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※ 注意!


R指定までは行きませんが女性を凌辱する様な表現があります。

気分を害される事があります。苦手な方はお読みにならないで下さい。



証拠を見つけヴェルディア王を王位から下ろす事が出来るのか⁈

やっと侯爵邸に帰ってきた。先に戻っていたジョシュさんが迎えてくれた。ジョシュさんは優しく抱きしめて心配している。


「春香ちゃん無茶はやめてくれ!寿命が縮むよ」

「ごめんなさい…」


ジャン王太子は側近ライナーの尋問の為に足早に屋敷入って行った。ミハイルさんが走って来てジョシュさんに私の護るように伝え、頬に口付けし侯爵様の元に行ってしまった。


ジョシュさんに付き添われ部屋に戻り、侍女さんに手伝ってもらい湯浴みをし着替えた。

ジョシュさんとお茶をいただいて雑談をしていたら、ミハイルさんが部屋に来る。


「ハル…王太子が側近ライナーの尋問と証拠を探しているが難航している。王太子がハルに協力を求めているが断っていいよ…いや断れ。嫌な予感がする。ヴェルディアの問題だ。我らが関与する必要はない」


やっぱり王からの指示書が見つからないか…ヴェルディアに置いて来たとは考えにくい。自分を守る切札になるからきっと持ち歩いているはず。こんな時推理モノのアニメならどんなトリックをつかっていたっけ⁈


ミハイルさんは隣に座り抱きしめてくる。ミハイルさんは不安な様子。もしかしてヤキモチ?だったら嬉しい…

でもヴェルディアの為にもう一肌ぬぎましょうか!

ジャン王太子に要請に応える事にし、ミハイルさんに付き添われ王太子の元に向かう。


側近ライナーの尋問している部屋へ移動中。右横に歩くミハイルさんは不機嫌だ。どうやらジャン王太子の協力的なのが気に食わないらしい。

確かに求婚されたがそこには恋愛感情はない。全てヴェルディアの為だけどミハイルさんに王太子の許し無く詳細は話せない。

繋いだ右手をぎゅっとして見上げたら、アレックスさんのレベルではないが眉間に皺が…

笑顔のミハイルさんを見たくて微笑んだら微笑み返してくれた。


恋人繋ぎをして機嫌良くミハイルさんと歩いていたら尋問している部屋に着く。部屋に入ると拘束された側近ライナーと他に側近の男性が数名拘束されている。他にジャン王太子とバルカンさんはじめヴェルディアの騎士が5名、侯爵様と王家騎士団員が数名いて部屋の空気が重い。これだけ男性が居たら男臭くなりそうだが案外臭くない事にホッとする。


テーブルの上に側近ライナーの物だろうか大きなトランクとトランクから出した荷物が並んでいる。


「春香嬢。済まない。ライナーはコールマン領の事前調査に来た事は認めたがそれ以上は否定している。話していた証拠らしき物も見つからなく難航している。何か気付く事はないだろうか⁈」


おかしい。絶対証拠を持っている筈だ。でも王太子とバルカンさんが調べても荷物に指示書は無い。側近ライナーのトランクをぼんやり見ていて違和感を覚える。かなり年期のはいったトランクなのに中布が新しい。汚れたとかで中布を張り替えたのだろうか…張り替える?もしかして…


「殿下荷物を見せて頂いたいいですか?」


了解をもらいトランクの中布に手をかけて側近ライナーさんの顔をみたら一瞬表情を変えた。


『やっぱり…』


トランクの中布を手の平で満遍なくさわり確認する。すると何かある!薄い封筒?らしきもの…

反対側の中布も確認するとこちらにも封筒らしきものがある。


「どなたか小刀を貸して下さい!」

「何か分かったか⁈」


バルカンさんから小さいナイフを貸してもらいトランクの中布の四方にナイフを入れて無理やり布を剥ぎ取った。後ろで側近ライナーが何か文句を言っている。弁償はきっと王太子がしてくれるだろう。だから今は気にしていられない。

すると左右のトランクの中布の中に手紙が左右に1通ずつ入っていた。


「この印章は…陛下の物だ。もう一通は宰相のアントン」


さっきまで声を荒げて文句を言っていた側近ライナーは青い顔をして黙り込んでしまった。

殿下は震える手で陛下の手紙を読んで表情を失くす。殿下はバルカンさんに手紙を渡した。殿下に許可をもらったバルカンさんも手紙を読み青い顔をしている。


殿下は次に宰相の手紙を読み顔を真っ赤にして震えだした。そうして側近ライナーの胸倉を掴み怒気を含んだ声で問いただす。


「ライナー!アントンから預かった薬はどこにある!」

「俺は持っていない。宰相アントンが安全の為に他の誰かに預けていると言っていた。乙女を拉致が成功したらその者から受け取り殿下と乙女に盛るつもりだった」

「薬を持つ者の名を言え!」

大柄な殿下に胸倉を掴まれた側近ライナーは顔を真っ赤にして苦しそうだ。


「だから!知らない。アントンは狡猾な奴だ。俺が失敗してもいい様に別の手を打ったのだろう」


どうやら共犯者?がいるみたい。お互い存在を知らないようで、側近ライナーの視線や言動からは探れなさそうだ。


何か見落としているかもしれないから一度情報を整理しよう。

今回のヴェルディア一行は・・・

殿下、側近が5名(内2名が陛下の指示で前乗りしている密偵犯)リリアン様と侍女。それに騎士が8名。その中で怪しい動きをした人居たっけ…

初めは殿下とリリアン様がかなり衝撃的だったけどいい人認定したから除外。

『ゔ…ん  ん?』

そういえばあの人の行動は意味が分からない。『もしかして…』その人物はこの部屋にいる。さりげなく見ると異常に汗をかいている。心なしか挙動不審だ。そういえばあの時…その人物を注視したら、仕切りにある物に触れ気にしている。それは勤務中に気にする物ではない。


『めっけ!』


間違いないと思うけど鎌をかけてみる。

バルカンさんの後ろにいる一番若い騎士の前に行きこう言ってみた。


「騎士様。変わった鞘飾りですね。組紐も他の方に比べて太いし変わっていて素敵です。私趣味でブレスレットとか編むので参考に見せてもらえませんか?」

「へ?いや…これは婚約者からもらった物で…」

「だからあんなにずっと気になさっていたのですね」


私の意図に気付いたバルカンさんが騎士に組紐を私に見せる様に命じた。観念したように騎士さんは組紐を剣の鞘から外して私に渡した。

手に取って直ぐに分かった。組紐の中に硬い筒状の物がはいっている。揺らすと”ちゃぽんちゃぽん”と液体独特な音がする。言質を取る為にワザと


「あれ?組紐の中に何か入っているわ。婚約者様が何か騎士様の為に何か入れたのかしら?」


顔を青くした騎士さんは観念して話し出した。


「宰相のアントン様から預かった組紐です。ライナー殿が乙女を拉致に成功したらライナー殿に渡すように言われました。それ以外にも命を受けていて、

組紐の中に睡眠薬が入っているので乙女が無防備な時に睡眠薬をかけるように言われました。乙女が眠ったらそれ以降はライナー殿が対応してくれると聞いています」


騎士が加担していた事に怒りが爆発したバルカンさんが若い騎士さんを殴り騎士さんは吹っ飛んだ。


「何故騎士ともあろう者がこんな事に加担した!」


若い騎士はか細い声で話し出した。彼は長年恋焦がれていた女性とやっと婚約できたそうだ。しかし彼女は地位のある男性を好み婚約中に手柄をたて陞爵しないと婚約破棄すると言ったそうだ。彼の爵位は男爵。せめて子爵になれば破棄されないと考えていた時に、宰相のアントンから今回の任務を打診された。

成功すれば世継ぎのいない伯爵家との養子縁組を約束してくれたそうだ。爵位を餌にした様だ。

男の動機を聞いている間に別の騎士さんが組紐から薬は取り出された。その薬をみて男性陣は驚愕し言葉を失くす。


「騎士様の言ったとおり睡眠薬ですか⁈」

開き直った側近ライナーは笑いながらこう言った


「乙女よ。それはこの世界で禁止されている強力な媚薬だ。この媚薬で殿下と乙女あんたをまぐわせ既成事実をつくる事が俺の任務。乙女あんたはテクルスが召喚した女だから、媚薬が効くか分からんから一番キツイのを彼奴アントンが入手した。これなら初めて乙女あんたでもデカイ殿下も余裕で受け入れれるし痛くならない!

これは女性が飲めば子を孕むまで効果は切れない。発情した雌のよう…」


「黙れ‼︎」


部屋にミハイルさんの怒号が響き、次の瞬間ミハイルさんは抜刀し側近ライナーに斬りかかる。


“カッ!”ジャン王太子が側近ライナーを庇いミハイルさんの剣を受け止めた。激昂したミハイルさんはいつもと違い怖い。殺気立ち凄い力で剣を振り下ろしている。ミハイルさんが片腕に対して殿下は両手で受け止めている。体格は殿下の方が大きいのに…。ミハイルさんのこの力はレイラの加護があるから?


怖くて『やめて!』と言いたいのに声が出ない!


「殿下俺を庇うな!どうせ死罪は免れない。それならここで切られた方ががいい!」

「うるさい!ライナー黙っていろ!ミハイル殿…其方の怒りは分かる。俺も愛する者がいる。そのひとをあの様な扱いをされれば激昂する。

だか!この男はヴェルディアを腐らせた我が父を王の座から引きずり下ろす為に必要な証言者だ!必ず俺が王位に着きヴェルディアを再建し必ず乙女拉致を企てた者を粛清すると誓う!だがら今は剣を収めてくれ!」


“バン!”部屋の扉が開きジョシュさんとアレックスさんが入ってきて、ジョシュさんはミハイルさんを止めに入り、アレックスさんは私の元に。


アレックスさんは震えている私を抱き上げソファーに座らせ、前に跪き手を握り「大丈夫か?」と気遣った。ミハイルさんを止めて欲しくて必死にアレックスさんの腕を掴んだ。


『やめてさせて』あれ?声が出ない!もう一度『やめて!』


アレックスさんは驚いた顔をして抱きしめて額に口付けだ。そして立ち上がりミハイルさんの元に行き、剣を握る腕掴んでミハイルさんに何か言った。

ミハイルさんは振り返り私をみた。私の為に怒ってくれたのにミハイルさんが怖い…


ミハイルさんは剣を下ろし、汗だくになった王太子は腕を震わせながら剣を鞘に戻した。


やっと部屋が落ち着き出したと思ったら、何を思ったのかミハイルさんは手に持っていた剣を側近ライナー目掛けて投げた。


「「「「「何!」」」」」


突然のミハイルさんの行動に部屋にいた者は言葉を失う。

剣は側近ライナーの首数センチ横に突き刺さった。そして側近ライナーは失神しその場に倒れた。


私に駆け寄るミハイルさん。頭では分かっているが、殺気立ったミハイルさんが脳裏に浮かび肢体が強ばりミハイルさんの手を避けてしまった。


「ハル?」

『ごめんなさい。あれ?』


周りのみんなが固まっている。私が一番驚いている。何度もチャレンジするが声がでない。どうしていいのか分からず只涙ばかり出てくる。

ミハイルさんは私の前で呆然としている。


「ミハイル殿。恐らく春香嬢はショックが大きいのでしょう。今は少し距離を置くべきです。母を呼び春香嬢を見てもらいますからご安心さい」


アレックスさんは私を抱き上げそのまま部屋から出て行った。



私は拉致・強姦未遂が精神負担になり失語症を患う事となった。


お読みいただきありがとうございます。

続きが気になりましたら、ブックマーク登録&評価をよろしくお願いします。


『女神の箱庭は私が救う』

『(仮)選べなかった1度目の人生、2度目は好きにしていいですか?』


もよろしくお願いします。

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