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【第3部】勇者参上!!~究極奥義で異次元移動まで出来るようになった俺は色んな勢力から狙われる!!~  作者: Bonzaebon
第4章 はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【沈黙の魔王と白い巨塔】 第2幕 K'(ケー・ダッシュ)
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第452話 七支剣《セブン・ソード》


「多分、水槽とかの破片が荒ぶってるんでヤンしょ?」



 あちこちを飛び回る影。その正体は水槽とかの破片かもしれないでヤンス。ダンチョーが棍棒を振り下ろした衝撃で割れちゃったヤツ! 謎のシルエットは心なしか尖っているし、細長かったり、小振りだったりでマチマチでヤンしゅ! でもガラスだったら透ける? そんな細かいことは考えない方がいいでヤンスよ。



「シンゲツ、お前がどれほど強くなったか見せてもらおうか?」


「来いよ、サミダレ!」



 ダンチョーをシンゲツって呼んだのは何? それがダンチョーの本名? ダンチョーも影を別の名前で呼んでるってことはお互いの本名だからでヤンスな? なんか犬の魔王って襲名制らしいでヤンスからそういうことなんでヤンしょ。



「ゆけ、ファング・ピース達よ!」



 影の人が叫んだら、浮かんでる破片が規則正しく整列して四方八方に再び拡散したでヤンス! その数は6本! あれ? てことはあっしの予想は大外れ? 6本プラス手元の一本で合計7本! セブンの剣! セブン・ソードでヤンした! 壊れたように見せかけて分離したんでヤンスね!



(ヒュン、ヒュン、ヒュン!)



 分離した剣がダンチョーを攻撃し始めたでヤンス! 鍔迫り合ってた影の本体から離れて回避に専念してるでヤンしゅ! これってよく考えたらロッヒェン君の追従剣(オービタル・ブレイド)と同じ方式でヤンスな! アレのすごい数の多い版でヤンス。でも数が多いと操るのが大変になりそうでヤンスのに普通に操ってるでヤンス! やっぱ元魔王は強いんでヤンスな!



「まだ余裕があるようだな? ならば、もっとスピードを上げるまでだ!」


(ヒュン、ヒュン、ヒュン!!!)



 スピード上げる宣言をしたら更に風切りの音が凄くなったでヤンしゅ! ダンチョーは避けるだけでは無理になったためか、棍棒で剣を叩き落とす動作もし始めたようでヤンス。というかあんな大きな棍棒で細かい動きができるなんて信じられないでヤンスよ! 普通の棒切れ振り回す感覚で使っているように見えるでヤンス!



「そんな大雑把な棍棒でよく攻撃を捌けるものだ! 細かい動きなど出来そうにないように見えるのだがな?」


「いつも使い馴れてるなら、手足みたいに動かせるもんだ。アンタのファングだって同じようなもんでしょ?」


「違うなぁ。こっちは手足以上に数があるんだよなぁ! しかも、手元には本体も残っている!」


(ガギャアッ!!!!)



 飛ばした剣だけじゃなくて、本体まで攻撃を仕掛けにきたでヤンしゅ! これは絶体絶命! さすがにこんな攻撃の嵐が凌げるハズがないでヤンス。ダンチョーも後ろに下がりながら防いだり避けたりで大忙しになってるでヤンス! その激しさのせいで回りの水槽が次々と破壊されていってるでヤンしゅう!



「どうした? 防戦一方じゃないか? 攻撃出来ないのならお前の敗けは確定してしまうだろう!」


「うるさいな。ほっといてくれよ。こっちはこっちで戦術プランがあるんだからさ。」


「どうせ負け戦、どう逃げるかの算段でもしてるんだろう!!」



 影の人は一度に多方向から攻撃を仕掛けようとしてるでヤンス! 飛んでる剣を回りを取り囲むように待機させて、本人も正面から思い切り叩き斬ろうと飛びかかったでヤンス! 7本の剣全部が襲いかかってくるでヤンしゅう!



形態変化(フォームチェンジ)!!」


(バガシャアアッッッ!!!!!)


「ぐわぁっ!?」



 ダンチョーが大っきくなったっ! 体格がオオカミみたいに大きくなってちょっと怖い感じになったでヤンス! 大っきくなったついでに盛大に棍棒を旋回フルスイングして全部まとめて吹き飛ばしてしまったでヤンス!


 こ、こ、これが噂の”るるぶ・レシピ”(※おそらくルプス・レクス)形態でヤンスね! 出家隊(※処刑隊)のブレンディー(※ブレンダン)さんを追い払った時に使ったとか言う究極戦闘形態でヤンスな! あっしは気を失ってたから見損ねた幻が今、ここに!



「くく……やってくれたな、シンゲツよ! お前がそれを使いこなすとはな! アッセムには使いこなせなかったそれを。」


「アイツは運がなかったのさ。運悪く強敵と当たったから使いこなす前に死んだんだ。で、オレが引き継ぐことになった!」



 ダンチョーの変身ついでのパワー解放したのに影の人は普通に起き上がってきたでヤンス。でも浮いてた6本の剣は地面に落ちたままでヤンスな! それだけでもビックリなのに、アッセムとかいう謎の名前が出てきたでヤンス! 誰? 新入りのあっしは話に付いて行けないでヤンスよ!



「アッセムって誰でヤンスか?」


「実は……シンゲツが正式にタンブルを引き継ぐ前にもう一人の魔王候補がいたのさ。運悪く天翼騎士(セラフ・ナイト)に出くわして死んじまったんだよ。ホントの二代目は覚醒する前に早世しちまったのさ。」



 まさかの真実が発覚! 中継ぎの人がいたんでヤンスね。勇者でもそういう人がいたのは知ってるでヤンスけど、犬の魔王の世代交代の時の不幸で短命な代もあったんでヤンスな。ここまで来ると勇者と魔王ってどれほどの違いがあるんでヤンスかね? 

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