第377話 とりあえず、イッてキュウッ!!??
「あの~? あっしはヘイゼルちゃんに一切セクハラを働いていないんでヤンスけど、それでも処刑されるオツモリでしゅか?」
「したとかしてないとかは関係ありませんの。今回の件はあなたのおじさまに代わって処刑されていただく趣旨ですので、一切問題はありませんの。」
「そこに問題が大有りなんでヤンしゅけど!」
ダメでヤンス。ホントに処刑は免れないようでヤンス! どんなに無実であると主張しても、ヘイゼルちゃんの頭の中にはおじさんのキモいイメージが消えない限りはあっしは処刑されるんでヤンしゅ! あっしを見ただけで条件反射であの悲劇が思い起こされる限りはどうしようもないでヤンしゅう!
「往生際がよろしくなくてよ! おとなしく処刑される事を受け入れてくださいまし!」
「そんなの無理っしゅう! なんか理屈がおかしいでヤンしゅう!」
処刑は免れない? セクハラしてないのに? じゃあ、いつやるの? ……今でヤンしょ? そうだ! 逆転の発想! あっしは天才でヤンス! やってないことをツメられるんなら今存分にやっっちゃえばいいんでヤンしゅう! YOU、やっちゃいなよ? ここであきらめたら、セクハラも終了だよ? 嫌いな処刑で語るより、好きなセクハラで語れよ!(ドン!!!)
(ぴとっ! ムニュリ!!)
「はっ!? な、何を……!?」
「先制セクハラ! やってないなら今やっちゃえばいいんでやんしゅう! その立派なお胸をさわらないで死ぬのは、据え膳食わぬはブシの恥! というわけで人生最後のセクハラをやっちゃいまあしゅうっ!!!」
「どういうわけですのぉ!」
むっふぉう! まるで焼き立てパンの如く、いや、干したてのオフトンの如く、違う、刈りたての羊の毛、なんかそれも違う気がするでヤンしゅ! あーっ、もうとにかく柔らかふっかふかでヤンしゅう!
さすが、エルしゃんの従妹! お胸のボリュームが半端ないでヤンス! きっとアニキも毎日毎日こんなイイモノを触りまくって、モミモニしまくってるに違いないんでヤンしゅう! なんとも裏山芥子加覧! こんな、こんなだったら、あっしはもう……、
「エッチなのはダメぇぇっ!!!!!!」
(ドボオッ!!!!)
「えぐ、みしゅらんっ!!!???」
なんか顔面に固いものが叩きつけられたでヤンス! その勢いでヘイゼルちゃんから引き剥がされ、壁にGEKITOTUさせられる羽目になったんでヤンしゅう! 痛い! 顔とか腕とか背中とか足に至るまで全身からGEKITUUが走りまくりで、疾走してるほどでヤンしゅ!
「わ、わひ!? いったい何が!?」
声からしてナントナク嫌な予感はしてたんでヤンスけど、あっしをほうむらんしたのはキョウナちゃんでヤンした! あの魔法の杖で思いっきりジャストミートされてしまったんでヤンスね。見られてたとは思ってなかったんでヤンス! 他の人たちの援護に回ってると思い込んでたから、ちょっと調子に乗りすぎたから油断してしまったんでヤンス!
「タニシ君のお馬鹿~っ!! かわいい女の子になんてことしてるの! エッチなのは犯罪なんだよ! 死刑なんだよ? 市中引き回しの上、打ち首獄門に処されるんだからね!」
「ち、乳首? お乳首極楽の刑? なんなら大歓迎でヤンしゅう!」
「いやーっ!! エッチなのはダメって言ってるでしょー!!」
(ガスッ!!!)
「げめぽっ!!!???」
再び顔面にジャストミートっ! あっしの顔面を叩きつけた拍子に後ろにある壁に後頭部を強打される結果になってしまったでヤンス! 2HITコンボ! 続けざまの攻撃にあっしははやくもグロッキー状態、視界の回りをひよこちゃんがピヨピヨ言って回ってるでヤンス!
「た、助けて頂いて光栄ですわ、タヌキの方……。」
「あっ、そういえば名前言ってなかったね? 私はキョウナ。魔法使い見習いなの!」
「私はヘイゼルですの。でも、あなた、敵である私を助けてしまっていいんですの?」
「エッチなチカンは女の子共通の絶対悪だからいいんだよ! 気にしてたらダメ!」
敵味方とか以前にあっしは絶対悪の存在にしらないうちにクラスチェンジしてしまってたでヤンス! セクハラはそんな罪深い行動なんでヤンしゅか? じゃあ、あっしも暗黒魔族の仲間入り? いやいや、そもそもクロガネ団に入った時点で魔王の一派になったも同然なんでヤンス。ということはみんなあっしと同じチカンということなのでは……?
「じゃあ、絶対悪認定されたんなら遠慮はいらないでヤンス!」
(さわっ!!)
「きゃー!? どこさわってるの!!」
もうね、いっそのことやっちゃうしかないんでヤンしゅよ? 前々から触ってみたかったキョウナちゃんのプリチーなお尻尾をここぞとばかりにお触ってやったでヤンしゅう! おおう! いいカンジ? このまま触ってたら、股間がモッコし……、
「天誅~っ、ですわ!!!!」
(ゴギャンッ!!!!!!)
「エツィゴヤッ!!!!!?????」
今度はヘイゼルちゃんのゴッツイ鉄の腕があっしの顔面にどストライク!したでヤンス! こんなクリーンヒットを繰り返してたら、あっしのお鼻がなくなっちゃうでヤンしゅ! なくなるって言うか、あっしの意識もなくなって……キュウッ!