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【第3部】勇者参上!!~究極奥義で異次元移動まで出来るようになった俺は色んな勢力から狙われる!!~  作者: Bonzaebon
第4章 はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【沈黙の魔王と白い巨塔】 第1幕 異界塔士Ro・Ar
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第321話 名刀をヌクとかヌカないとか……。


「ちょっと待った〜! そんなのオレに目茶苦茶不利じゃないか! 一つも女の子に興味持たれたことないんですけど!!」



 そうでヤンス! ティンロン君があっしの心を大便…じゃなくて代弁してくれてるでヤンス! ホントに興味持たれたことないし、この学園空間に来てからはゴミみたいな扱いを受けてたでヤンスよ! しかーも、あっしらには不名誉な称号”非モテ王”ツートップが着いてしまってたでやんしゅう! 恋愛格差はんたーい、でヤンス!



「非モテ、のう。それはそなたの身から出た錆ではないか。」


「錆びてないわい! それどころか毎日丹精込めて磨いて研いでるから研ぎ澄まされてるぞぅ!!」


「ほう、研いでいると申すか? 妾にはその痛々しさしか研ぎ澄ましているようにしか見えんがのう。」


「な、なにおーーーっ!!!」



 さ、サビぃ! ワッ、サビぃな事実にあっしもショックでヤンス! 確かにあちこち磨いてたつもりでも見えないところが錆びてるんでヤンスな。勉強頑張ったり、拷問まがいの筋トレしたりしてたのにダメなんでヤンス。今までの苦労が無駄だったと?



「プッ! 言われてやんの! 所詮、〇〇カスよね。」


「ああああ!!??」


「ワタシ、なんか見ていて悲しくなってきたアルよ。」


「身内が個性的だと大変だねぇ。」



 あっしも見ていて涙が止まらないでヤンしゅ! ただでさえサヨ姐さんの指摘でダメージ受けてるのにミャーコちゃんから笑われる! あっしは心にダメージを受けすぎて苦しくなってきたでヤンス。この後、本番に入ったら間違いなくオーバーキルされてしまうでヤンス。



「あっしは毎日、体のごく一部だけ丹念に磨いてるでヤンスよ!」


「何であるかは言及せぬが、そなたのは一生使われずじまいで生涯を閉じるのであろうな。」


「ワギャバボーーーーン!!!!????」


「うわぁ、ナニであるかは言えなくても、とにかく最低なのはわかる! 所詮、犬畜生!」



 あっしの伝家の宝刀、名刀の手入れ話が却下されたでヤンス! 一生使わないんじゃなくて、毎日の素振りと言うか、イメージトレーニングというか実戦を想定しているのは間違いないのでヤンしゅ。人を実際に斬らないのはあっしのポリシーでヤンス。



「昔から、どんな名刀でも抜けないと意味がないとはよく言うアルよ。」


「あっしの名刀は磨くというより、抜くという表現の方が正しいでヤンス!」


「ワン公、それぐらいにしておかねば、強制的に退場させるぞい。」


「ひゃい! ごめんなさい!」


「アレはどういう意味あるか?」


「スケベ犬の言うことは気にしないほうがいいよ。知ると後悔するから!」



 うう、今度はサヨ姐さんから退場の警告を言い渡されたでヤンス! この先は名刀の話を封印しておかないと、永久に皆さんとお別れになってしまうでヤンス! ああっ、もっと話して女の子に微妙な思いをさせてみたいのに!(※確実にセクハラですので止めましょう。)



「全く、モテない男というのは情けない思考に陥っておるもんじゃのう。」


「いやいや、オレは違う! こんなクソ犬みたいに卑猥な事は考えていない!」


「そいうところがいけないのじゃ。そなたには謙虚というものが足りぬ。今回の試練は恋愛に素直になれぬ者どもだけのためだけではないぞ。そなたらのように恋愛から目を背ける者のためにも行おうとしておるのじゃ。」


「そ、そうなんでヤンスか!?」



 あっしら非モテのためにぃ? どうせミャーコちゃんたちが微妙な恋愛関係、恋の三角関係を姐さんが個人的に楽しむために用意した場と思っていたのに? でも、どうせあっしらが歯ぎしりしながら地団駄を踏みながら、「リア充爆発しろ」と言っている様を見て楽しもうとしているのでは?



「非モテ、非モテとそなたらは嘆いておるが、そなたらと同じ属性の男で成功した例がおることを忘れておらぬか?」


「は? 誰のことを言っている?」


「ま、ましゃか……?」


「勇者じゃよ。ロアじゃ。あやつが良い例じゃろう? あやつは分不相応とも見える相手の心を見事に射ることに成功した。そう考えれば、そなたらも負けてはおれぬじゃろう? 特にそこの梁山泊の小僧。」


「くっ! そうだった! あんなゴミのようなヤツに出来て、オレに出来ぬはずはない!」



 要するにアニキの様になれと? 難しいでヤンス。あっしはアニキみたいに修羅場とかくぐり抜けてないから無理難題でヤンスよ! しかも、あっしは勇者じゃないから到底、アニキのような偉業を達成するのは絶対ムリでヤンス!



「ほれ、ワン公も奮起せねばならぬのではないか? そなたは特に思い人が最近出来たのであろう? そのためにも慣れておかねば、成就しないのは目に見えておるぞ。」


「ど、ドキーーーン!! なぜそれを知ってるんでヤンスかぁ!!」


「妾はなんでも知っておる。全てお見通しじゃ。」


「やっぱ、ハニートラップに引っかかったんだな、犬畜生め!」



 ギョバーン! なんか情報が筒抜けになってるでヤンス! キョウナちゃんという運命の相手に巡り合ったことがバレているのは何故でヤンス? それはそうと、勇者パーティーを離脱した理由が一部漏洩してしまったでヤンスよ!

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