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占い

占いの店は、何人かの占い師がそれぞれのブースに待機していて、受付を済ませてから、指名した占い師の部屋に入っていくスタイルだった。私が選んだ占い師は、中年の小柄な女性だった。


「でね、人間って何回も生まれ変わるんだけど、あなたの場合は、あなたの魂が好きすぎて、いっつも近くで何とか縁をもって生まれたいって言って近くに生まれてくる魂が…そうねえ…3つは必ずいるかも」


占い師は、紐の先に石がついたような物を指先で揺らしながらそう言った。


「いつもです?」

「うーん、私が見える限りの過去生には、大体いるわねえ」

「家族とかです?」

「うーん、家族ほど近くはなさそうだけど、同僚だったり、ご近所さんだったり。今世はどんな出会いかまでは、私の力じゃ見えないけど、もう出会ってる感じするわねえ」


誰だろ?ロクさんやスザンナなのかしら?そうなら嬉しい。


「私の過去生って男です?」

「どちらもあるけどね、いま見えた過去生あるから言うわね。いつの時代かわかんないんだけどね、前の文明かもしれないし、宇宙人かもしれないけどね、男性の姿でね軍服じゃないけど、紺色の上下の服来て、大きな鞄持って仕事してる。この人、抑圧されてて自分をだせなかったみたいね。それが心残りだったみたい」


そして、ロクさんとの結婚を見てもらう。


「あー…彼がそうなのね…、そうね…。今は遠距離だっけ?そうね…結婚したらいっつも2人くっついている姿が見えるわね。彼があなたから離れない感じがする。普通の人なら重たいって逃げだすかもだけど…あなたにはいいんじゃないかしら…」


何だか占い師さんは言いにくそうに言っていたけど、新婚だし、そんなものかなと思って聞いていた。


「結婚したら、向こうで仕事とかしたいと思ってるんですけど、いい仕事見つかりそうですか?」

「仕事はありそうだけど、彼とよく話し合った方がいいわね。彼はあなたに働いて欲しくないみたいよ。ずっと家にいて欲しいみたい。あなたの事を心配してる感じがするから」


そっか、言葉も違う慣れない国に行って、仕事とか始めたら、ロクさんを心配させるかもね。それにロクさんの仕事の忙しさもよく知らないし、手紙だけじゃわからないもんね。


「子どもは出来そうですか?」

「そうねえ、見てみるわね。子ども…子ども…。出来るけど…気を付けないと毎年出産とかになるかも。子沢山が好きならそれでもいいけど、多すぎても大変よ。子どもの数に関しては、あなたが主導権を握ったほうがいわね。あと、あなたを取り合って彼が子どもとケンカするのが見える。ケンカって言ってもね、ふふ、かわいいケンカだけどね」


占い師はおかしそうに笑っていた。そして、


「彼は、あなたが、お婆ちゃんになっても愛して求めてくれそうね。あなたの体も心も求めて愛してくれるわよ。彼にはずっと、あなたの事が絶世の美女に見えてるし。天女様くらいに思ってるかも。あなたの見た目が男だろうが、おじさんだろうが、お婆ちゃんだろうが、それは同じ。あなたをずっと離さないわよ」

「私が絶世の美女?天女?彼は何かの呪いにかかってるんでしょうか?」

「ふふ、呪いじゃないわよ。あなたの魂自体が好きなのよ。あら、砂時計が終わったからここまでね」


私はお礼を言い、部屋から出た。ちょうど、向こうの部屋からスザンナも出てくのが見えた。


「アンリ、どうだった?出て話しましょ」


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