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【第3部】勇者参上!!~究極奥義で異次元移動まで出来るようになった俺は色んな勢力から狙われる!!~  作者: Bonzaebon
第4章 はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【沈黙の魔王と白い巨塔】 第1幕 異界塔士Ro・Ar
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第238話 アイテム整理は冒険の基本です!


「さあ、気を取り直して、次に行くでヤンしゅよ!」



 1つ目の問題、宝箱の問題はあの後もかなり難航したでヤンス。罠にかかるという危険に対しての対策を考える段では珍回答、迷回答が続出したでヤンスよ。「罠が発動する前にサッと開けて、サッと閉める」とか「罠を食べちゃう」とか「罠を逆に罠にはめて返り討ちにする」なんてのが出てきたでヤンス!


 そして魔王さんは「宝箱はとる前に壊してから取る」なんてしたもんだから、みんながそれに乗っかって、それが正解みたいな結論になってしまったでヤンス! みんな結局、脳筋プレイが好きなようでヤンスな……。



「今度は何? なんか戦利品を並べてるみたいだけど?」


「コレもダンジョン攻略ではありがちなシチュエーションでヤンスよ。ダンジョン内でアイテムを整理しています。この後、どの様な危険が考えられますか?」


「え? こんな時にも何か危険なコトが起きるの?」


「そうなんでヤンス。ダンジョンの中ではいつどんなトラブルに見舞われるかわからないんでヤンスよ。」



 さっきよりも油断しやすいシチュでヤンス。ここでアイテム鑑定しようとして、ウッカリ呪いのアイテムに触れて大ピンチっていうのは定番でヤンス。後は武器・防具を装備してウッカリ、スペシャル・パウワァ!を発動させて(おおっと!)灰になるとかもよく聞く失敗談でヤンスな。

 それをやると基調なアイテムも自分の命も”LOST”してしまう悲劇に……。だからこの世は罠バッカリ、ウゥーーーっ! 罠っ!の精神で立ち向かう必要があるんでヤンス!



「じゃあ、うっかり武器の刃を触っちゃって怪我をするとか?」


「そうそう、そんな感じでヤンス!」


「戦利品見ててついテンションが上がって小躍りしてたら、それをウッカリ踏んで壊しちゃってテンションがだだ下がりになる!」


「それもなくはないでヤンしゅけど、やっぱり皆しゃん、ダンジョン名物、呪いのアイテムの事をご存じないようでヤンしゅね。」


「ん? 呪い? そんな頻繁に見つかるようなモンなの?」


「割と頻繁に出るんでヤンしゅ! やっぱり先に解説した方がいいでヤンスね。」



 やっぱり基礎教育は大事でヤンス。ふつうの冒険者なら常識でヤンすけど、クロガネ団のみんなは違うみたいでヤンしゅ。ひょっとしたらライセンスも何も持ってないかもしれないでヤンしゅね。CFMは中断してしまうでヤンすけど、大事なことなんでやるしかなさそうでヤンス。



「じゃあこの絵を見てほしいでヤンス。この中に呪われたアイテムはいくつ存在してるでしょーか?」



 色んなアイテムが描かれた絵をテーブルに並べてみたでヤンス。これは要注意アイテム辞典の付録で付いてた物でヤンス。これはダンジョンに持っていって、アイテム鑑定の時の参考にするようなものでヤンス。今みたいに教習のときに使うのにも役立つスグレモノなんでヤンス。



「なんか、錆びてたり、壊れてるヤツもあるけど、意味あるの? 壊れてたらただのガラクタでしょ?」


「ちっ、ちっ、ち! 甘いでヤンしゅよ! 寝てる間にウッカリ盗まれるスイートロールと同じくらい激甘でヤンス! ダンジョン探索のときは正常な判断が出来ない時もあるんでヤンス! こんなガラクタでもワンチャン、年代物の骨董品かもとか思っちゃうのがダンジョン探索の怖い所何でヤンス!」


「この革の鎧とか腐ったりカビが生えてるし、この棒なんてただの棒じゃないの?」


「血が付いたりしてヨゴレてるのまである〜! きたな〜い!」


「それぞれ、”くさった革鎧”、”穂先のない槍”、”血まみれのメイス”でヤンス! それが呪われアイテム”初級者編”のレギュラーメンバーでヤンス!」



 それは比較的、ありふれたダンジョンにありがちなアイテムでヤンス。ダンジョン初心者にとってはそういうのも結構、お宝に見えてしまうものなんでヤンス! だから初心者のうちはそういうアイテムの断捨離が出来るかどうかがカギになってくるんでヤンスね。そうしないと後々、高難度ダンジョンとかに挑んだときに苦労するんでヤンス。



「まだ、そういうのは冷静なメンバーが一人でもいればわかるんでヤンス! 問題は難しいダンジョンに入ったときでヤンスよ! コレを見てほしいでヤンス!」


(シュバババっ!!!)



 見よ、珠玉のレアカードを! ……じゃなくて、曰く付きの鑑定難度激高のレアアイテムのカードを出してみたでヤンス! 熟練の冒険者でも割と引っかかる様なヤバイもの目白押し! これでダンジョンの恐ろしさがわかるというもんでヤンス!



「な、ナニコレ? カードになんかヘンな効果がかかって絵の輪郭くらいしかわからないんだけど?」


「それは教習用で幻惑魔法のエフェクト(※モザイク処理)をかけてあるんでヤンス! 実際にダンジョンで見つけてから、その場で鑑定にかける臨場感を味わってもらいたかったんでヤンしゅ!」


「ズイブンと本格的じゃねえか? 燃えてきたぜ!」


「おおっ!? イツキが珍しくノッてきたぞ! タニやん、やるぅ〜!!」



 おほっ! 褒められたでヤンしゅ! 練りに練った仕掛けを用意しといて良かったでヤンしゅ!さあ、盛り上がって参りヤンした! でも、こっからが本題! 皆はどれだけ正解できるでしょーか?

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