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【第3部】勇者参上!!~究極奥義で異次元移動まで出来るようになった俺は色んな勢力から狙われる!!~  作者: Bonzaebon
第4章 はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【沈黙の魔王と白い巨塔】 第2幕 K'(ケー・ダッシュ)
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第400話 俺のやる気スイッチはお前が押したのだよ…?


「冗談を言うなよ。俺と戦えば痛い目を見ることになるぞ?」


「ここにいる以上はそういうのは避けられない事アルね。そんな事を心配していてもしょうがないアル。」



 そういうのは避けられない! くーっ! カッコいいこと言うじゃない! あんな小さい体でよく言うよ! 背丈が倍もある、同じ人間かどうかも定かじゃない(?)大男と一戦交えようってのか? シブイ、シブイねぇ~、お姉ちゃん! そこにシビれる、憧れるぅ~!



「ただ痛い目を見るだけでは済まないかもしれないぜ? そっちに大量に転がってるタマネギの残骸みたいに、弾け飛んだり、体の一部がなくなったりするかもしれないぞ? 止めるなら今のうちだ。」


無問題(モウマンタイ)。あなたはそういうことは忖度する人アルね。不死鳥の人がそうなってないのが証拠アル。」



 ああ! 確かに! 筋肉タマネギ軍団はヒドイミンチ状態になってるけど、ロッヒー君は気を失った程度で済んでいる! 最初は彼みたいなイケメンが悲惨な姿になってしまうのかとヒヤヒヤしたけど、そうならずに済んだ。それは何故? それは間違いなく忖度があったからだ! ケンオウが炎上回避するためにそうしただけかもしんないけど!



「ソイツはあの雑兵共と強さの比較にはならないからだ。同じ目に遭わなかったのは、そうならないだけの実力があったからなんだぜ。」


「そうかもしれないアル。でも私の目にはあなたが少し手加減をしていたように見えたアルよ。」


「手加減? バカ言っちゃいけないぜ? 俺は宿敵の面影があったからこそ、その対応策火消しの間欠泉サーマス・アクアティカスを使ったんだ。いや、使わされたと言うべきか? 俺の体が覚えていた通りに反応させるに至ったのだ。その小僧はアイツの子孫ではなかったとしても、紛れもない後継者にふさわしい実力を供えていただけの事。」



 あれって、思わず使っちゃったってこと? なんか物凄い技だったし、完璧に避けた上であんな威力の技を出してたんだから、思わずとか条件反射で使ったレベルに見えなかった。


 それかあまりにもタイミングとか研究に研究を重ねて、特訓してたからスイッチが入ったら思わず出ちゃったってレベルになってたのかも? 「俺のやる気スイッチはお前が押したのだよ」とか言っちゃいそうじゃない、この人?



「あなたは見かけに依らずいい人に違いないアル。だから私も武人としての血が騒いできたから挑戦したくなったアルよ。」


「武人? かわいいこと言うじゃないか? どこの馬の骨ともしれない上にお前みたいな娘を、この拳王様がウッカリ殺したとあっちゃあ、名誉に傷が付くと言うもんだ。」



 おお! リンシャンの武人スイッチがONになった模様! あの空間の中では片鱗しか見れなかった技の数々が今ここで見れるかもしれない! ナンチャラの壁(※秩序の壁の事)の人たちじゃ噛ませもイイトコだったからね! リンシャンの本気を見てみたい! 



「私の流派のことは知らないアルね? でも、ウワサの勇者と同じ流派と知ったらどうするアルか?」


「何? 勇者と同じ流派だと? 東洋の武術を使うとは聞いているが……?」



 勇者と同じ流派っていう要素を使って見事に釣った! でもな? 私のイメージとしては悪い方向にしか感じないんだが? だって、”必殺・カッコ悪い!”とか”秘技・めっちゃダサい!”、挙げ句の果てには”究極奥義・センスの欠片もない!?”とかを使うイメージしかないじゃん?


 なんか動く度にボロがボロボロとこぼれだし、漏れ出してた様な記憶しかない! ぶっちゃけ、あのアホ勇者は風評被害にしかなってないのではと私は考えます!



「嬢ちゃんが例の謎の秘剣とやらを使うとでも? それが本当だとすれば、味見くらいはしてやらなくもない。」


「お試しで一口味見でもしてみればいいアルよ。試してみたら、大盛りで頼みたくなること請け合いネ。」



 味見かぁ? ちょっとでも見たらわかるとは思う。でも、なんだろう? そういう表現を使うとちょっと危ない話に聞こえてくるような? 下手したらねぇ? 途中で話だけ聞いてたら勘違いされて通報案件ですよ?


 漏れなくケンオウさんが未遂で逮捕されかねませんよ? ていうかその前に私がリンシャンのしてからになりますけどね! いや、毒味っていうのは必要だと思いますよ? ケンオウさんに毒が盛られてたとしたらどうするんですか、とね!



「早速、お一ついかがですか、アル!」



 リンシャンは剣を素早く振って衝撃波を撃ち出した! あのラクショー派(※正確には落鳳波です。)とか言う技に違いない! 遠くから適当に撃っても、ラクショーに敵を倒せるところからこの技の名前が付いた!(大嘘)昔見た、ミンメー書房の「世界のビックリ技大全」って本に書いてあったから間違いない!(※そんな書籍は存在しません。書籍と出版社は架空の設定です。あくまでフィクションです。)



「そんな技、俺にとってはそよ風も同然だぜ!」



 リンシャンの技に対して、ケンオウは渾身のストレートを放った! こっちも物凄い風圧で、タマネギ軍団をおミンチにした時くらいの勢いだった! そんな勢いなもんだから、衝撃波は何ごともなかったかのようにかき消されてしまった!



「落鳳波が拳圧だけで相殺されたアル!」


「だから言ったろ? こんなそよ風では……ムッ、これは!?」



 リンシャンの技は消された。でもケンオウには異変が? ケンオウは驚いた様子で拳を見ていた。なんと……拳には真一文字に切り傷が入っていた! 血が出てる! 相殺しきれてなかったんだ! ダメージを確実に与えていたのだ! これならリンシャンが倒してしまうかもしれない!

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