ミッション74 戦闘員を改造しちゃった・・・!?
・・・・・・戦闘員二号が一号を連れて行ってから一時間後。二人は俺達に下に戻って来た。
「イイッ、イー。イー。イイー」(待たせたな、二人共。こっちの準備は完了だ。何時でも出発できるぞ)
「ピポポポポポッ・・・!」(うぅっ・・・!もうお婿にいけない・・・!?)
ただし、彼の隣にいる戦闘員一号は元の原型が分からないくらいに思いっきり姿が変貌していたが。
頭部は目元を覆っていたアイマスクの代わりに某世紀末なアニメに出て来る三つ目ロボットの様な回転するターレット式の三連カメラが付いた赤いヘルメットを被り、口元には口径が大きく短い銃口の様なモノが付いている。
右腕は先程一号に見せて貰ったレーダー機能を持ったそれであり、左腕の肘から先は四連ガトリング砲となっていて、肩には六連ミサイルポッドが付いている。
背中にはブースターが付いたバックパックの様な物を背負っており、その右側にはキャノン砲と思われる長い棒状の物が取り付けられている。
そして両足は人間のそれから戦車の様なキャタピラに変わっており、進むたびにキュラキュラキュラと音を立てながら回転していた。
「いや、マジでどうしてそうなった・・・!?」
いやもうマジで何アレ!?ロボじゃん!もう完全にロボになってんじゃん!?え、何これどうなってんの!?
「イッイッイッ・・・!イイーイー、イー」(ふっふっふっ・・・!どうやら驚いている様だな、ディーアルナ様よ)
「いや当然だろう!あからさまに姿が変わってるんだから!?」
そう俺がツッコミを入れれば、戦闘員二号は顎に親指と人差し指の間を当てながら、フッ・・・!と笑みを零した。
「イイッ!イーイイッ。イーイーイイイー!」(ならば説明しよう!どうして一号がこんな姿になっているのかを。それは俺達戦闘員だけに許された『アタッチメント型改造機能』によるものなのだ!)
「あたっち・・・なんて?」
「イイイッ。イーイーイー、イイッイー、イイイーイー」(アタッチメント型改造機能、だ。俺達戦闘員はその全身の殆どがサイボーグ化されている事は知っていると思うが、実は各関節部とかの生体部分じゃない所は取り外し可能な構造になっていて、そこに武装型アタッチメントを取り付ける事で様々な武装を装備する事が出来るようになっているんだ)
「えっと・・・つまりロボットアニメとかゲームとかでよくある”換装”みたいなものなのか?」
例えるなら、色んな武装をカスタム出来る某ロボットゲームとか、何度も何度も敗北を繰り返しながらも自身を改造して戦いを挑み続ける某ヒーローゲームの主人公の様な感じだろうか。
そう俺が問い掛けると、戦闘員二号は「ああ、その通りだ」と頷いた。
「・・・イッ、イイーイーイー、イイー・・・」(・・・んで、今回はこの横穴に仕掛けられているトラップを何とかする為の装備に、一号に換装をしてもらったわけなんだが・・・)
「ピポポパポピポ・・・!」(してもらったなんてどの口が言うんだ、どの口が!?いや、最終的には改造を受ける事は同意したけど、流石にここまでされるだなんて普通誰が思うか!?)
戦闘員二号に対してガァーッ!という感じに文句を言う一号。
先程から気にはなっていたのだが、その声は何時ものイーというそれではなく電子音の様なモノ。どうやら口元のパーツも換装されたが為に何時もの声が出せない様になっているらしい。
「イイッ、イー。イーイーイイー」(まあそう怒るなって、一号。後でお前の欲しがっていた物を渡してやるからさ)
「ピポポポ?」(あん?俺が欲しがっていた物だと?)
「イッ。イーイー、イーイーイイー」(そう。先月発売されたが発行部数が少なく、また動物好きの好事家たちが買い占めた為にあっと言う間に完売となった世界中の動物が掲載されたあの週刊誌『アニマーズ』を、な)
戦闘員二号はそう言いながら懐に手を入れると、そこから一冊の雑誌を取り出して見せた。
それを目にした戦闘員一号は「ありえない・・・!?」と言いたげに声を上げた。
「ピポ・・・ピポポポ・・・!ピポポポピポパポ・・・!」(なん・・・だと・・・・・・!?バカな!?アレはネットオークションでも数百万の値が付くほどのプレミア品だぞ!俺ですら手に入れられなかった物を、どうしてお前が・・・!?)
「イッ・・・!イイッ、イーイー?イイイッ、イーイー・・・・・・イッ?イイッ?イーイイーイー、イイイーイー」(ふっ・・・!蛇の道は蛇、という言葉があるだろう?手に入れたルートは教えられないが、つまりはそう言う事さ・・・・・・それで?どうするんだ、一号?そのアタッチメントの装備のまま仕掛けられたトラップを解除する仕事をしてこのコイツを手に入れるか、それとも元のスタンダードの装備に戻ってコイツを諦めるか)
「クックックッ・・・」と悪い笑みを浮かべている様な声音で話す戦闘員二号。
それに対して一号は一度顔を俯かせた後、グワッと五本の指がある右腕を上げて、
「ピポポポポ―――ピポパポピポ!」(そんなのもちろん決まっている―――ぜひやらせてください、二号様!)
ガシッ!と二号の右手を掴んで握手を交わした。
いや、チョロ過ぎだろう一号。
「侵入者達の進行再開を確認!まっすぐ道なりに進んできます、隊長!」
「そうか、ならば順次トラップを発動せよ!奴等を排除するのだ!」
「アイアイサー!一〇一番から一〇五番までのトラップを順次発動します!ポチ、ポチ、ポチ、ポチ、ポチッとな!」
ゴゴゴゴゴゴッ・・・!ガコンッ!
「・・・ん?なんだ?」
戦闘員一号と二号と合流した俺達は横穴の中の調査を再開したわけなのだが、その最中に地鳴りが聞こえてきて、続いて俺達の背後で何か重い物が落ちる音が聞こえた。
いったい何だと後ろへ振り向けば、そこには直径三m程の巨大な鉄球が存在しており、ゆっくりと俺達に向かって転がろうとしていた。
いや何あの大きさ!?いくら何でもデカ過ぎだろう!?
ゴロ・・・ゴロゴロ・・・ゴロゴロゴロゴロ・・・!
「お・・・おおおぉぉぉっ!?」
「ピピピピピッ!?」(なんてベタなトラップゥゥーッ!?)
ゴロゴロと音を立てながら転がり始めた巨大鉄球を目にした俺達は、すぐさまその場から逃げる様に駆け出した。
俺とアルミィと戦闘員二号は二本の足を動かし、戦闘員一号は脚部のキャタピラをギュイィィンッ!と回転させて横穴の中を必死に駆けて行く。
というか、戦闘員一号がその鈍重そうな見た目に反して結構速い!時速八十kmは出ているんじゃないか、あれ!?
ジャキッ!ジャキジャキッ!
「んな!?今度はなんだ!?」
その最中、俺達の遥か前方で何かが地面から飛び出してきた。
地面から飛び出して来たのは全部で四つあり、それは巨大なクロスボウの形をした物であった。
弓床と思われる台の上には数十本もの矢を細い糸状の何かでまとめた矢束が乗せられており、そしてそれは次の瞬間には、バシュッという音とともに俺達に向けて撃ち出されてきた。
「ちょっ、これヤバいぞ!?矢の雨が降って来る!」
「イッ・・・!?イイッ・・・イー!」(チィッ・・・!?こういう時こそ・・・一号!)
「ピポポポポッ!」(あーもう、やったろうじゃねえかぁ~!!)
巨大クロスボウから撃ち出された矢束は、ある程度の距離を進むと数十本もの複数の矢をまとめていた細い糸が千切れて散開し、まるで雨の様に俺達に向かって降って来た。
それを目にした戦闘員二号は「今こそお前の力を見せる時だ!」とでも言いたげに一号に声を掛け、それを耳にした一号は自棄になった様に自身の左腕を頭上から降って来る矢の雨へ向けた。
「ピポポッ!ピポポポポポッ!」(うおおぉぉぉっ!四連ガトリング砲を食らえやゴラァァッ!!)
ジャキンッ!ババババババッ!!
左腕の四連ガトリング砲から放たれる毎分三〇〇〇発の弾丸。それらは次々と俺達に向かって飛んで来ていた矢を撃ち落とし、破壊し、吹き飛ばした。
ジャキンッ!
「ヤッバ・・・!あのクロスボウのやつ、矢束を再装填しましたよ、姐さん!?」
「てことは、また来るのか!?」
だが、そうしている間に四つの巨大クロスボウには再び矢束が装填された。
それに気付いたアルミィが声を上げ、その声を耳にした俺がそちらへと視線を向ければ、既に四つの巨大クロスボウは俺達に向けて再び矢束を放たんと、ギギギッ・・・!という音をそれぞれ立てながら照準調整をし始めていた。
おかわりは勘弁してください!マジで!!
「ピポパッ!」(んにゃろう、そうはさせるかってんだ!!)
しかし、そこでそうはさせじと戦闘員一号が迎撃に動いた。
彼は左肩の六連ミサイルポッドを構えると、前方にある巨大クロスボウに向けて四発のミサイルを発射。発射されたミサイルは真っ直ぐ前へ向かって飛んで行く。
バシュッバシュッバシュッバシュッ!シュウウウゥゥゥーッ・・・!ドォッカァァァンッ!!!
そして一、二秒後には四つの巨大クロスボウを見事爆破した。
「おおっ!凄いぞ一号!よし、その調子でこの後ろの巨大鉄球もなんとかしてくれ!」
「ピッ!ピポポッ!」(おうよ!まかせとけ、ディーアルナ様!)
俺のその言葉に返事をした戦闘員一号は、脚部のキャタピラを右側はそのままに左側だけ逆回転させ、走りながらクルリと体の前後を反転させた。
「ピポポポポポッ!!」(必殺のキャノン砲!コイツで吹っ飛ばしてやるぜぇぇ!!)
「イイッ。イーイー、イイイー。―――イイッ、イー。イイイーイー!」(いや、一号。確かにそのキャノン砲は強力だが、流石にあの巨大鉄球を吹き飛ばすには威力が足りないだろ。―――というわけでアルミィ、サポートを頼む。アンタの電撃であの鉄球を磁石化させて浮かせてくれ!)
「ああ、アタシに任せておきな!いくよ、【キャットサンダー】!!」
ゴロゴロゴロゴロ・・・!バチバチバチッ・・・!・・・フワッ・・・!
戦闘員二号の指示を聞いたアルミィは走りながら左手だけを後ろに向け、その掌から強力な電撃を放った。
アルミィの手から放たれた電撃は巨大鉄球に直撃。けたたましい感電音が鳴り響いた後、次の瞬間巨大鉄球は転がりながらフワリと軽く宙に浮いた。
「よっしゃ!今だよ、一号!」
「ピポポッ!ピポパポピポッ!」(おうさぁっ!!食らえ必殺キャノン砲ッ!!)
ジャッコン!ドガンッ!!ガッコォォォン!!・・・ヒュウゥゥゥン、ズドンッ!!
アルミィの合図と共に戦闘員一号はバック走行をしながら巨大鉄球に向けてキャノン砲を発射。その砲口から放たれた砲弾は真っ直ぐ巨大鉄球に向かって飛んで行き、次の瞬間には爆発を起こして巨大鉄球を吹き飛ばした。
爆発によって後方へと吹き飛んだ巨大鉄球は、ある程度の距離を飛んだ後、物凄い激突音を立てながら横穴の壁にぶつかり、その半身を壁に埋めた状態となって停止した。
「ピポッ!ピポポポポポッ!!」(どうだ見たか!これが『アームズ』の、ひいてはそれを装備した俺の実力だぁ!!)
フハハハハハッ!といった感じに高笑いをする戦闘員一号。
まあ、実際には「ピポポポポポッ!」という風にしか声を出せていないのだが。
「まあ、でもこれでなんとか一息吐く事ができるな。今の内に体勢を立て直さないと・・・」
・・・・・・・・・ズズンッ。
「・・・・・・・・・うん?」
そんな彼を尻目に、俺は両手を自身の両膝に乗せながら呼吸を整えようとしていたのだが、そこでふと何かの音が響いて来たことに気付いた。
その音がおそらく次のトラップが作動した音なのだろうと察した俺は、悪態を吐きつつ身構えた。
「クソッ・・・!今度はいったい何だ、何が来るんだ・・・!」
「げぇっ!?あ、姐さん!アレ!アレを見て!!」
「アレ?アレって・・・・・・」
ズドドドドドッ・・・!!バッシャーーーンッ!!!
『み、水ゥゥゥーーーッ!?!?』
冷や汗を流しつつ次は何が来るんだと警戒していた俺だったが、その最中に俺の隣にいたアルミィがアレ!と言いながら後ろに向かって指を差した。
彼女の言うアレとは何なのか。それを確認しようと振り向いた俺が目にしたのはまるで洪水かと思う程の大量の水であり、それは今にも俺達の事を飲み込まんと迫って来ていた。
「チィッ・・・!?まさか我々の仕掛けたトラップをああも見事に対処するとは・・・やるではないか、侵入者共よ!よしお前達、次のトラップを発動せよ!今度はもっと刺激的な奴を頼むぞ!」
「アイアイサー!それじゃあポチッと・・・・・・あっ」
「・・・?どうしたんだ?」
「あ~・・・その~・・・すいません、ちょっと押すボタン間違えてしまいまして・・・トラップのボタンじゃなくて、洞窟内を洗浄する水洗ボタンを押してしまいました」
「・・・なに?まったく、何をやっているのだ・・・!ボタンの配置はしっかり覚えておけとあれ程言っておいただろう!精密機械の誤作動は大きな事故の元なのだぞ!」
「ううっ、本当にすいません。ちょっとうっかりしちゃって・・・で、でも隊長!もしかしたら、もしかしたらなんですけども・・・!これであの侵入者達を如何にかする事が出来ませんかね?」
「・・・うん?どういうことだ?」
「実はこの水洗ボタンを押した時に洞窟内に流される水は結構な量がありまして・・・もしかしたらあの侵入者達もこう・・・どんぶらこっこどんぶらこ、といった感じに水で流していく事が出来るかも・・・!」
「何を馬鹿な事を・・・あの侵入者共は我々が用意したトラップを突破して見せた骨のある輩だぞ?それを洞窟内を綺麗に洗うだけの・・・ぶっちゃけ大量の水をただ流すだけのモノで如何にかできるわけが・・・・・・」
『うえっ!?ちょっ、何でいきなりこんな大量の水が、あああぁぁ!?』
『な、流されるぅぅーーーっ!?』
『イイイィィーーーッ!?』
『ピポポポポポッ!?』
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・え、えっと、流されちゃいました、ね・・・?」
「・・・・・・う、うむ。予想外の結果ではあったが・・・・・・まあ、良しとしよう!―――お前達、あの侵入者共が流されていった先を特定せよ!このまま息吐く暇もなくトラップ地獄を叩き込んでやるぞ!!」
『アイアイサー!』
閑話:その頃のメドラディは・・・
ザザッ・・・ザザザザザッ・・・!
「こちらドッグワン。対象が潜んでいると思われる廃病院の七階に到着した。これより対象の捜索に入る」
『こちらドッグイレブン。了解。気を付けろよ』
「ああ・・・そちらも、もしもの時はサポートを頼んだぞ」
『分かってるって、任せろ』
ザッ・・・ザザッ・・・!
『こちらドッグトゥエルブ。気合を入れようとしているところ悪いが、ちょっと厄介な知らせがある。聞きたいか?』
「こちらドッグワン。何だ、その厄介な知らせとは?」
『いやな、実はさっきから通信に出ないドッグナインの様子が気になって、アイツが配置に着いている地点に来てみたんだが・・・いねぇんだよ、アイツ』
「いない?ドッグナインがか?」
『ああ。影も形も、な。・・・唯一何かしらの痕跡があるとすれば、地面に散らばっている緑色の液体くらいだ』
「こちらドッグフォー。緑色の液体って・・・もしかしてドッグエイトも見つけていたのと同じやつか?」
『さあな、そこまでは・・・・・・ただ、気になる点が一つあるんだ。ドッグナインが通信で言っていたよな?アイツが配置に着いていた場所はどうやら猫の溜まり場になっているみたいだって。だが、俺にはこの場所はとてもそうだとは思えない。思えないんだよ」
「こちらドッグスリー。なんでそう思うんだ?痕跡が見当たらないとか?」
『いいや違う。俺がこの場所に着いてから一度もクシャミをしていないからだ』
「はっ?え、えっと、何が言いたいんだ、ドッグトゥエルブ?」
『俺は重度の猫アレルギー持ちでな。猫が近くにいれば否応なくクシャミと鼻水と涙が延々と出続けるし、痕跡がある場所でも同様に反応が出るんだ。だが、この場所では一度もそれが起こってない。ということはだ・・・・・・』
「まさか・・・ドッグナインの言っていた猫は、猫じゃなかった?」
『こちらドッグテン。待て待て、流石にそれは発想が突飛過ぎるだろう。もし仮に、だ。猫じゃなかったとすれば、ドッグナインが目にしたそれはいったい何だったんだよ』
ザッ・・・ザザザッ・・・!
『・・・ニャー』
『・・・・・・・・・』
『・・・猫の鳴き声?おい、ドッグトゥエルブ?』
『・・・・・・・・・そうか、そう言う事か。だとしたら、アイツはもう・・・!』
『おい。おい、ドッグトゥエルブ。どうしたんだよ、おい!?』
『・・・ドッグトゥエルブより各員へ緊急連絡!今すぐ作戦を中止して撤退しろ!繰り返す!今すぐ作戦を中止して撤退するんだ!!』
「こちらドッグワン!どうした?何があった!?」
『嵌められた!罠だったんだよ!俺達はまんまとあの女が仕掛けたそれに引っ掛かっちまったんだ!』
『こちらドッグイレブン!何かあったのか、トゥエルブ!なら、今からそちらへ援護に・・・!』
『来るんじゃねぇ!いいから、俺に構わずお前等は早く撤退しろぉ!!』
『なにを・・・!?』
ザザザッ・・・ザザザザザッ・・・!
『ニャー』
『ニャーニャー』
『ニャー・・・・・・・・・ウゴッ・・・!』
『また、猫の鳴き声が・・・いや、最後のは何だ?』
『ニャーニャー・・・ウゴッ・・・!』
『ニャーウゴッ、ウゴゴッ・・・ニャウゴゴゴゴゴッ・・・!』
『何だ?そちらで何が起こって・・・?おい、ドッグトゥエルブ!?』
『俺はもう手遅れだ!助からねぇ!だからせめてお前達だけでも逃げてくれ!!ウォオオオォォォーーーッ!!!』
ジャキッ!ガガッ!ガガガガガッ!!ズガガガガガガガッ!!!
『ウゴッ・・・!』
『ウゴウゴッ・・・!』
『ウゴゴッ・・・!ウゴウゴッ・・・!・・・ニャー』
『クソッ!クソクソクソッ・・・!?う、うわぁぁぁあああっ!?』
ザザッ・・・ザザザッ・・・ザザザザザッ・・・!
『トゥエルブ!?おい、トゥエルブ!返事をしろ、おい!?』
「ドッグワン。これは・・・・・・」
「ああ、おそらくドッグトゥエルブはやられたんだろう。アイツが言っていた、あの女の罠というやつに、な」
「そんな・・・!」
「こうなっては仕方がない。これ以上の被害が出てしまう前に撤退するぞ!ドッグスリーとフォーは退路の確保を急げ!ドッグツーは私と共に退路が確保されるまでの殿を務めろ!」
「・・・ッ!りょ、了解!」
「ドッグテンとイレブンは外から我々の退路を確保しろ!場合によっては”例の機体”を使っても構わん!急げ!!」
『例の機体って、マジかよ!?ど、ドッグテン。了解!』
『こちらドッグイレブン。了解・・・!クソッ、家出娘をとっ捕まえるだけの簡単なお仕事がとんでもない事になっちまったな・・・!!』
「愚痴を言っている暇があるならさっさと動け!我々だけでもこの場から何とか脱出して、この事を協会本部へ伝えねば・・・!!」
「―――あらあら・・・私はちゃぁんと言った筈なのだけれど?せっかくいらっしゃったお客様をキチンと”おもてなし”をしないで帰すなんて、そんな失礼な事は出来ないって・・・・・・」
「ウゴゴゴゴゴッ・・・!」
「ッ!?―――総員構え!撃てぇっ!!」
「「「う、うおおおぉぉぉーーーっ!!」」」
ジャキッ!ズガガッ!ズガガガガガガッ!!ズガガガガガガガガガッ!!!
ザッ、ザザザザザッ・・・ザザッ・・・!―――ブツッ・・・!
今回のストック分はここまで。
続きは現在執筆中の為、次回の投稿は未定です。早くて来週かもしくは来月になると思います。




