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正式に婚約しミハイルに変化が
今日は寝落ちせずに起きていれた。今晩は皆さんと夕食を共にする。ダイニングルームに着くとラフな格好の公爵家の皆さんが座っている。美男美女のこの家族中に交わるの抵抗を感じる。ミハイルさんに促されて着席をしたら給仕が始まりデーブルに凄い量の料理が運ばれる。給仕をしてくれた男性が小声で
「春香様は食が細い様ですので、量を減らしております。申し遅れました。モリーがお世話になっております夫のロックです。よろしくお願いします」
ここでまさかのモリーさんの旦那さん登場なんて!ご挨拶する為に立ち上がろしたら、ロックさんに手で制止された。そのままご挨拶したらロックさんが苦笑しながら
「春香様はミハイル様に愛されている様ですね。ミハイル様のあの表情。私が身が危ういので失礼します」
「え?」
意味が分からずミハイルさんを見たら『怖い!』
めっちゃ睨まれている。私の無作法したかしら?
キョロキョロ挙動不審になっていたら、
「姉上。兄上は気にせず召し上がって下さい。兄上も悋気が過ぎると嫌われてますよ」
「姉上?」
「はい。婚約されたのですから僕にとって春香嬢は姉上でしょう⁈」
「いえ、婚約だし仮だし早い様に…」
「ジョシュ!その通りよ。さぁ春香ちゃん私はお義母様で、レイモンドはお義父様よ!呼んでみて」
皆さんの視線が集中して嫌な汗が出てきた。アビー様の押しの強さに勝てる気がしない。
完全に手が止まり食が進まない。
誰か助けて!心で叫んだ
「母上。春香はまだこちらに来てばかりで慣れていないのです。あまり無理を言わないでいただきたい。…春香…食事がすすんでいないよ。食が細いのは分かっている。食べれる物を食べればいい」
思わぬところから助け舟。あれミハイルさん私の事呼び捨てだ。別に構わないけど婚約したから?
じっとミハイルさんを見ていたら顔が赤い。そんなにスープ熱いですか?
皆さん体が大きいからか凄い量を食べる。皿の上の料理とお酒がみるみる減って行く。給仕の皆さんは大忙しだ。
私はやっとスープを飲み終わりサラダと魚料理に手を付けだしたところだ。一応この世界の料理は口に合う。野菜は元の世界とあまり変わらないみたいだが、魚や肉がみたことも聞いたことも無いものが出る。あまり獣臭くないし生臭くないから食べれる。今度生き物図鑑で調べてみよう。
皆さんがデザートに差し掛かってもまだ肉料理にもたどり着かないし、お腹がいっぱいだ。ロックさんに謝り肉は下げてもらった。
デザートを楽しみに運ばれてくるのを待つとフルーツの盛り合わせとムースが出た。フルーツは瑞々しく美味しいでもムースは極甘だ。一口食べたらブラックコーヒーを飲みたくなる。この国のスイーツは期待できない。慣れたら厨房を借りて自分でつくろう。高校では家庭部に所属していた。特にスイーツとパンは大好きでよく作った。
やっと食べ終わったら皆さんの視線を感じる。アビー様が
「ごめんなさいね。一生懸命食べている姿が可愛くて見入っていたのよ」
「あの恥ずかしくて食べれないので止めてください」
暫く私は動物園のパンダ扱いだ。
食事が終わり各々部屋へ戻って行く。私も部屋に戻ろうとしたらミハイルさんにラウンジでお茶をしようと誘われた。
色々聞きたこともあるし一緒にラウンジに移動。
ミハイルさんは背が高い。職場の同僚で190㎝の人が居たが同じくらいある。横に並んで歩いてもお顔を見る事は出来ない。きっとミハイルさんも私の後頭部しか見えていないだろう。
こんな喪女でちんちくりんな私が婚約者なのは可哀想だ。早く帰り方か身の振りを考えないと…
そこでふと思う。過去に私の様な迷い人はいなかったのか?もしいたら何か記述が残っていないのか…
この世界に図書館とかあるのかなぁ?
そんな事を考えていたらラウンジに着いた。ソファーに座りハーブティをいただく。ミハイルさんに
「帰る方法を探したいので図書館とかありませんか?」
「王都にありますよ」
「一般人でも利用できますか?」
「春香は貴族なので貴族用の図書館が利用できます。一般向けに比べて専門書も歴史書も多く所蔵されています」
「近いうちに行きたいのですがどうすればいいですか?」
ミハイルさんは腕組みをして考え込んでいる。私が図書館に行くのはまずいのか⁈
「私がご案内しましょう」
ふと顔を上げるとジョシュさんがいた。
「私は明日なら昼からの登城なので朝案内できますよ。兄上は領地港の監査がおありでしょう。
姉上も屋敷に籠りってばかりでは飽きましょう。気晴らしが必要です」
ミハイルさんは眉間にしわを寄せて私を見ています。
「春香は行きたいのか?」
「ジョシュさんのご迷惑にならないなら行きたいです。早く帰る方法を見つけたいし」
「急ぐ必要ない。春香が…」
「では明日は4時半に出発しましょう。朝早いですよ。姉上早くお休みになって下さいね」
「はい!」
保護してもらって悪いけど広い屋敷で何もやる事が無いのは結構苦痛である。少しでも早く帰り方見つけて婚約解消しないと。
この後ジョシュさんは部屋に戻らず色々お話してくれた。ジョシュさんは結構話し好きの様だ。反してミハイルさんあまり話されない。
でも時折視線を感じる。話したい事があるのかミハイルさんの方に体向け聞く体制をとるけど空振りに終わる。
きっとミハイルさんは次期領主として私の保護と婚約者しての役目を果たそうとしているんだ。申し訳ないなぁ…
ミハイルさんは付き合せに参加したら、一番人気だろうなぁ…私みたいな三下には手が届かない人だ。解消までの半年美男子を堪能させてもらおう
モリーさんが呼びに来た。そろそろ寝支度する時間のようだ。
ミハイルさんとジョシュさんはまだ話しをされる様でラウンジに残った。お休みの挨拶をしてモリーさんと部屋にもどる。
部屋に戻る道すがら明日の図書館の話しをしたら、モリーさんが付き添ってくれるそうだ。
部屋に戻り湯浴みをしてベッドに潜る。この無駄にでかいベッドにも慣れて来て少し真ん中で眠る事が出来来た。
「いやーー!カビてる!!」
叫んで目覚めた。モリーさんが慌てて寝室に入って来た。夢を見ていた。
異世界から戻れて自分の部屋。恐る恐る冷蔵庫を開けたら高級パン屋ドンビのクロワッサンサンドがキレイな緑色のもふもふパンになっていた。そこで叫んで目が覚めた。どうやら私はクロワッサンサンドに凄い執着を持っているようだ。こっちで食べたら執着心は消えるだろうか…
凄い寝汗でモリーさんに湯あみを勧められた。すみません…朝から仕事を増やして。モリーさんに平謝りする。
朝食後ジョシュさんが部屋に迎えに来てくれた。雑談しながらエントランスに向かう。ジョシュさんの話は楽しい結構気が合うようだ。ほんの少し婚約者がジョシュさんならよかったって思っちゃいました。エントランスにミハイルさんが居た。初めて会った時と同じような乗馬服を着ている。
やっぱり格好いいなぁ…ミハイルさんの前に来るとハグ&額に口付けをしてくれる。この習慣はまだ慣れない。照れくさくて俯いてします。
ジョシュさんが笑いながら
「私も姉上の様な可愛い婚約者が欲しいです。兄上。婚約者私と代わりませんか⁈」
「ジョシュさんまたまた冗…」
「ジョシュ。実弟であれ余計な事は言わない方がいい」
「ならばちゃんと本気出して下さいよ!」
「ちょっと!!」
何で朝の挨拶で喧嘩モード入っているんですか?男性の怒った声怖いからやめて欲しい。顔色が悪くなった私に気付いたミハイルさんが抱きしめてくる。
「お2人共怖いです」
「すまなかった。ジョシュ。春香を頼むぞ」
「お任せください。姉上参りましょうか⁈」
「はい。よろしくお願いします」
モリーさんと私は馬車でジョシュさんは午後から登城するので馬で移動します。勿論護衛騎士さんが5名ついてくれます。
馬車の中でモリーさんと色々話ていて、モリーさんも本好きなのが判明した。一緒に本を借りる事を提案したらモリーさんの顔が曇る。
理由を聞いたらモリーさんは貴族では無いから、今日行く貴族図書館にはモリーさんは入れず手前の従者控室にしか入れない。一緒に本を探したかった。
馬車内のテンションが急降下中。仕方ない気にしないで下さいと明るく話すモリーさん。
でも…ちょと待て!確か一般人の図書館も有るって言ったてよ。一般人図書館なら身分関係無いんじゃない?
「モリーさん。貴族図書館では無く一般図書館に行きましょう!」
「春香様?」
馬車の窓を開けて並走するジョシュさんに許可を得る。一瞬考えてテリーさんに何か言っている。
急に馬車が方向を変えた。
「ジョシュさん?」
「今は危ないので着いたら説明します」
モリーさんに促されて座る。
少し走ったら着いた。馬車を降りるとモリーさんが驚いている。そこは一般人向けの図書館だった。
「ジョシュさん?」
「図書館内では必ずモリーと一緒に行動する事。テリーも同行します。必ずテリーの指示に従って下さい。分かりましたか?」
「はい!ありがとうございます。」
「では私は城に向かいます。今日は11時終わりなので、私は町屋敷に泊まります。遅くならない内に屋敷に戻って下さい。テリー何か不測の事態があれば、母上がランティス侯爵家にいらっしゃる。指示を仰げ」
ジョシュさんはハグをして颯爽と城に向かわれた。
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