従い減っていった。
それゆえ、魔王は神々の作りし人の手で倒されていった。
この世界はすでに、神々の世界ではなく人の世界になっていたからだ。
そして残る神は絶対神サク・シャのみとなり、大魔王と魔王が残った。
最後の魔王を、ユウ・シャ達に倒させ、世界は救われた。
しかし──サク・シャもいずれはこの世界を去らねばならない。
そこで新たな神を作る事にした。
それがユウ・シャ達なのであった。
ユウ・シャ達はサク・シャのために生まれたのだ。
「よーし、こんぐらいでいいかな」
絶対神サク・シャはスタッフ・ロールから手を離した。
このスタッフ・ロールはただこれまでのストーリーのダイジェストを見せるだけでなく、ストーリーの改変も出来る。
絶対神サク・シャに──作者のみに許された特権だ。
「これでようやく、俺好みのハーレムが出来た」
四人のショタに、一人の男装美少女。
こういうのが自由に出来るのが、作者の特権だ。
これぐらい無いとやってられないって。ねぇ?
君もそう思うでしょ?
「そうか、そうだったのか……俺は、私は……」
うん、書き換えた結果はちゃんと反映されたようだ。
今までは紅顔の美少年、って設定だったけど、今は男装の美少女だからね。
けど、これで丁度良くなったんじゃないかな?
見た目美少女な男の子と、見た目美男子な女の子。
うん、十分に釣り合ってるな。
まぁ、どっちも自分のものにしちゃうんだけどね。
「思い出したかい? ああ、一人称は俺のままでいいよ」
まだ自分の体の変化に、ついていけてないみたいだね。
これまで男として過ごしてきたから仕方がないけどさ。
他の子も、そろそろ意識がはっきりしてきたかな。
「俺は……俺は……」
ん? これまでの自分と今の自分で葛藤してるのかな?
まぁ、精神は体に釣られると言うし、すぐに落ち着くでしょ。
エンディングが三つに分岐します。
エンディング1はサク・シャによるMCハーレム
エンディング2はユウ・シャによる逆ハーレム
エンディング3は……作成途中ではなく、こういう終わり方です
どれも短く、一瞬で終わります。