別世界 第1話 『ストーリー・テラー』
完全オリジナル新小説、『別世界』です
────────私は...あなたさえいれば...。
─────僕も...!喜んで!
────────私は目覚め。そして蘇る。巡る。
───────────────めでたし。
???『いやぁ、全然めでたくないですよね。
こんなクソみたいな終わり方してるくせに』
俺、雨津澪音「あまつ れおん」は本を閉じた。
昔、友人から借りた話題の恋愛小説だったのだが
俺は少しも惹かれなかった。
なんだよ「─喜んで!。」って......ダサいですよね。
今すぐにでも友人に本を返したいところだが、
その本人はもう居ないんだよなぁ...(´;ω;`)
昔、俺にこの本を貸した一番の友人である
逆暗 来未 「かくらいくるみ」
そいつは昔、謎の失踪事件に巻き込まれた。
生死も不明であり、警察もその事件を未解決事件
として処理し、捜査が止まっている。
とまぁ俺は誰に説明してんだか......てか眠。
数時間本を読み続けていた俺は睡魔に襲われる。
とりあえず寝るとしよう。おやすみなさい。
目を閉じ、視界は真っ暗になる。
するとどこからか声がする。
???『いってらっしゃい。』
誰の声...?幻聴か...?とりあえず無視しよう。
澪音『うぅ......』
目を覚ます。すると、そこには緑が広がっていた。
澪音『......?』
俺部屋で寝てたよな...?なんで俺、森の中に...
自然の音のみ聞こえる "その場所..." ここは...?
そんな謎にくれていたその時、なにかがこっちへ
向かってくる。
「キエエェェェェェェェェ!!!!」
澪音『うわ!キメェェェェェェェェェェ!!!』
俺は、奇声を上げるきめぇ生物に突進される。
澪音『やべ...死んだわ』
なんて思ってた次の瞬間、誰かが俺に言葉を放つ。
???『何してるの!?伏せて!』
その女は、俺が目で追えないほど素早く、
剣の華麗な斬撃を魔物に浴びせて一瞬で撃破した。
???『見ない顔ね...君...大丈夫?』
生きてる......ってかなんでこいつ剣持ってんだ?
僕は、咄嗟に言葉を発する。
澪音『誰だ?お前...』
??? 『初対面でお前は失礼でしょ!』
女の正論をもろに受ける。でもまぁ言ってることは分からんでもない。先にこっちが名乗るとしよう。
澪音『僕は雨津澪音だ。よろしくな!』
??? 『変わった名前...まぁ良い名ね!アマツ!』
澪音『なんで苗字呼びなんだよ...』
??? 『え?普通苗字って下の名前でしょ?』
澪音『何言ってんだ?こいつ...』
??? 『まぁいいわ!私はルミカ!よろしく!』
澪音『ルミカ...?』
その瞬間、俺はある違和感に気づいた。
日本の名前のルールと少し違うようだ。
澪音 『ここは...日本じゃないのか?』
ルミカ『なによそれ、ここは " ワンダラダー " よ』
澪音 『は?...ワンダラダーって地球のどこだよ』
ルミカ『.........ごめん......チキュウってなに?』
俺はことの重大さにようやく気づいた。
ここは...僕の住んでる日本ではないと......
そして...ここは俺の知ってる世界ではないのだと。
脳をフル回転させて考えていると、ルミカが言う。
ルミカ『ところでアマツ...血......大丈夫?』
澪音 『???( ・ᯅ・ )』
ルミカ『お腹の所さっきの魔物に噛まれてたよ?』
澪音 『おいおい待て待て嘘だろ!?』
アドレナリンドバドバで痛みに全然気が付かなかったが、俺はさっき魔物に噛まれていたらしい。
澪音 『やば...さっきはありがとうな.........バタッ』
俺は意識が保てなくなり、その場で倒れた。
ルミカ『アマツゥゥーーーーーー!!!!!』
???『ザザザ......□□⬛︎.........⬛︎⬛︎□□□⬛︎?......』
倒れて気を失った俺の脳内に雑音が鳴り響く。
うるさい。黙ってくれ。本当に。
──澪音の脳内で再生される "いつか" の記憶──
??? 『澪音...?』
誰だ...?
???『澪音なんか大っ嫌い!』
頼むから会話をしてくれ...なぜ俺を嫌いになる?
??? 『澪⬛︎...君がい□な⬛︎ても...時を超...に...行...』
毎回毎回うるさいんだよ!お前は誰なんだよ!
自分でもよく分からない "誰かの記憶" 。
『別世界 第1話 ストーリー・テラー』完。
能力鑑定の時間ね...
あなた...転生者なの!?
新しい...名前?
次回 第2話 『ルミカ・ダークネス』




