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【第3部】勇者参上!!~究極奥義で異次元移動まで出来るようになった俺は色んな勢力から狙われる!!~  作者: Bonzaebon
第4章 はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【沈黙の魔王と白い巨塔】 第2幕 K'(ケー・ダッシュ)
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第401話 通じるのか? 流派梁山泊?


「これが東洋武術の威力というヤツか!」


「まだまだこんな所で終わらないアルよ。これで驚いてたら、きっと大怪我することになるアルね。」



 リンシャンの攻撃はパンチの風圧で威力が殺されちゃったけど、一応利きはした! 体がゴーレムみたいに鉄で出来てるとか思ってたのに普通に血ィ出てるんだもん! なんかあの人、物理は利かないとか思ってたから意外だった!


 ていうか普通に剣でダメージ与えたの初じゃない? ロッヒー君ですら剣を燃やして火傷させる位しか出来なかったのを見るとね? 別にロッヒー君が弱く見えるとかじゃないけど。



「流派梁山泊の強さ見せてあげるアルね!」



 リンシャンは素早く駆け出し、目にも止まらぬ早さでケンオウへ攻撃を仕掛けていく! 突き、斬り、色んな種類の剣撃を繰り出して攻めるけど、ケンオウはそんな攻撃を小さい無数の羽虫を避けるかの様に器用に足の動きだけで躱している! アレだ! さっきも使ってた拳闘のフットワークだ! アレがある限り全部躱されてしまうような気がする!



「お見事! その足の体捌きは巧みな物あるね!」


「幾千の戦士達と戦いその身に受けてきた傷の数が多ければ多いほど、数々の攻撃に対処が出来る様になるのだ。次こそは同じ攻撃を食らうまいと体が自然と反応する様になる! 強敵との戦いを経ればその分だけ強くなっていく!」



 一回受けたらその攻撃は二度と食らわない? 体に痛みごと記憶させて、いつでも反応できるようにしてあるってこと? なんか以外と泥臭い経緯で習得してたんだ? てっきり筋肉バッキバキに鍛えて耐えたり、必死にフットワークの練習してたのかと思ったら、そうでもなかった。


 でも普通はそこまでなるまでに死んじゃったり引退したりで戦えなくなるんだろうな。やっぱ頑丈でデカいガタイは正義ってことか!



「不死鳥の人も分身してたアルから、私も使っても問題ないアルな?」


「何? 分身だと? お前も魔術を使えるというのか?」


「術は術でもこっちは武術で再現してるアルよ! ……五覇奥義……離伯月影!!」


「おおっ!? 分身した!? しかもこちらは4人に分身している!!」



 リンシャンは謎の奥義で分身した! しかも分裂した人数が多い! こんなの反則じゃん! いや、でも強いからじゃないよ? かわいいからだよ? コレだったら聖歌隊のユニット一人で成立しちゃう!リンシャンみたいなかわいい子が4人にまで増えちゃったら反則的にかわいいに決まってるじゃない? どこから手を出そうか、両手に花、八方美人で手持ち無沙汰になっちゃうよ! 



「多重分身とはやってくれる! だからといって俺が簡単に倒れるなんて思うなよ?」


「簡単に倒れそうにないから、早いうちに本気を出してみたアルよ!」



 合計4人のリンシャンがケンオウに襲いかかっている! こうなれば避ける隙間なんて全然ないはずなのに、ケンオウは全部避けている! 流石に攻撃を払う行動も取っちゃってるけど、なんかもう軟体動物みたいな動きをしてまで躱してしまっている! 上半身が水平になるまで下げてるのに、バランス崩れて倒れたりしてない! どんな体幹してるの? 人間の出来る動きじゃないよ、アレ!



「これでも耐えきるアルか! だったらこれはどう?」


「何!? 剣が二つに分離しただと!?」



 出た! 伝家の宝刀、剣の分離ギミック! ただでさえかっこいい剣なのにあんな便利機能まで備えている! 私も欲しい武器の一つに挙げられる! どこで売ってるか聞いてみたら非売品の特注品らしい……。


 でも、なんかスゴい昔の人情家な英雄の人が愛用してた剣のレプリカらしいから、本物を探してみたら手に入るかもって言ってたな? どこのダンジョンにそんな伝説の武器が落ちているんだろう? いつかは手に入れたい!



「分身技に二刀流へのスイッチング! どこから何が飛び出すかわかった物ではないな!!」


「あなたの強さも異常アル! 双剣術奥義、千羽鳥舞が通じない相手は始めてアルよ!」



 分身していただけでも攻撃の雨あられなのに二刀流で更にわけわから雨……じゃなくて訳わからなくなってても、攻撃が当たんない! ケンオウもあれから更に飛び退きとかも解禁しちゃっているけど、リンシャンの動きの激しさが全部無駄にされるくらい、回避が凄くなっている! ここまで来るとどうすれば倒せるのかわからなくなってきた!



「こうなれば、あの技を使うしかないアルな!」


「さあ、来い! お前の全力を見せてみろ!」



 リンシャンは一旦、ケンオウの側から飛び退き分身も引っ込めて新たな技の構えに入った! アレは究極奥義のナンチャラはちじんとか言う技に違いない! リンシャンにあの技を使わせるまで追い込むとはさすがはケンオウ! しかもあの人、ここまで一回も攻撃してないよ? どんだけ力を温存してるの?



「剣覇奥義、光舞八刃!!」



 とうとうあの技が出た! しかも今回は二刀流状態で出したからどうなるかわかんない! 一本の時でも十分強かったのに、この状態なら二倍、いや三倍、十倍以上の威力は当たり前に出るかもしれない! だからケンオウだって真っ二つのみじん切りにされちゃう位は強いはず……?


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