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仕事に行こう

今日も俺は弁当を持って仕事に行く。弁当といっても、パンに野菜や穀物を挟んだだけだが。

帳簿をつけたり、荷物の受け取りをしたり、仕事は割りと忙しいが、忙しい方が働いている実感がわいて楽しい。


「アンリ、ちょっといいか?」


若旦那の声がして振り向く。振り向いた瞬間、若旦那と目があって、若旦那がドキッとしたような表情になり、目をそらしてくる。

何か用なんだろうか。俺はもう一度「ハイ?」っと返事をして若旦那を見つめた。


「いや、なんでもない」


そう言うと、若旦那は再び仕事を始めていた。


昼休み、同じ通りの別の商店で働くスザンナに誘われて、近くの川辺で弁当を食べようと話になった。


「スザンナ、お待たせ」


「アンリ~走らなくていいよ!」


スザンナは笑いながら言う。スザンナは目鼻立ちのはっきりした背の高い美人だ。


俺は俺という人格を思い出したか取り戻したかしてから、ずう~と、スザンナにトキメキっぱなしだ。女の体を利用し、スザンナに抱きついて見たり、手を引いてみたりした。でも、スザンナは俺を女友達としてしか見てない。俺の体が男だったらどんなに良かったろう。悔しい。


「アンリ、今度の休みにケンに花祭りに誘われたの。アンリも一緒に行かない?ケンの友達も一緒に行くんだって。アンリ、どう?」


ケンはアンリにチョッカイを、かけている奴だ。結構ハンサムだけど、スザンナは前の彼氏に浮気されたとかのショックを引きずっていて、ケンの告白を断っている。

ざまあみろ、ケン。スザンナはずっと俺のそばにいるんだよ!べーだ!

将来はスザンナと2人、女同士で暮らすのもいいかもしれない。


「ねえ、アンリ、聞いてる?」


「あっ!ごめんごめん!花祭りね。スザンナは行きたいの?一緒に行くとケンに勘違いされて、また告白されるよ?」


「うん、でも色々考えて、友達としてからならいいかなと思って。花祭りも2人きりで会うわけでなし」


「いやいや、ケンのスザンナを見る目は尋常じゃないし、すきあらば付け入って付き合いたいと思ってるよ!友達は無理だって」


俺もケンと同じだから分かる。スザンナ、思い直しておくれ!


「うーん、そうかな」


「花祭りなら、私と行こ!ケンにもアンリと先に約束してるって言ってよ!私の方がスザンナの事、好きなんだから!」


俺は、スザンナに抱きついてお願いした。スザンナ、好き!ずっとこうしてたい!


「そう?アンリがそう言うなら」


スザンナの派手な見た目な美人なのに、少しおっとりしてて、押しに弱いとこも好き!

俺が絶対にスザンナを守る!



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