表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ひとつ、おいた椅子

作者: Soraきた

呼び寄せる言葉も浮かばないうちに

ため息の演出へと変わってゆく

終電まであと何分か

気にしないでいた日は

とてもなつかしすぎる

僕たちの出来事を思い出にするには

まだ僕の方に

もう少しの元気が必要かな


ひとつ、あいだをおいて椅子に座るキミ

そのキミにドリンクの注文をとる僕は

周りからみれば

とても不自然に映るけど

仕方がないね

隣に座れない、何かの理由を僕は探せないまま・・


立ち止まり、振り返るだけの余裕は

今の僕にはないから

キミのこころに直接届くような

話題作りで大変なんだ


ひとつおいた

この距離は

僕にしたら

まだ挽回できる距離だと

自分に言い聞かせている


キミのほうが僕に話しかけてくれるのか

それとも我慢ができないうちに

僕が当然のように

キミに聞いてしまうのか

答えは決まってる


隣にいるときのキミの横顔より

ひとつおきの椅子に座るキミの横顔のほうが

ステキに見えるのは

なぜなんだろう

その答えは永遠に出ないこと

それだけは分かってる


キミにはきっと感じることのない距離を

僕はなんとか近づけたいと思っているから


隣に座るかもしれない、キミの横顔が

曇らないように

僕がそっと

手を差し伸べるつもりだから・・・



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ