御伽の国
昔話、それは誰もが一度は見たことがあるであろう物語だ。桃太郎や浦島太郎、一寸法師にカチカチ山たくさんの昔話がある。そんな昔話の主人公達が神様に集められかを決める戦いを起こしたらしい。まあ、何千年も前の話だから本当かどうかはわからないが…
この物語はそんな主人公達の壮絶な戦いを記したものである。
チュチュチュチュチュン、桃太郎はちゅんちゅんどりの鳴き声で目が覚めた。今日もいい朝だなーと思いながら外を見てみると、そこには1台の馬車が停めてあった、桃太郎は混乱したがすぐに、「あっ、今日は神の使いさんが迎えに来るんだった…急いで準備しないと」と準備に取り掛かった、着物を着て、おにぎりを1つ食べ、歯を磨き、トイレに行った。さあ、出発しようと思ったらところで、お爺さんとお婆さんに引き止められた。「桃太郎ちょっと待ちなさい」おじいさんが言った。「桃太郎、道中お腹が空いたらこれを食べて元気を出しなさいよ!」とおばあさんが言ってくれた。
それは袋に希火団子と書いてあるので、おそらく団子なのだろう「おじいちゃん、おばあちゃん本当にありがとう!行ってきます!」と勢いよく飛び出したが、またしてもおじいさんに呼び止められた。
「桃太郎、最後にこれを渡しておこう。これは我が一族の家宝の、名刀「鬼麻呂」だ。今は錆びてしまって、鈍同然だがお前が真の力を発揮する時、刀はお前と共鳴し、伝説の剣となるだろう。それじゃあ、行ってらっしゃい。」
おじいさんは桃太郎に名刀「鬼麻呂」を桃太郎に渡し、手を振り見送ってくれた。桃太郎からは見えなかったが、おじいさんとおばあさんは桃太郎の旅立ちに泣いていた。しかし、桃太郎の成長を喜んでいるように見えた。なにもわかってない桃太郎は、とりあえず凄そうな剣を懐にさしておいた。
桃太郎は「すいません」と謝りながら馬車に向かって行ったが、そこからは何の返事もなかった。桃太郎が乗った瞬間に、馬車から、
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生体反応アリ
鑑定開始
名前 桃太郎
神の御伽話 4匹の英雄神
御伽話レベル 1
我流能力 不屈の心
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突然の音に桃太郎は驚いたが、次の瞬間視界がが真っ白となり次に目を開けた時には、今まで見ていた景色とはかけ離れたところに出た。
先ほどまで乗っていた馬車はなくなっている。どうして移動した気がしないのに馬車が移動しているのかは一旦置いとくことにした。
周りを見渡すと、なにやら人が集まっているようだ。軽く見積もっても、15人ぐらいはいるだろう。知らないところ1人になって怖くなった桃太郎はとりあえず人だかりに行ってみた「こんにちはー」桃太郎は全力疾走しながらとりあえず挨拶してみた。
すると、1人が気づき手を振ってくれた。安心した桃太郎はスピードを緩め、人だかりに近づいてみると何とびっくり、そこには老若男女、大きい人に小さい人、何なら動物もいた。桃太郎に手を振ってくれたのは、桃太郎と同じぐらいの年頃の人だった。「こんにちは!」と桃太郎が挨拶をすると相手も「こんにちは」と笑顔で返してくれた。自己紹介をしようと思った瞬間、前の方から「あー、あーマイクテスト、マイクテスト」と聞こえた。みんなが一斉に前を見みるがそこには誰もいない。するとまた、
「聞こえてるようですね。それでは、「御伽の戦い」の開会式を始めていこうと思います。」と、どこからともなく聞こえてきた。
「えー、こんにちは、私からは簡単なルール説明のみさせていただきます。貴方たちには「神の御伽話」と言う力を得ています。その力を使って、トーナメント方式で「最強」を決めてもらいます。見事「最強」となったものには神様神様から飛び跳ねるぐらいにびっくりするほどのプレゼントが贈られるそうです。それでは、後の説明は、みなさまから見て右手側にある受付嬢が説明してくれますので、そこで詳しい説明を聞いてください。皆さんのご武運を祈ります」そう言い、放送は切れた。「ふざけんじゃねーぞ、俺は、お前らの遊びに付き合っている暇はないんだ」と怒りの怒声が響いた。周りの人も、心配そうに周りを見ている。そんな中1人の男が冷静に叫んだ。「皆さん、急によくわからないところに連れて行かれているので、混乱しているとは思いますがら音声は、右側にある受付に行けだと言っていたので、とりあえずそこに行きましょう」その言葉を聞いて、桃太郎含めた数名は、大人しく従ったが、大体の人がまだその場にいたまんまだ。
桃太郎は、言われるがまま受付にいた女性に話しかけてみると、個室に案内された。中にはまた女性がいた。多分、この女性が詳しく説明してくれるのだろう。案の定「今回説明させていただく、説明官の河村です。よらしくお願いします」と言ってきた。やはりこの女性が説明してくれるようだ。桃太郎も一応、「よろしくお願いします」と言っておいた。すると説明官の方は「それでは、説明させていただきます。いま、桃太郎様たちがいるここは「御伽の国」と言う場所でございますりら選ばれしものしか、みることすらゆるされない、非常に神聖な場所です。そんな国で皆さんにやってもらうのが、最強を決めるための「戦い」です。今回の試合形式であるトーナメントは、先ほどのものが説明した通りなので省かせていただきます。現状、桃太郎さまは「神の御伽話」は得ていますが、それは使うことは難しいでしょう。ですので、まずは3日間「幻森」で能力の練習してもらいます。その後、トーナメントを開始させていただきます。」
桃太郎は真面目に聞いたつもりだったがよく理解できなかった。しかし、とにかく特訓すればいいと言うことはわかったので頷いておくことにした。
するとまた説明官が「あなたの神の御伽話は「4匹の英雄神」ですね。まあ、名前がわかったところで私どもにはどうやって使えばいいかはわかりませんが…、とにかく練習は明日から3日間あるので頑張って能力を使いこなせるようになったかださい!ちなみに能力は心の中で御伽名(桃太郎でいうと「4匹の英雄神)を唱えれば発動できます。あっ、でも桃太郎さんがお泊まりになられる寮では能力は使えませんので、ご安心を。では、また明日」説明はそう言い残し去って行った。部屋の鍵はもらったので一応は入れるようだ。桃太郎はそのまま考えてみた。まず今はどんな状況なのか、「神の御伽話」とは何なのか、なぜ自分たちがトーナメントをしないといけないのか。考えるべきことはたくさんあったが、とりあえず寮とやらに行って寝ることにした。
こんばんは、Mr.お塩です。第2話を投稿させていただきました。今回は、桃太郎が「御伽の国」に行ってしまいましたね、果たして桃太郎の幻力である、「4匹の英雄神」とは一体どんな力なのでしょう?次の話も乞うご期待。
追記 正直書きすぎてしまいました…これだけで2話分ぐらいありますね…まあ、今回は特別大容量ということで、お楽しみください‼︎