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第一話

「あなたは魔王なの?」


意味のわからない夢を見て目覚めた。布団から出て顔を洗い、着替えて部屋から出る。


「アニメの見過ぎかな?」


そんなことをつぶやきながら階段を下り、学校へ向かった。着いたのホームルームギリギリとまでは言わないが遅刻になりかねない時間ではある。


「よぅ、脇!今日もギリギリだな」

「あぁ、おはよう。そっちは早いな」


普段通りに学校でも数少ない友達である涼凪暁月すずなぎあかつきとあいさつをする。


「どうした?浮かない顔だな。」

「朝から変な夢を見たんだよ。魔王が何とかっていっててさ…」

「アニメの見過ぎだろ。」


そんな他愛もない話しを「それは俺も思った。」ということなんかを思いながら話しているといつもなら…


「おい南脇、また涼凪なんかと喋ってんのかよ。」

「まぁ、お前もそいつと大して変わらないか。」


馬鹿みたいに笑いながら赤天と大口が言った。南脇をいつも笑いながら馬鹿にしている赤天孝太せきてんこうたを中心にした佐野、山野、大口、木崎の5人組がいる。涼凪に対してクラス大半が敵意などの意思を持った目を向けていた。涼凪を南脇と放そうとする人達も少なくない。アニメ好きなオタクとして嫌われるとまではいなくても、あまりいい風には南脇悠みなみわきゆうも思われてはいたかった。だが、涼凪ではなく南脇が馬鹿にされている理由は一度涼凪に、赤天達が五人がかりでケンカを挑んだ、全員揃ってボコボコにされ、八つ当たり気味になっているのが理由である。


「やぁ、涼凪、今日も相変わらずだな。」

「神童か、俺に用事か脇じゃなくて。」

「あぁ、南脇おはよう、君も南脇のためになってやれよ。」


神童勇正しんどうゆうせい、性格がよく、運動もでき、頭もよく、イケメンで、女子から好かれている。クラスのリーダー的存在。涼凪に敵意を持っている。一々何か言ってくる神童を涼凪は嫌っている。


「神童、めんどくさいから俺にしゃべりかけるな。」

「南脇君、おはよう。」

「また二人でケンカ?」


南脇に好意?を向けている木崎水月きざきみずきと涼凪のことを気にしている鳳月雫ほうづきしずく、この二人は、クラスの女子で神童以外を好いている数少ない人物、木崎は男子から好かれている、南脇が嫌われているのは、そのせいかも知れない。鳳月は無口な方だが、涼凪とはよくしゃべる。


そして、急に光の玉が現れ、弾ける様に光り、クラスを包んだ。

気が付けばどこかのお城の様なとこにいた。


「ようこそ異世界へ、勇者御一行様。」


そんなことを王様らしき人物が言った。

それを聞き南脇は、「テンプレ展開キターーー。」と心の中で叫んだ。南脇のテンションはかなり高かったが、どうも涼凪のテンションがとても低かった。それを見て、「涼凪、異世界もの好きだったのに。」という思いが南脇にはあり、そんな涼凪に違和感をおぼえた。


クラスの大半が混乱になっているなか。神童は冷静に言った。


「皆、落ち着いて大丈夫だ。」


そして、クラスの全員が落ち着いた。


「では皆様、ステータスを確認したいと思います。この中には勇者様がお一人おられます。勇者様でなくともかなりの能力を持っているはずです。ステータス確認にはステータスオープンと唱えてください。」


そう執事の様な人が言うと、クラスの全員がステータスを確認し始め、南脇もステータスを確認するため唱えた。そしてそのステータスを見て異常に思った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前:南脇 悠

レベル:1

種族:人間

称号:魔王 魔族国宝



攻撃力:360

体力:450

守備力:500

魔力:740


スキル:言語理解 身体強化 魔力消費減少 魔力操作


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「えっ…」


南脇は異常なステータスを見て驚いた。しかし、この時一人だけが知っていた。ここには二人の覇者とその王がいたことを………。







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